2009/1/23 大阪国際女子マラソン前々日
シモンと日本代表経験のある5選手が会見

実業団駅伝後に疲れが出た渋井
駅伝に関係なく合宿ができた大南博
マラソン用の練習は10日間の脇田

Q.(代表質問)今回の練習でポイントはどこに置いてきたのか、合宿などの練習はどこで行ってきたのか、今のコンディションはどうなのか、お教えください。
シモン コンディションは良好です。練習はいつものように、ボルダーで行ってきました。良いレースをして、2時間25分以下のタイムで走りたい。
渋井 12月25日から1月18日まで昆明で、坂を使ったりした練習をしてきました。全日本実業団女子駅伝が終わった後に疲れが出て、しんどい状態での練習になりました。帰って2日くらい放心状態でしたが、今はちょっとずつ上がってきている状態です。
大南博 11月27日から約1カ月、徳之島で合宿しました。一度名古屋に戻って、もう一度、12月26日から1月14日まで徳之島で、アップダウンを使って練習しました。調子は夏頃から徐々に上がってきていて、今は良くなっています。
12月18日から1月18日まで昆明で合宿し、帰国して18、19日とコースを試走しました。それから後は寮で調整してきました。
赤羽 12月19日から昨日まで、徳之島で合宿しました。11月の走り込みがしっかりできなかったので、走り込みを中心にやってきました。調子はまあまあ、良いです。
脇田 1月5日から10日間、伊豆大島で合宿してきました。アップダウンなどで、脚をつくる練習などをしてきました。コンディションはいつも通りです。

渋井は世界選手権代表よりも「しっかり走ること」
大南博と原は優勝に意欲
脇田は“マラソンの経験”に意味

Q.(代表質問)日本選手の皆さんに。この大会はベルリンの世界選手権選考レースですが、どういった走りをしたいですか。目標などもお教えください。
渋井 世界選手権のことも大事なんですが、それ以上に、しっかりと走りたいというか、自分に裏切られることが多いので、裏切られないようにしたいと思います。
大南博 優勝するんだという強い気持ちを持って、最後まであきらめない走りをしたいと思います。
やるからには上を目指して、ベルリンを目指して頑張りたいです。
赤羽 初めてのフルマラソンなので、まず完走することが目標ですが、走るからには優勝したい。
脇田 私も初めてなので、走り終わった後に、もっとマラソンを走りたいと思えるレースをしたいです。
Q.(代表質問)寒さが予想されていますが、何か対策をしていますか。
シモン もちろん十分にウォーミングアップをして、アームウォーマーを付けて、ホットクリームを塗って走ります。
渋井 アームウォーマーを付けるくらいです。
大南博 最初に大阪を走ったとき(2004年)、スタート前に雪が降るくらいに寒かったのですが、そのときの経験もあり、寒さ対策はできると思います。元々、私は寒さに弱いことはありません。気にせずに走りたいと思います。
ミズノの方が一生懸命に作ってくださった、袖の取れる長袖Tシャツとハイソックスがあります。すごく心強く思っています。
赤羽 普段通りにアームウォーマーと手袋を付けるくらいです。
脇田 いつも通りの格好で走りたいと思います。

「落ち着いてレースができそう」(渋井)
「ワクワクした状態でスタートラインに立ちたい」(赤羽)
「子育てとの両立の秘訣は自分自身にある」(シモン)

Q.(代表質問)渋井さんは東京で取れなかった世界選手権代表に再挑戦する形になりますが、短い間隔になる大阪にした理由は何ですか。短期間での仕上がりはどんな状態ですか。
渋井 東京の失速が体に染みついているうちに、もう1本やってやろうと思いました。正直、疲れが出てしまったのですが、東京ほど気負うことなく、落ち着いてレースができそうなので、いいかな、と思っています。
Q.(代表質問)赤羽さんは、今、どのような心境なのですか。緊張しているのか、ワクワクしているのか。
赤羽 まだ実感がわいてこない状態ですが、明日、明後日と徐々に気持ちを高めて、ワクワクした状態でスタートラインに立てたらいいな、と思っています。
Q.シモンさんは9回目の大阪出場ですが、今、すごく脂がのっていると思います。大阪の世界選手権が5位で、北京五輪でも8位に入賞されて。特に今回は調子が良いように思えますが、このところの好調はどうしてだと自己分析していますか。お子さんが手が掛からなくなったこととか、色々なことが関係していると思いますが。
シモン 私の仕事であるプロのランナーと、子育てを両立させる一番の秘訣は、自分自身にあると思っています。そういう問題が生じたときに乗り越えられる強さを持つことができれば、どんなハードルでも乗り越えられます。仕事は責任感をもってやっていますし、自分自身が母親である以上、それが大変でないことを証明したいと思っています。仕事と子育てが別であることも証明したいと思っています。

スローペースにしたくない渋井と大南博
シモンは2時間25分ペース
原、赤羽、脇田はペース設定なし

Q.初マラソンの赤羽さんと脇田さんは、距離走は最高何kmを走りましたか。そのときの感触はどうでしたか。それと、マラソン練習ってこういうところが違うんだと、感じたところはありますか。
赤羽 9月に初めて42.2kmを走りました。そのときの感想は、本当に長いな、と。トラックとの違いは、距離を踏むことだと思いました。
脇田 伊豆大島での合宿で島を1周、45〜46kmくらいを走りました。ゆっくりでしたが、自分の中では一番長い距離に挑戦でき、すごく嬉しかったです。マラソン練習は、距離を踏むことが多いなあって思いました。
Q.シモンさんは9回目の大阪ですし、渋井さん、大南さん、原さんも大阪を走られた経験があります。私(=高橋尚子さん)の感覚ではスピードの試合というイメージの大会ですが、皆さんは、どういう理由で大阪を選んだのでしょうか。
シモン 毎年、1〜3月の間にマラソンを1つ選んで走っています。大阪には喜んで、故郷に帰ってくるような感覚で走ることを決めました。大阪の皆さんに勇姿を見てもらいたいと思っています。
渋井 東京が終わってすぐに、大阪*****選びました。
大南博 今まで2回、大阪を走っています。自分の中で大阪には良いイメージがあって、もう1回走りたいと思っていました。
昨年、大阪に出る予定でしたが直前に体調を崩してしまい、たくさんの方に迷惑をおかけしてしまいました。今年こそは、の思いがありました。
赤羽 全日本大学女子駅伝で、4年間区間賞を取ったのが大阪でした。縁起の良い場所であり、知り尽くしているコースでもあるということで選びました。
脇田 特に理由はありませんが、私の中で大阪しか考えられなかったので大阪にしました。
Q.今年はペースメーカーが付きませんし、最高気温も4℃くらいと予想されています。皆さんは、どんなペースを設定されていますか。
シモン 私の目標は今回、2時間25分を切ることです。気温と自分の調子を見てペースを作りますが、最終的に25分を切るペースに合わせて走ると思います。
渋井 特には考えていないですけど、あんまり遅いようだとつく(?)っていう感じになるし、でもペースメーカーにもなりたくないな、と思っているんで、状況で行こうかなと思っています。
大南博 流れに乗って行きたいと思っているので、特に設定していませんが、スローペースにならないよう、もしも遅かったら自分でペースをつくる走りもしたいと思っています。
まったく考えていません。
赤羽 特にありません。勝負にこだわっていきたいです。
脇田 まだ、よくわからないのですが、周りの流れに乗って走れたらいいと思っています。


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