2009/9/22 スーパー陸上前日会見
村上が“ベルリンの再現”に意欲
「“次も行ける”と自分に自信をつけたいし、お客さんにも“やれるんじゃないか”という期待を持たせたい」


Q.現在のコンディションと、抱負をお願いします。
村上 帰国して最初の国内大会なので、応援してくださる皆さんに良い投げを見せられるようにしたい。コンディションはベルリンよりも良いと思っています。
Q.そう思える根拠は?
村上 正直、わからないところもありますが、ベルリン大会がきっかけになったと感じています。ベルリンの予選、決勝でつかんだ感覚がよく、今まで以上に投げられる感触があります。
Q.帰国後はどんなスケジュールをこなしてきましたか。
村上 東京に1週間強いて、その後は愛媛で2週間、練習してきました。
Q.明日はどんなパフォーマンスをしたいと思っていますか。
村上 フィンランドのウィルッカラ選手が出場しますが、彼は自己記録もシーズンベストも87mの選手で、実力は僕よりも上です。その選手と勝負をしたい。記録的には85m以上を投げたいとずっと思ってきたので、そこを目標にしたい。
Q.銅メダルを取って、何かが変わりましたか。
村上 すごく幸せなことですが、皆さんに注目されているな、と感じています。僕の性格上、プレッシャーをかけられた方がしっかりとやれる。これからの大会は1つ1つ、出るからにはしっかりと全力を出そうという気持ちです。
Q.メダルを取ったことで、記録を出さないといけないというプレッシャーがありますか。
村上 メダリストとしての試合をしないといけないと思っています。ベルリンで日本の投てきが世界に通用することを証明できました。スーパー陸上で(好成績を残し)“次も行ける”と自分に自信をつけたいし、見に来たお客さんにも“やれるんじゃないか”という期待を持たせたい。
Q.“ベルリンの再現”をするために、どんな練習をしましたか。その練習に以前との違いがありますか。
村上 以前はやりを持った練習は多くて週に2回でした。ベルリン後は、2日連続してやりを投げて、1日おいてまた投げてと、週に3〜4日投げ込んで、感覚的に忘れないようにできています。投げたやりの軌跡も、今まで以上に軌道が高くなっている。15年間指導を受けている浜元コーチは、投げ込みができるような技術ができていると言ってくれています。(2002年に手術をした脛などに)負担がかからない投げができているのだと思います。
Q.日本記録への意識や、距離感はどうですか。
村上 ベルリン以前はそこまでの意識はありませんでした。雲の上の記録でしたね。ベルリンで83mを投げて初めて、日本記録を意識するようになりました。そこまで意識できないと、メダル圏内に入ることができませんし。ただ、そこまで行くには段階があります。まずは85mを投げる技術を見つけないといけません。
Q.やりの軌道の高さは必要ですか。
村上 やりの高さは、世界のトップと勝負をするには、絶対的に必要になってきます。ベルリンでは僕の低い軌道が有利に働きましたが、無風だったら軌道の高い選手も影響を受けなかったかもしれない。推進力が変わらずに軌道が高くならないと、80m台後半は難しいと思います。


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