2009/11/13 横浜国際女子マラソン前々日
国内招待4選手が会見
嶋原は北海道から2カ月の間隔も「自分のリズム」に
大南博も優勝に意欲
「タイムよりも優勝を目指して走りたい」(嶋原)
Q.(代表質問)順位、記録の目標は?
大南敬美 2時間30分以内と入賞を目標に頑張りたい。
大南博美 横浜に移っての最初の大会でタイムがどのくらいになるのかわかりませんが、流れに乗って最後まで優勝争いができるようにしたい。優勝を目標に走ります。
嶋原清子 タイムはもちろん、良いタイムで走れればいいのですが、それよりも優勝を目指して走りたい。
大平美樹 自己記録の更新と、順位は4番だけは避けて上位を狙って走りたい(マラソンは過去3大会連続3位)。
Q.(代表質問)どこで、どんな練習を積んできましたか。そして、今の調子はどうですか。
大南敬 7月下旬から9月中旬まで一度ボルダーで合宿して、9月終わりの全日本実業団に帰国して出場し、9月終わりから11月初めまでもう一度ボルダーで合宿しました。今の調子は100%ではありませんが、今のベストを尽くしてしっかりと走りたい。
大南博 合宿期間などは敬美と同じです。つけ加えるのは帰国してから、11月6日から11日まで島田で最終調整をして、今日、横浜に入りました。試合に向けて徐々に調子が上がってきています。良い体調で試合に臨めると思います。
嶋原 北海道マラソンが終わって9月いっぱいは、体のメンテナンスと休養に充てていました。9月末に軽く3回くらい刺激を入れまして、10月いっぱいはアルバカーキで合宿を行いました。いつもの流れで調整してきました。
大平 8月終わりから9月初めまで網走で合宿し、9月末から10月いっぱいは中国で合宿をしました。東日本実業団女子駅伝に出て、ここに来ました。調子は上々です。
「細かなアップダウンが結構続きますがリズムがとりやすい良いコース」(大南敬)
Q.(代表質問)アップダウンのことや、周回コースであることなど、コースについての印象をお聞かせください。
大南敬 細かなアップダウンが結構続きますが、自分としてはリズムがとりやすい良いコースだと感じています。周回なので応援もたくさん見られます。走りやすくて頑張れるコースという印象です。
大南博 敬美と同じで細かなアップダウンはリズムをとりやすくて走りやすいと思います。周回コースは初めてなので、どう感じて走るのか自分でもすごく楽しみ。
嶋原 私は横浜国際女子駅伝に参加したことがないのですが、歴史のある綺麗な街で、試走をしてみて良いコースだなと感じました。周回コースは経験がありませんので、どう思うかは当日走ってみないとわかりません。ただ、練習はいつも周回コースなので、いつも通りに走りたいと思います。
大平 私も距離走は普段から周回コースです。距離がわかりやすいところは走りやすいと思います。アップダウンはよく覚えていませんが、走りやすそうな気がします。
「1人で走るときよりもプラス面は多い」(大南博)
Q.久しぶりに姉妹揃って出場することに対する気持ちは?
