2009/7/4 札幌国際ハーフマラソン前日会見
男子編
佐藤は“63分ペース”とスピードに不安材料
藤原はスタミナ、スピードとも練習は順調
モグスは3連覇に意欲


Q.ここまでの調整の流れと今の状態をお話し願います。合宿の場所なども。
藤原新 8月の世界選手権に向けた練習を行っていますが、直前まで苫小牧で合宿していました。まだ、マラソンに特化したものでなく、距離とスピードをバランスよく織り交ぜて総合的な体力をつけるようなやっています。距離、スピードとも設定通り、余裕をもってこなせている非常に良い状態です。
佐藤敦之 ベルリン世界選手権に向けて5月20日あたりから始めました。場所は広島の道後山と、6月に入って北海道の士別で合宿しました。4月26日にロンドンを走ってベルリンまで期間が短いので、練習は疲労を残さないように心掛け、ただバランスよく、距離走とスピードを入れながらやっています。今の状態はスタミナは十分にありますが、スピードが上がらない状態です。明日は63分前後のペースで押していく走りができればと思っています。
モグス 自分はあまり良い練習ができていませんが、調子自体は今、良いみたいです。明日はかなり厳しい戦いになると思うので、最後まであきらめないで頑張りたい。強いライバルも多いけど、自分も調子が良いので勝負したいです。

Q.藤原選手と佐藤選手は、世界選手権に向けて明日のレースでどういう走りをしたいですか。そして、世界選手権本番での目標は? モグス選手は明日、どんなレースをしたいですか。その後はマラソンも考えているのでしょうか。
藤原 札幌は例年、ハイペースで展開するイメージがありますが、マラソンの走りはハーフの前半を突っ込んだ後の、後半の走りに似ています。明日も前半を突っ込んで耐えて、折り返してからの走りを、マラソンの30km以降につなげたい。そこをしっかりと粘る走りをしたいですね。世界選手権の抱負はひと言、メダルを取りたいです。
佐藤 ベルリンに向けての調整試合なんで、明日しっかり走って、調子が上向く走りができればと思っています。先ほど言ったように63分前後のペースで走りたいと思っています。前半は下りなので多少速めに入ると思いますが、あとは刻む走りができればと思います。世界選手権は入賞を目指します。できれば、5位以内を。
モグス 明日は優勝したいです。マラソンはまだ考えていませんが、明日のレースが終わったら監督やコーチと相談して、決まったら8月からその練習をします。でも、まだ考えていません。

Q.明日のレースでライバルとなる選手、目標とする選手を挙げるとすると?
藤原 ライバルは、僕の左にいらっしゃる方(佐藤のこと)です。
佐藤 藤原君には負けたくないですね。
モグス 明日は自分で頑張りたい。*****から、勝ちたいです。
Q.モグス選手に。日大のダニエル選手がモグス選手のことをかなり意識しているようですが、モグス選手はどう意識していますか。勝つ自信は?
モグス 明日、ダニエルも一緒に走ります。すごく良い勝負になると思う。負けないように、最後まであきらめずに頑張ります。
Q.藤原選手は世界選手権でメダルを取るために、どんなことが必要だと考えていますか。佐藤選手は世界選手権の目標が5位とのことですが、その順位が意味するものは?
藤原 北京五輪がそうだったように、もしかするとハイペースに展開することがあるかもしれません。これまで夏のマラソンは、一般的に耐久レースを想定する練習でしたが、今後は冬場のようなハイペースを想定して練習していかないといけないかもしれません。僕はハイペースを想定した上で、マラソントレーニングにスピード強化を組み込んで準備をしています。そうしておけば、ある程度は耐久レースにも対応できます。どちらのレースになるかは確率の問題であって、わかりませんけれど、どちらになっても対応できるようにしていきたい。
佐藤 入賞としてもよかったのですが、チームメイトの尾方(剛)さん、油谷(繁)さんが世界選手権で5位と3位を取られています。自分も追いつきたいという意味で、5番としました。

Q.札幌のコースのイメージと、どんな走りを沿道やテレビで見るファンに見てほしいですか。
藤原 札幌ハーフの特徴は最後の(上り)坂だと思います。たぶん、相当に苦しい思いをすると思います。苦しい表情はあまり撮らなくていいですけど、そこで応援していただけたら心強いですね。
佐藤 藤原君と同じ意見で最後の上りがきついコースだと思います。上るときにちゃんと、テレビに映るところにいたい。
モグス 上りが最後まであります。あきらめないで頑張りたい。


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