2009/8/24 世界選手権最終日翌日
尾崎の一夜明け取材時の一問一答
「優勝を狙わずスタートしたのがよかったかもしれません」


Q.昨晩は?
尾崎 閉会式後、20:30にホテルに戻って、親と会社の人と食事に行きました。ホテルの中で軽食っぽい感じでした。競技場に行ったときはちょうど、村上さんがメダルを取る、取らないというところでした。
Q.あの表彰台に立った感想は?
尾崎 普段はグラウンドで表彰を受けるのですが、今回は高い場所で、上から見下ろせたので気持ちがよかったですね。
Q.日の丸が同じ日に2つ上がるのは珍しいことですが、どのような気持ちで見ていましたか。
尾崎 自分のときは普通の感動、嬉しさでしたが、村上さんを見ているときは、あんなところに立っていたんだと、自分のとき以上に感動しました。
Q.メールはたくさん来ましたか。
尾崎 そうですね。たくさん来ました。姉(セカンドウィンドACの尾崎朱美)からは、「感動した」というメールが来ました。(来週の北海道マラソンに出るが)プレッシャーをかけてしまったかもしれません。
Q.高校の先生とは連絡された?
尾崎 今回、ベルリンまで応援に来てくださったので、昨日の夜、話をすることができました。第一生命に入社するときのことなどの思い出を話したりして、「この道に進んでよかったね」という話をしてくれました。
Q.朝起きて、目に入る風景や感覚の違いがありますか。
尾崎 現地の方が声を掛けてくれるんです。皆、見ていてくれていて、私の顔を覚えていてくれたのが嬉しいですね。
Q.帰国したら何をしたいですか。
尾崎 走ることを忘れて、色々歩き回ったり、旅行とかに行きたいですね。

Q.レースを振り返ったと思うのですが、あらためてここが良かったというのは?
尾崎 (監督と)優勝を狙わなくていいからという話でスタートしたのがよかったかもしれません。リラックスして走れました。逆に、最後に勝てなかったのは、勝ちたい気持ちが小さかったからかもしれません。良い方にも悪い方にも出ました。
Q.疲れ具合は?
尾崎 普通くらいです。ぐったり、ではありません。筋肉痛くらいですね、脚の。いつもより軽いですけど、明後日くらいに遅れて出て、寝ているかもしれませんが。
Q.3回のマラソン全てで安定した結果を残せているのは?
尾崎 やっぱり、リズムを大事にすることです。今回もずっと、自分のリズムを保つことができました。それで後半に力を温存できたと思います。
Q.課題だった中だるみは?
尾崎 しなかったですね。走りやすいペースでレースが進んだので、中だるみの心配はありませんでした。
Q.これまでよりも追い込む練習をしたのに、春先に腰を痛めてしまいました。それを不安に思わずにスタートラインに立てたのは?
尾崎 そこまで質は追えませんでしたが、練習の中で気持ちよく走れた部分も多かったのがよかったと思います。あとはチームメイトが一緒に、レースをイメージした練習をやってくれて、昨日のレースの流れに近い練習が、直前のその練習でやっていました。それがはまったのでしょう。みんなのおかげですね。

Q.次の目標は?
尾崎 もうちょっと海外のレースを経験したい気持ちがあります。来年の春、どこかの海外レースに出ようかな、と思っています。近いところでは全日本実業団の5000mにエントリーしています。練習の一環で出るかもしれません。
Q.マークされる立場になりますが?
尾崎 あまり変わらず、今までと同じ気持ちでいたいと思います。
Q.昨年の名古屋で初マラソン同士で1・2位を分けた中村友梨香さんが、今回はトラックで活躍されましたが?
尾崎 トラックの入賞はマラソン以上に難しいですから、すごいなあ、と思いました。自分も負けたくないなと、いい励み、刺激になりました。
Q.ロンドン五輪のマラソンを懸けて戦うかもしれませんが?
尾崎 あのスピードでマラソンに来られたら怖いですね。


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