2009/4/11 日大・東海大対校
ダニエルが1500mで3分38秒01
学生記録を
33年ぶりに更新!
来週の5000mでも記録更新の可能性


 ダニエルが「去年の六大学(3分47秒09)以来」という1500mに、3分38秒01で独走V。石井隆士(日体大)が1977年に出した3分38秒4の学生記録を33年ぶりに更新した。
 堀込隆コーチの計測した400 m毎の通過タイムは以下の通り。
58.21
1.55.42(57.21)
2.54.13(58.71)
3.38.01(43.88)
 1周目が2周目よりも遅いのは、スタート直後の混乱を避けて後方から追い上げたため。ラストの300 mは世界レベルの中距離選手のようなペースアップはできていないが、日本のトップ選手とは同レベル。ずっと独走だったことを考えると、高く評価して良いのかもしれない。

 堀込コーチはダニエルのトレーニングの流れを次のように説明した。
「2月23日から3月31日までケニアに帰っていましたが、向こうでは距離走を中心にトレーニングをしていました。来週、5000mに出る予定なので、今日は記録的にはこだわらず、速い動きで負荷をかけ、来週の5000mにつなげようと考えていました」
 4月6日には800 m×2、600 m×2、400 m×2を、その2日後には2000m×2(リカバリー400 m)というメニューをこなしてきたという。
 ダニエルは1時間10分のインターバルで、「レースでに出るのは初めて」と言う800 mにも出場。500 m手前でトップに立つと、1分47秒78で圧勝した。

 ダニエル自身も1500mの学生記録更新という意識はなかったようだ。
「今回はスピードをやっておきたかった。5000mと1万mで記録を出すにはスピードが必要です。(短い時間で800 mに出たが)ポイント練習でもそうしています。5000mのスタミナをつけるためには良いと思います。この記録で走れたことは嬉しいです。1万mはモグスの学生記録(27分27秒64)、5000mも学生記録(13分19秒00=竹澤健介)を目指します」
 来週の5000m(東海大競技会が有力)では13分17秒くらいを目標にしているという。


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