2010/12/5 福岡国際マラソン
日本人2位はマラソン4回目の高田
サブテンに手応え


 松宮隆行(コニカミノルタ)に次いで日本人2位となったのは、2時間12分44秒と自己記録を大幅に更新した一般参加の高田千春(JR東日本)だった。
 松宮とともに日本人2番手の集団につけていたが、33〜34km付近でマメができてしまい、松宮から後れ始めた。
「呼吸自体は苦しくなかったのですが、走りのリズムが壊れてしまいました。それでもあきらめず、立て直したつもりです」
 40kmまでを15分18秒に上げた松宮には引き離されたが、16分21秒と踏ん張って、落ちてきた今井正人(トヨタ自動車九州)を41km付近で逆転した。

高田千春マラソン全成績
回数 月日 大会 成績 記録
1 2009 8.30 北海道 6 2.14.34.
2 2010 2.28 東京 40 2.37.34.
3 2010 8.29 北海道 7 2.20.30.
4 2010 12.05 福岡国際 4 2.12.44.

 マラソンは4回目。今年8月の北海道が終わった時点で福岡に照準を定め、距離走などチームメートが30kmで終わるところを、40kmにのばして走ったりしてきた。東日本実業団駅伝後はチームのメニューとは別に、1人で走ってきた。
「1人の練習だとあきらめたりもしますが、(妥協せず)1人でもしっかりと練習ができました。自己記録の更新は、そこが大きかったと思います」

 自己新を出したとはいえ、目標はあくまでも2時間09分30秒を切って日本人トップとなることだった。「暑さがあったといっても70点ですね」と厳しい自己評価。
 ただ、サブテンへの手応えは感じることができたようだ。
「これまでは走った後にすごい筋肉痛があったり、脚がつりそうになっていましたが、今回はマメさえなければいくらでも走れそうなんです。脚が強くなっていることを実感しています。気温が低ければ(サブテンの)可能性は感じられました」

 藤原新(レモシステムRC)とは同学年で、藤原がJR東日本をやめる今春まで、拓大、JR東日本を通じて同じ釜の飯を食べた間柄。
「先週も外で食事をしたときにばったり会ったんですが、高田なら2時間10分を切ってもおかしくない、と励まされました。できれば、もっとタイムを出して、彼に勝ちたいですね」
 29歳と遅咲きではあるが、有望選手が新たに現れたと言って良さそうだ。


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