2009/6/29 世界選手権代表発表記者会見
塚原選出や小林不選出の理由と
4×400 mRメンバーが追加されるケース
代表発表後の質疑応答
Q.日本選手権の決勝を棄権した塚原選手を選んだ経緯、理由は?
高野強化委員長 強化委員会で作成した案には、資格のある選手を全て挙げました。塚原選手と100 m3位の荒尾選手の2人が、(100 mの)3番目の候補でした。1、2位の2人は申し分ないのですが、B標準で日本選手権3位の荒尾選手と塚原選手が4項の活躍が期待できる選手に当たります。塚原選手は織田記念、大阪GPでA標準を突破して1位になっています。日本選手権の上位入賞と比較しても、塚原選手の2試合の評価が高かった。4項を当てはめることが認められました。
Q.1500mでB標準を突破して、日本選手権で2位に入っている小林史和選手が選ばれなかった理由は?
木内長距離・ロード特別対策委員会委員長代行 原案作成段階では当然、机上に挙げていました。ただ、標準記録を突破していない上野裕一郎選手に敗退してしまいました。レース展開を見ても、代表の力を有していないと、選考委員会、理事会で判断いたしました。
澤木専務理事 1500mと同様で、三段跳でも(B標準で3位の石川和義選手を)外しました。原案には2人の名前は記載されていました。
Q.初出場選手が30名近くいます。世代交替が進んだ種目もありますし、そのあたりを含め、ロンドン五輪に向けた一歩というか、今回の選手団編成の意義を専務理事にお聞きしたいと思います。
澤木専務理事 世界選手権代表にはその時代、その時代の強化委員会の意向が反映されています。2年前の大阪大会であれば、幅広く種を蒔くという狙いがありました。残念ながら北京五輪では期待に添えませんでしたが。今回、少数精鋭で行くのか、日本選手権での活躍を最大限に採択するのかを議論して、その結果、日本選手権のチャンピオンを最大限に評価し、B標準選手でも世界選手権に駒を進めさせることにしました。世代交替も確かにあります。が、ベテランに頼らざるを得ない種目もあります。それらの調和を求めた結果、このような選手団構成になりました。
Q.ケガから一晩明けて、塚原選手はどういう状態なのでしょうか。
高野 まだ詳細はわかりません。今日、JISSに行ってチェックいたします。ただ、昨日のドクターは軽度で、2週間程度で普通に練習できるのではないか、と話していました。それも3日間見て、もう一度チェックしたい。本人は今日、歩いてヒザを曲げてもしっかりと力が入っていることを確認しています。
Q.4×400 mRがユニバーシアードで標準記録を破った場合の選考手順をお教えください。ユニバーシアードの選手が追加代表になるのか、日本選手権の上位選手が追加されるのか。
高野 その点も基準を設けてあります。まず、日本選手権の上位を学生が占めています。ユニバーシアードのメンバーは我々が決められるわけではありませんが、日本選手権の上位選手で編成されるだろうと思われます。日本選手権の順位と、ユニバーシアードの走りの双方で、ベストメンバーを組んでいきたい。
Q.では、例えば安孫子充裕選手がユニバーシアードで資格をとったときに走っていれば、日本選手権の200 m4位でもありますし、追加される可能性があるわけですか。
高野 可能性という点では、あるということです。可能性としては。
Q.期待される種目と、メダル・入賞の目標は?
澤木 今回の日本選手権で、短距離のここまでの活躍は予想できませんでした。逆に男女の長距離が低迷してしまった。それらを踏まえ、代表選手を多く選ばせていただいたのは、現場への動機付けが一番の理由です。多くの初参加選手を選びましたが、彼らにとっては未知の分野に挑むことになるわけです。それらに多くの期待をしたいと思っています。
高野 目標数値は、現実を見ないといけないと思っています。前回の大阪で大きな目標を掲げて、ギャップを強く感じた反省を踏まえ、若干厳しい目標値かもしれませんが、メダル1、下方修正です、入賞6としました。この数字は、何が何でもとらないといけない気持ちです。もちろん、うれしい誤算でたくさんのメダル、入賞となることを期待して、準備をしていきます。
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