2009/6/28 日本選手権4日目
男子100mは塚原が決勝を棄権
準決勝で10秒07(日本歴代4位)の江里口が、
3度目のA標準突破(10秒14)でV
男子100mの10秒20未満全パフォーマンス
レース後の一問一答
「10秒07は条件が揃って出た記録。実力で到達したとは思っていません」
Q.(質問不詳)
江里口 決勝はスタートで脚がつりかけましたが、走り始めたら気になりませんでした。中間は前に出られたのですが、悪くもないけど良くもない、という走り。勝つためのレースでした。
Q.(質問不詳。準決勝の10秒07について)
江里口 いやぁ、あれは条件が揃って出た記録。実力で10秒0台に到達したとは思っていません。嬉しいですが、自分のなかでとらえるとき、10秒0台への基礎や下地固めはまだできていません。どの試合でも狙ったら10秒1台、2台を出せるようになったら、10秒0台も狙って出せると思うのですが。今日のは、“出せるときに出しただけ”のタイム。このタイムを意識しすぎないことが課題になります。ただ、風が強かったことに助けられましたが、予選から自己新を出したにもかかわらず、狙った試合で決勝まで3本まとめられたのは自信になります。
Q.感覚的な部分はどうでしたか。
江里口 昨日の予選(10秒14・+1.0)は70mくらいで脚がグニャッとつぶれた感触がありましたが、今日の準決勝(10秒07・+1.9)は隣の木村(慎太郎・早大)さんや、荒尾(将吾・福岡大)たち速い選手がいて、集中した走りになりました。自分の世界に入れた結果、出たタイムです。スタートして地面を上手く踏みしめて、中間は小刻みでも良いポジションで接地して、後半も変に減速しない走りでした。決勝はスタートから立ち上がりがよくなくて、がむしゃらな走りになってしまいました。勝ちを意識したときにそういう走りになることが多いです。
Q.(質問不詳)
江里口 自分の中でそういう意識はまったくありません。10秒0台は3人しかいません。0台は簡単には出ない、という認識です。それを塚原さんが予選(1組)で10秒09(+1.8)を出し、記録が出る雰囲気をつくってくれました。自分は、その波に乗っかった感じです。そういう意味でも、10秒0台を“出した”感じはなく、“出ちゃった”感じです。(どうして出せたか)整理できないと、良かっただけで終わってしまいます。次にタイムを出すためには、冷静に分析しないとダメでしょう。
Q.体つきが変わったという指摘がありますが、トレーニングを変えたのでしょうか。
江里口 そこまで変えていないですね。ウエイトといえるほどの重量のウエイトは取り入れていませんし。ただ、去年は59kgだった体重が、今は60.5kg。見た目にも少し出ているかもしれませんが、確実に体重がアップして、それが走りにつながっています。
Q.(質問不詳。ナショナルチームについて)
江里口 この冬に初めて合宿に参加し、質の高さに驚かされました。練習のアプローチが1人1人違って、それぞれの良い悪いを知っていて、それをトレーニングに出していて、駆け引きをしながらもお互いに吸収している。無我夢中で参加しましたが、自分入ることができて良かったと思います。
Q.(質問不詳)
江里口 僕はまだ、塚原さんと走って接戦に持ち込めたことがありません。今日初めて、決勝で良い走りができれば、それができるかもしれないと思いましたが、召集所で棄権を知ってショックを受けました。モチベーションが下がらないよう、自分の代表確保に気持ちを切り換えました。
寺田的陸上競技WEBトップ
|