2010/2/14 千葉国際クロスカントリー
@中学男子は打越Jr.が“3km”で初タイトル
「高校1年目は1500mで3分52〜53秒を」

 中学男子3kmは残り1kmを切った付近の下り坂終盤で打越雄允(与野西中・埼玉)がスパート。2位に3秒差をつけた。
「トラックの試合ではいつも、残り300 mで出ていましたが、今日は体が“ここで出てみよう”と判断して自然に出ていました」
 全日中1500m優勝者だが、3000mの距離では全日中3位、ジュニアオリンピック2位、全国都道府県対抗男子駅伝2区区間9位と勝てなかった。
「大きな大会で自分の力を出せませんでした。悔しい思いが強かったですが、男子駅伝後には気持ちを切り換えてここに向けてやってきました」
 練習内容よりも気持ちの面を強調した。

 父親は93年世界選手権シュツットガルト大会マラソン代表だった打越忠夫氏(JR東日本コーチ)。特に指導を受けるようなことはなく、「好きにのびのびとやらせてくれている」という状況のようだが、今大会出場に際しては「クロカンには向いていない」と言われたという。「1位を取ったら世界に出られるようになるぞ」という意味でもあったようだ。
 父親のビデオや写真を、たまに見ることもある。
「日の丸は憧れ。種目は今のところトラックが得意だと自分では思っていますが、これから先、どうなるかわかりません」

 今春、東京の國學院久我山高に進学する。
 走高跳で1m88をクリアするバネの持ち主だけに3000mSC進出も期待もされているが、今のところ取り組む予定はないという。「1年目は1500mを中心にやりたいです。タイムはそれほど高望みせず、3分52〜53秒くらいを出せれば」と打越。
 佐藤清治(当時佐久長聖高)が3分44秒6を出しているが、1年生で3分52秒0を出せば学年別歴代3位になる。國學院久我山高の先輩で高校生初の5000m13分台をマークした武井隆次の1500mは、3分53秒35だった(ただし、そのタイムはインターハイ優勝時の記録)。


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