2009/3/9 名古屋国際女子マラソン翌日
藤永が一夜明け会見
「たくさんの人に支えられていると実感した一日でした」
「大きな大会で優勝したのは実業団に入ってからは初めてなんです」
Q.よく眠れましたか?
藤永 ほとんど眠れませんでした。2時間くらいです。色んな人と連絡をとったりしましたし、優勝したことのすごさに、自分でもビックリしているところがあって。
Q.興奮して寝付けなかった?
藤永 大きな大会で優勝したのが久しぶりで。実業団に入ってからは初めてなんです。自分じゃないような感じがしてしまって。
Q.メールがたくさん来たのですか?
藤永 全部、見ることができないでいます。返信をどうしようかというくらいの数で。それだけ、たくさんの人に応援されていたんだと、あらためて人のつながりがわかりました。たくさんの人に支えられていると実感した一日でした。
Q.昨晩は、久しぶりに美味しいものを食べられた?
藤永 ケーキを食べました。美味しいフルーツケーキでした。同期の平田も入賞したので、一緒にお祝いをしていただきました。昨日の走りができたのも、彼女がいてくれたことが大きいですね。初マラソンは不安だったし、どうしていいのかわからないことだらけでした。(マラソン経験のある)平田に教えてもらいました。
「今朝も普通にジョッグができました」
Q.体のダメージは? マラソン翌日は階段を歩けない選手もいるといいますけど。
藤永 よく聞きますけど、そこまでガクガクではないんです。今朝も普通にジョッグができましたし。内臓の疲労は感じています。それと、大きなマメも作りましたけど。
Q.マックスまで出し切らなかったのでは?
藤永 いえ、昨日は出し切りました(笑)。
Q.マメはどちらの足に?
藤永 右ですね、大きいのは。
Q.何kmくらいでできたのですか。
藤永 13kmで左に90度曲がりますが、そのとき気づきました。「大回りするな!」と沿道から言われてしまいました。
「改めて10年間、よくやめなかったなと、自分でも思います」
Q.世界選手権に対しては、どういう気持ちになってきましたか。
藤永 10年の節目と会見の時にも聞かれましたが、改めて10年間の月日を感じているといいますか、よくやめなかったなと、自分でも思います。素直に嬉しいですね。
Q.長かったですか?
藤永 長かったです。でも、もう一度世界で戦いたい気持ちは持ち続けていました。あきらめなくてよかったです。今回の走りもそうです。本当に最後まで何が起きるかわかりません。あきらめなかったことで結果的に、代表がついてきました。あきらめないことが大事だと、改めて教えられましたね。
Q.(質問不詳)
藤永 髪が伸びたことです。10年前の映像があるのって…。若いねえ、って言われます。あとは化粧品会社なので、お化粧はできるようになりました。
Q.弘山晴美さんとは話ができましたか。
藤永 はい。ゴールしてすぐスタッフが、昆明とつながっている電話を持ってきてくれて。声を聞いたときは涙*****くて、よく頑張ったと言ってくださって。
Q.どんな話を?
藤永 昨日の朝、コーチ経由で手紙をもらっていたんです。もらって読んだ瞬間、その言葉を待っていたと思いました。「故障なく練習できたのだから、あとは思いのまま走ればいい」という言葉で、それが一番、力になりました。安心してスタートラインに着くことができました。ゴールしたときは(そのことも含め)、ありがとうございました、と。
「日常生活のちょっとしたことがレースにつながる意識を持ってやっていきます」
Q.(質問不詳)
藤永 自分の中では今までのことを忘れて、無の状態で、やっと陸上選手といえるスタートラインに立てたと思っています。これを1つのきっかけとして、これから本当の自分をつくり出す第一歩にしたい。そういう意味でも、昨日スタートラインに立ったときに、「これからスタートするんだ」と思うことができたんです。色んな意味でのスタートを切れたと思います。
Q.世界選手権に向けてどういった準備をしていきますか。
藤永 まずはケガをしないことです。晴美さんを見ていると、ケガをしないから練習を継続できるのだとよくわかります。1日1日のケアもそうですし、日常生活のちょっとしたことがレースにつながる意識を持ってやっていきます。そういった基本が大事なんです。基本をどれだけ、基準にもって来られるかです。
Q.具体的な目標は?
藤永 やっぱり日本代表として、恥ずかしくない走りをしたいと思っています。
Q.メダルを期待されることになると思いますが?
藤永 そうですね。頑張ります。
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