2009/11/15 横浜国際女子マラソン
日本人トップは北海道優勝に続き嶋原
レース後の一問一答
「川越学監督からもレース前に『30kmで切り換えられるか?』という指示があったんです。今回の勝ちパターンはそれだったんだな、と思いました」


「自分のペースで必死に走って離されるのは仕方がないと思っていました」
Q.(代表質問byテレビ局)レースの感想は?
嶋原清子 1番を狙っていたんですけどロシア選手の切り換えに追いついていけませんでした。でも、中盤で順位が下がったんですがあきらめずに追走して、最後も(デレバから)逃げ切ることができたのでよかったと思います。
Q.コースのポイントはどこだったと思いますか。
嶋原 (代表質問byテレビ局)コースの起伏は少なかったので重視していませんでした。それよりも周回コースということで、気持ちの持ち方が、今までにないものを感じるのではないかと思ってスタートしました。気持ちの持ち方を一番、心に留めて走りました。
Q.デレバさんとのデッドヒートを振り返ると?
嶋原 (代表質問byテレビ局)あー、ヌデレバさんだ、と思っていました。1回離されてから徐々に追いついているのはわかって、追いついてからは気にしても仕方ないので、自分のペースで必死に走って離されるのは仕方がないと思っていました。抜いてからは後ろはまったく気にしませんでした。
Q.(代表質問byテレビ局)応援してくれた観衆も多かったですが?
嶋原 観衆の皆さんが多くて、ホントに力になりました。海外レースのような印象を受けましたね。特に最後の直線が、観衆に見られながらフィニッシュして行く雰囲気は海外のようで緊張感もありました。

「今日は3周目も少しはゆとりがあったので集中できました」
Q.アビトワ選手にスパートされたところを振り返っていただきたいのと、どういう気持ちで追いかけていたのかをお教えください。
嶋原 出られたところは一気にペースが上がりました。川越学監督からもレース前に「30kmで切り換えられるか?」という指示があったんです。やったことがないですから「やってみないとわかりません」と答えましたが、今回の勝ちパターンはそれだったんだな、と思いました。でも、私もいっぱいいっぱいだったわけではなかったので、残り10kmあるから彼女も苦しくなるかもしれないと思うようにしました。ただ、アビトワさんが出たところは彼女の余裕があって、「強いな」と感じました。私はマイペースで追うしかありませんでしたが、でも、決してあきらめてはいませんでした。
Q.周回コースの気持ちの持ち方というのは、1周目、2周目、3周目とどう変えていきましたか。
嶋原 私の場合、マラソン全般に言えることですが、42.195km全部で集中するのは難しいことです。どれだけ後半に、しっかりと集中を持っていけるかが重要になります。3回同じところを走ると、徐々にダメージが大きくなります。身体的にも精神的にも苦しくなってくるなかでどう集中していくか。そこが課題になると思っていました。
Q.実際に3周走ってみて、周回毎の集中力はどうでしたか?
嶋原 今日に関していえばゆとりのあるペースでした。後半もいっぱいいっぱいになったわけではありません。ハイペースで入って身体にダメージが大きい状態で3周目を迎えたら、厳しくなるかもしれません。今日は3周目も少しはゆとりがあったので集中できました。

「風とアップダウンはそれほど気にしないで行きました」
Q.タイムの自己評価は?
嶋原 風があったりしてレース展開については一概に言えませんが、トータル的に見て後半の落ち方が少ないレースができたのはよかったと思います。
Q.風が強かったことの感想と、風が強いなかでも集団の前で引っ張った戦略的な理由は?
嶋原 風が強いところは強かったですが、ずっとというわけではなく、舞っていたり、強弱もあったりしました。向かい風もあれば追い風もありました。私のペースもそんなに上がりませんでしたけど、前で走ったのはスローになりすぎるのが嫌で、集団の先頭でマイペースで行きました。風よけにされたかどうかわかりませんが、風のことは気にしないで行けました。
Q.アップダウンが多かったことは?
嶋原 アップダウンはまったく気になりませんでした。橋があったりトンネルがあったりしましたが、ここがきついな、と感じることはほとんどありませんでした。
Q.同じ海岸線を走ったドーハのアジア大会と比べてどうですか?
嶋原 今日の方が楽しかったです。ドーハは観衆もいなくて、小幡(佳代子・アコム)さんとペース走をしているみたいでした。今日は観衆も多いし、レースに出ているメンバーも多くてまったく違います。ドーハは寂しいレースでした。
Q.暑さの影響は?
嶋原 暑さはまったく問題ありませんでした。水をかぶることもありませんでしたし。風もあったのでかぶったら冷えると思って、スペシャルドリンクだけとっていました。


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