2009/7/5 札幌国際ハーフマラソン
女子は中村が1時間09分20秒で優勝
3位に佐伯とトラック代表が日本人ワンツー
マラソン代表組では加納5位、藤永9位
渋井は23位で1時間14分09秒


中村のレース後の一問一答
「折り返してからきつくなって離れそうになりましたが、もう1回つくことができ、最後まで行くことができました」
Q.今日の走りを振り返ると?
中村 後半、折り返してからきつくなって離れそうになりましたが、今回は最後まで勝負をするのが目標でした。きついところで弱気にならずに、と言われていましたし。途中、危なかったのですが、もう1回つくことができ、最後まで行くことができました。
Q.上りで仕掛けたところは余裕があったのですか。
中村 アルゼの2人がずっと横や後ろにいて、私もきつかったのですが2人も楽ではなさそうだと思っていました。上りでちょっと上げたら並んで来なかったので、ここ最後****で頑張ろうと思いました。
Q.きつくて離れそうになったとこころは、どんなことを考えていましたか。
中村 いつもの自分はちょっときついと我慢することが、安定してできていませんでした。そこが弱点でした。ここで離れたらまた同じことになると思って、今日は我慢しました。

Q.トラックを2本走った(日本選手権の1万mと5000m)1週間後に、ハーフマラソンを走った経験はありますか。今回、それをした狙いは?
中村 2007年のこの大会に出たときにも1週間前の日本選手権を走っています。そのときは5000mだけでしたが。今回出場したのは、6月のボルダーがマラソンの強化合宿でもあって、藤永(佳子・資生堂)さんや森本(友・天満屋)先輩と一緒に練習しました。日本選手権のトラックが目標ではあったんですが、むしろ長い距離の方をやっていました。その成果がどれくらい出せるか、というのが目的で出場しました。
Q.自己評価は?
中村 ベスト記録は出ましたが、例年15分台で入っている最初の5km(16分18秒)もちょっと遅かったですし、そういう面ではもう一歩かな、と思っています。ですが、今回は勝負をして勝つことが1つの目標だったので、結果的に勝てて良かったと思います。
Q.スピードを研いた成果が出たと思われますか。
中村 スピードよりも、スタミナのチェックという意味で出たので、6月の練習がよかったのかどうか、1つの結果が、良い方向に出たと思います。これからは6月よりも、もっとスピード中心の練習になっていきます。(ベルリン世界選手権に向けて)準備して行きたい。

Q.日本代表となった意識が、レース中にどう表れましたか。
中村 レースではとにかく勝負所まで我慢して、という気持ちでしたが、折り返してからアルゼの2人がすごく頑張っていて、ここで負けたら世界選手権でも気持ちで負ける気がしたので、(日本人2位の佐伯と)一緒に選ばれた選手として、最後まで一緒に頑張りたいと思っていました。それで、きついところでもなんとか粘れたのかもしれません。
Q.北京五輪のときと比べて自信がついたところなど、変化がありますか。
中村 去年は初マラソンで代表を決めて、2回目のマラソンがオリンピックで、まだ初心者で慣れないこともいっぱいありました。練習でも上手くいかないことが多かった。今回は世界選手権が最終目標でなく、次のマラソンにつなげたい気持ちで臨みます。北京五輪とはまた違う気持ちです。
Q.ベルリンでどういう走りができたら、将来のマラソンにつながると考えていますか。
中村 メダルとか入賞は難しいことだと思うのですが、将来マラソンを一緒に走るかもしれない選手と、ベルリンで走るかもしれません。そのとき、最初から気持ちで負けていたら何しに行ったのかわからなくなります。そういうことにならずに、自分で設定した細かい目標をクリアできるようにしたい。自分の走りができるように準備していきたいです。
Q.マラソンはいつ解禁になりそうですか。
中村 きついところですぐ離れるとか、自分の弱さいところにもう大丈夫と自信を持てたら、いつでも走りたいと思います。


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