大南敬 2人でマラソンを走るのは8年ぶりですが、すごく楽しみにしています。2人で走ることで落ち着いてレースに臨めますし、すごくリラックスしています。
大南博 レースのある11月15日は自分たちの誕生日ということで、ずっとその時期の大会に2人で出たいと思っていました。それが実現することを、2人とも嬉しく思っています。1人で走るときよりもプラス面は多いので、2人で良い結果を残せるようにしたい。
Q.嶋原さんは優勝した北海道マラソンのときと比べて、今の調子はどうですか。大平さんは脳の本を読んでいると聞きましたが、具体的にはどう役立てていますか。
嶋原 北海道マラソン前と同じ練習を積めています。同じくらいの状態だと思います。特に故障をすることもなかったですし、体調を崩すこともなく来られたので、大丈夫だと思います。
大平 ずっとメンタルが弱いと言われていて、それをどうにかしないとと思っていました。ネットで見つけた脳に関する本を購入して読んだのですが、それによってプラス思考になれたと思います。
「10月からは理想を求めすぎず、自分のリズムに戻すことを心掛けました」(嶋原)
「ジョッグを、今までのマラソン練習よりも長めにすることが多かった」(大平)
Q.練習内容は何を重視してきましたか。長い距離の走り込みなど、どのくらいやってきたのですか? また沿道の人には、名前を呼んでもらったりタイム差を教えてもらうなど、どんな応援をしてほしいでしょうか。
大南敬 春先に故障をしていたので長い距離はあまり練習できませんでした。30〜35kmを何回かこなしてきた感じです。私は名前で応援されると嬉しいので、博美と敬美でこんがらがるかもしれませんが、なるべく敬美と呼んで応援していただきたいと思います。
大南博 マラソン練習に入った7月終わり以降では、40km走を3回やりました。30km以上はけっこう走ってきましたが、何回かはわからないくらいです。9月末の全日本実業団の頃までは距離を踏んで、10月に入ってからは疲れをとりながら練習してきました。沿道の方にはできればラジオなどを聴いて、敬美がどこを走っているよ、私がどこを走っているよと伝えてもらえれば励みになるので、そういう声の掛け方をしてほしいと思います。
嶋原 最長は30kmで、それを2回行いました。一度は脚づくりで、セカンドウィンドの会員さんたちと1km5分半のペースで、もう1回は自分のペースでビルドアップしながら走りました。トレーニングはいつもと同じで距離走、インターバル、ウエイトとバランスよくやってきましたが、今回は北海道マラソンから間隔が短いので、より少なめになっています。ポイント練習以外の日などは、それほど練習していません。10月からは理想を求めすぎず、自分のリズムに戻すことを心掛けました。レース当日は沿道の皆さんに、選手の息づかいや汗や表情などからマラソンを近く感じてもらいたいと思います。そして、シューズに足を通してくれる人が増えたらいいと思います。
大平 40km走を3回か4回と、30kmを何度か走ってきました。あとはジョッグを、今までのマラソン練習よりも長めにすることが多かったですね。私はあまり名前を知られていない選手です。たまに名前を呼ばれると嬉しいので、名前を呼んでほしいと思います。
「横浜が第1回で、誕生日がレースだったので」(大南博)
「アジア大会は考えていませんでしたが、狙えるものなら狙っていきたい」(大平)
Q.横浜国際女子マラソンを選んだ理由と、この大会の位置づけをお願いします。アジア大会の選考になっていますが、アジア大会を狙う気持ちは?
大南敬 3月の名古屋を途中棄権してから、秋にもう1本走っておきたいと思っていました。横浜がちょうど私たちの誕生日に行われるので決めました。時期的にもここで2時間30分を切るレースを一度して、来年の名古屋で勝負できるようにしたい。アジア大会を狙うとかは特に考えていません。今は1本1本、しっかりと走りたい。先の大会のことは考えていません。
大南博 秋に1本マラソンを走りたいと考えていて、そのなかで横浜が第1回だったということと、誕生日がレースだったことで横浜に出ることにしました。アジア大会の選考は特に意識せず、まずは自分の走りをしっかりとして、良い結果を残すことだけを考えています。最近しっかりと走れていないので、まずは1本1本しっかりとレースができるようにしたい。その先にロンドン五輪とかあったりしますが、今は1本1本しっかりと走って結果を残していきたい。
嶋原 第1回の大会は一度きりしかありません。その点がすごく魅力に感じました。アジア大会やロンドンに向けての思いは、今の時点では具体的に描いていません。レースをこなしていってそう進めたら、そのときになって考えていくかもしれませんが。
大平 これまで名古屋と大阪を走ってきていますから。東京は終わってしまったので、横浜に出たいと思いました。周回コースのマラソンにも挑戦したかったですし。アジア大会は元々考えていませんでしたが、狙えるものなら狙っていきたい。
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