2009/2/12 横浜国際女子駅伝FINAL!記者発表
史上初の国際駅伝3連続区間賞のかかる小林だが
一番の目標はタイムであり“世界”
「15分をすんなり破る走りをしたい」
小林祐梨子(豊田自動織機)は昨年2月の横浜、11月の千葉と、連続で区間賞を獲得している。今度の横浜国際女子駅伝ファイナルで区間賞を獲得すれば、国際駅伝3連続区間賞となる。
日本選手の連続区間賞は、横浜では
98〜99年:小鳥田貴子、田中めぐみ
の2人が、2年連続を達成している。3年連続はいない。
千葉では
93〜94年:片岡純子
94〜96年:志水見千子
95〜96年:千葉真子
96〜97年:高橋千恵美
98〜99年:小島江美子
98〜00年:小崎まり
00〜01年:岡本治子
の7人が連続区間賞で、志水と小崎は3年連続である(外国勢の顔ぶれが異なるので、優劣が論じられるものではない)。
だが、両大会をまたいで、3連続で区間賞を獲得した選手はいまだいない。その期待が小林にかかるわけである。横浜が最後となる今回が、文字通りラストチャンスだ。
だが、小林の目標は少し違う。1月の全国都道府県対抗女子駅伝でも世界を意識して走った。横浜でも、世界へ挑む過程でどういう走りをするのがベターなのか、を考えているようだ。
「区間賞も狙いたいですけど、タイムも出したいんです」
小林は過去3大会連続で1区に出場。「トラックと同じだという気持ち」で走り、下記のように15分ちょっとの好タイムを残し続けている。
06年:15分10秒(区間4位)
07年:15分13秒(区間3位)
08年:15分04秒(区間1位)
「A標準くらいのタイムで走って自信をつけてきましたが、それで満足してしまっていたところもあります。世界で戦うためには、A標準を大きく上回るタイムが必要です」
今年も1区出場が有力視されている。レース展開はメンバー次第になるという。
「強い選手がいなければ、1kmまで自分の様子を見て、そこから1人で行きたいと思っています。ロシアの強い選手が来たら、ガンガン勝負をして(ペースも上げて)いきたい」
区間記録は07年にロシアのショブホワが出した14分45秒。
「私は15分を壁にしちゃっています。すんなり破るような走りをしたい」
世界を狙った結果が区間賞になる。それが、横浜国際女子駅伝の最後を飾るにふさわしい中身と成績のように思える。
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