2009/6/25 日本選手権1日目
世界選手権代表決定の長距離2選手コメント
「今年はケガで出遅れましたが、あと2カ月、上げていけばいい」(岩水)
「世界選手権に懸ける思いが人一倍あった」
(上野)

岩水嘉孝
「(世界選手権代表決定1人目だが?)あ、そうですか。それよりも、富士通で最初の決勝種目ということで、他の選手に勢いをつけたかった。今年はケガをして出遅れていましたから、日本選手権はどうしても勝たないといけない状況でした。今も万全ではありませんが、例年、日本選手権にピークを合わせてヨーロッパ遠征では維持するだけでした。今年は違った形で来ているので、あと2カ月、ここから状態を上げていけばいいと考えています。僕ももうベテランなので、若い選手に良い形でつなぎたい。世界選手権では決勝には絶対に行きたい」

上野裕一郎
「1周64秒で行ったらいっぱいになるのはわかっていましたが、どこまで行けるかという感じで走っていました。竹澤(健介)も僕も、ベストコンディションではありませんでした。3000m前でペースを上げたわけではなく、竹澤が落ちてきてくれた。そこまであきらめかけもしましたが、世界選手権に懸ける思いが人一倍あったと思っています。それで、落ちていくことはなかったのでしょう。大阪(世界選手権)も北京(五輪)も行けず、ずっと悔しい思いが続いていましたから。0.01秒でも前へと思って走りました。
(自分だけ標準記録を破っていて)これだけ追い風が吹いていたら、これまで支えてもらった人への感謝の形に変えないといけないと思っていました。昨日もめちゃくちゃ調子が良く、これで世界選手権に出られなかったらまずいだろうと思うと、それがプレッシャーにもなった。昨夜は1時まで眠れず、朝も6時20分には目が覚めてしまいました。
(ガッツポーズは)やっと、やっと、やっと、という気持ちでした。支えてくれた人たちにありがとうと伝えたかったんです。(世界選手権に向けて)また大きなことを言うだけではダメですが、ラストのスピードを研いて決勝に行けるようにしたい。(世界選手権では)5000mで決勝に残った日本選手はいないので、残れるようにしたいですね」


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