2009/6/27 日本選手権3日目
江里口10秒14、木村10秒21と2人がA標準
荒尾が10秒27でB標準突破
「こんな好条件になることは(国際大会では)実際にはない」(朝原氏)
江里口コメント
「記録は予選から狙っていました。明日の天気がどうなるかわからないと聞いていたので。木村さんの10秒21を見て、燃えるものが強くなりました。同じ大学の仲間に刺激を受け、プレッシャーというよりも奮い立たされました。4月の織田記念で10秒20とA標準を破ったと思ったら追い風参考(+2.2)になってしまって、そのリベンジを果たせました。
でも、決勝で結果を出さないと世界選手権には選ばれません。決勝でこの記録を少しでも更新して、塚原さんに少しでも近づきたい。
技術的には中間疾走に入って脚の動きがスムーズにできた気がします。前みたいに、後ろでで回らず、次の脚、次の脚と、楽に前に出てきました。
課題としてはスタート4〜5歩目でもっと前に体を乗せることと、70mくらいでスピードが落ち始めるところでの対応が挙げられます。
関東インカレ(100 mで安孫子充裕に敗れて2位)の一番の失敗は、周りを意識しすぎたこと。その反省を生かせて記録を出せたことが嬉しいですね」
木村コメント
「出来すぎですかね。B標準(10秒28)を切って代表入りすることが目標でした。狙ってた記録が出るのは嬉しいですけど、Aまでは考えていませんでした。自分自身がビックリしています。
記録を出せたのは、リラックスできたことが一番の要因です。順番を狙わず気持ちよく走れました。これで終わりではなく、あと2つしっかり走って、代表を狙いたい。次はもう、順番だけですから。これが出来過ぎだったと言われないよう、今日の記録が明日につながればいいですね」
朝原宣治さんコメント
「ものすごい好条件だったから、みんな記録を狙っているわりにきっちり走れています。決勝は熾烈な戦いになると思う。ただ、こんな好条件になることは(国際大会では)実際にはないでしょう。世界選手権で同じ走りができるかどうか。皆さんも冷静に報道してほしい。煽り過ぎたりしすぎることのないようにお願いします。10年若返れたら、今日の条件で走りたかったですね。塚原君は60mを過ぎてからダイナミックに走れるようになりました。ラウンドを踏めるうちに頑張ってほしいし、日本記録がちょうど00で、10秒が壁みたいになっていますが、実際はそうでもないとは思います。高平君と塚原君は、しっかりと背負っている感じを受けます。頑張れば伸びる歳ですから、頑張ってほしいと思います」
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