2010/3/6 びわ湖マラソン前日
招待選手がアジア大会代表への意気込み、40km走の本数、
藤原正和から受けた刺激などをコメント


「2時間9分台で走りたい。アジア大会の出場権を獲得したい」(清水将)
Q.(代表質問)明日の目標と今大会の位置づけは?
清水将也 攻めと粘りの走りで外国人選手に挑んで、2時間9分台で走りたい。アジア大会の選考も兼ねたレースなので、出場権を獲得したいと思っています。
清水智也 今までのびわ湖は30km前に(先頭集団から)離されてしまいました。今回はしっかりと30kmまでつき、後半もレースを組み立てられるようにしたい。優勝を目指していきます。アジア大会の選考ですからチャンスをものにしたい。
佐藤智之 やるからには優勝を目指して頑張ります。記録的には6年前の自己ベストを更新したい。12月の福岡で大失敗をしているので、それを払拭する走りをしたい。
北岡幸浩 正直言って初マラソンを、こういう(招待選手で会見に出るような)形で迎えるとは思っていなかったので驚いています。目標は2時間11分台に設定しています。ただ、守るレースはしたくないので、失敗を恐れずに挑戦していきたい。位置づけとしては、次回につながる結果を残すようなレースにしたいと思います。

「40km走は4本くらい。流れは変わりませんが、(いつもよりも)余裕を持った良い練習ができました」(佐藤)
Q.(代表質問)この大会への準備はいつから、どのような内容でやってきましたか。ここを重視したというものがあれば。
清水将 11月から3カ月間のマラソン練習をしました。その間に40km走を8回やりました。特に気をつけたのは練習の流れを切らさないことです。順調に調整して来られました。
清水智 1月に40km走を4回、2月に35km走を1回こなしました。気をつけたのはピークをしっかりとびわ湖に合わせること。合わせられたと思います。
佐藤 福岡のあとにびわ湖に出ることを決めましたが、実際にマラソン練習を始めたのは1月から。40km走は4本くらい(といつもより少なめ)。流れはこれまでと変わりませんが、(いつもよりも)余裕を持った良い練習ができました。
北岡 ニューイヤー駅伝のあと1月、2月と2回合宿を行って、40km走を3回、30km走を3回やりました。特に気をつけたのは42kmを走りきれる体をつくることで、そのために日頃のジョッグから気をつけてやりました。

「明日も寒くなると聞いています。何が起こるかわからない」(清水将)
Q.(清水将也選手と佐藤選手へ)外国選手に勝つための一番のポイントは何だと考えていますか。トレーニングの中にあるのか、レース中の判断にあるのか。
清水将 絶対的なタイムでは負けていますが、先週の東京マラソンでは条件が悪いなか“絶対に勝つんだ”という気持ちを持ち続けた選手が勝てることを証明しました(優勝した藤原正和選手とは西脇工高で同学年)。明日も寒くなると聞いています。何が起こるかわからないと自分の中では思っています。純粋な力比べになったとしたら、彼らの力を利用させてもらって、自分の最大限の力を引き出して自己記録を大幅に更新したい。
佐藤 これまでのレースでは中盤の失速が続いています。苦しくなってから勝負をしないと。苦しいい波が何度も来ると思うので、1つ1つ乗り越えて、勝つんだという欲を持って終盤まで先頭集団に食らいつきたい。

「川嶋さんが2000年のびわ湖でフィス選手と先頭争いをしているのを見て、マラソンをやりたいと思いました」(北岡)
Q.(北岡選手に)世界ハーフや実業団ハーフで頭角を現しましたが、何か転機となったレースや、世界を目指そうと思った出来事などはありますか。
北岡 きっかけは特にありませんが、昔からマラソンをやりたいと思っていました。ロンドン五輪を考えたら、今の時期にやるのが一番良いと考えました。
Q.憧れや目標とする選手は?
北岡 特にはないのですが、東洋大前監督の川嶋(伸次)さんが2000年のびわ湖でフィス選手と先頭争いをしているのを見たときに、マラソンをやりたいと思いました。

「兄弟対決で力を発揮すれば素晴らしい走りができる」(清水将)
Q.(清水将也選手に)昨年は前日の会見で「弟に絶対勝つ」と言っていましたが、その後世界選手権を経験して、今回の心境は?
清水将 去年は弟に負けたくない、勝ちたいという気持ちだけで走って、気づいたら世界選手権というか、何がなんだかわからないうちに世界選手権で走っていました。入賞まで2秒差の11位で悔しい思いもしましたが、自分がここまで力がついているという思いにもなりました。次の目標をどうしようかというとき、次はオリンピックを目指したいと自分の口から出てすごく嬉しかった。前回は兄弟対決ということで自分でも驚くような力を出せました。今回もそういう力を発揮すれば素晴らしい走りができると、自分に期待しています。
Q.アジア大会代表はロンドンを見据えての目標ですか。
清水将 まずはアジア大会を決めて、アジア大会から世界選手権、世界選手権入賞でオリンピックに出るのが一番早い流れ、オリンピックへの道だと思っています。
Q.東京マラソン優勝の藤原正和選手とは西脇工高の同学年ですが、刺激になりましたか。
清水将 同じ釜の飯を食っただけでなく、一緒の布団で寝た仲です。刺激になりましたし、先ほども言ったように日本選手でも条件によっては、そして勝ちたい気持ちがあれば勝てることを証明してくれました。自分も見習いたいと思います。


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