2009/8/23 世界選手権ベルリン
村上が投てき史上2人目のメダリストに
競技直後のコメント@

「どう表現していいかわかりません。メダルを取るイメージはまったく持っていませんでしたから」
●ミックスゾーン
Q.どんな達成感ですか。
村上 いや、わかんないですね。どう表現していいか。6投目が終わるまで、4番だと思っていたんです。
Q.(質問不詳)
村上 5投目をパスして、6投目で投げられるように準備していました。
Q.2投目に82m97を出したが狙っていた?
村上 本当に狙っていたのは1投目でした(が、76m01と失敗投てき)。2投目も失敗したら、3投目も絶対に投げられないと、自分に言い聞かせて2投目に臨みました。
Q.(質問不詳)
村上 予選の方が良い投げでした。決勝は正直、上がってしまったところもありました。ただ、他の選手たちの調子が良くなかった。そういうところで、余裕が持てたところもあったかもしれません。
Q.メダルの実感は?
村上 そう言われても、どう表現していいかわかりません。メダルを取るイメージはまったく持っていませんでしたから。入賞は1つの目標にしてやってきましたが…。今でも、メダルを取った実感はありません。
Q.予選後は決勝まで、どう過ごして臨みましたか。
村上 昨日はグラウンドに来て、ジョッグと流しをしました。あとは、トレーナーの方に体を診てもらったくらいです。リレーは(ホテルの)テレビで見ていました。
Q.1、2投目の間には何を考えていましたか。
村上 1投目は失敗投てき。予選の感覚を思い出して。
※ここでIAAF役員が(メダルセレモニーのため?)村上を連れ去る。

「同じやり投をやっている仲間たちに、何かをやってあげられたと思います」
●メダリスト公式会見での村上への質疑応答部分
Q.(質問不詳)
村上 決勝という初めての場、知らない世界で最高の投てきをしたい、ここで最高の自分を表現したい、と思っていました。予選では決勝に進出することに懸けていましたが、そこで83m10の自己新を出し、最高の流れで決勝に行くことができました。
Q.ミックスゾーンでは実感がないと話していましたが、表彰台でメダルをかけてもらって、実感がわいてきましたか。
村上 そうですね。表彰式のとき、近くに日本の選手やコーチの方たちが来てくれて、そのときに、すごいことをやってしまったと、実感がわいてきました。今頃になってですけど、込み上げてくるものがあります。
Q.日本人には不利と言われる投てき種目で表彰台に立てたわけですが、日本の投てき界にどのような意味があると考えますか。
村上 僕の中ではやり投は世界に通用する、戦える種目だと思っていました。世界選手権でこの結果を残すことができ、日本のやり投が世界に通用することを示せたと思います。この大会直前まで(荒井謙と種本祐太朗が)、僕のために一緒に合宿をやってくれました。同じやり投をやっている仲間たちに、何かをやってあげられたと思います。


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