2009/12/12 全日本実業団対抗女子駅伝前日
前日、主要チーム監督コメントA
天満屋は優勝狙い、三井住友海上は「流れ」を重視

天満屋・武冨豊監督
「坂本の復帰でバランスが理想的になった。こういうときにしっかりと(優勝を)狙っていきたい」
「展開は予想しないが、みんなが力を出し切れば上位では来られる。外国人選手が1区にいないので、それほど差がつかないでしょう。2区で前に行かれますが、3区で追い上げてチャラになるのでは?
 4区の坂本(坂本直子)は西日本よりも良くなっている。一番の状態からすると60-70%ですが、近年では良い方です。坂本が戻ってきたことで、チームとしてのバランスが理想的になった。上からずっと揃ってきて、新人も入ってきた。こういうときに、しっかりと(優勝を)狙っていきたい」

三井住友海上・渡辺重治監督
「渋井は去年と比べたら7、8割ですが、今週に入って急に調子が上がりました」
「(昨年3区区間賞・渋井陽子の)練習自体は、去年と比べたら7、8割。去年が良すぎました。しかし、帰国して今週に入って、水曜日に急に調子が上がりました。何かが降りてきましたね。彼女にはたまにあることなんです。噛み合えばポンと上がる。水曜日のメニューは2000mで6分06秒でしたが、明らかに余裕がありました。そこはいつも余裕を持ってやるんですが…、本人もニヤニヤしていましたね。久しぶりに見ました。
 記録はなんともいえませんが、最低でも区間上位で流れをつくってくれると思います。本人にもぶっちぎってトップに立たなくてもいいよ、と言っています。
 本人の気持ちを高めるため、練習に戻ってきた早い段階で『3区だぞ』と伝えました。私の考えとして、エースが走るべき区間は3区だというのがありますし、渋井が3区を走ることで他のメンバーの気持ちの高揚にもつながります。
 1、2、3区は去年以上というと難しいですから、8割以上のイメージでいいと思うんです。去年以上と思うとガチガチになってしまいますから。上位の流れをつくって、後半で頑張ることを考えています。
 2区の高吉(高吉理恵)は去年区間1位で、その前の年も4区で区間1位。3年連続がかかっていますが、欲を出すなと言っています。
 4区の佐藤(佐藤絵理)もまずまず。調子は上がってきていますから、ポイントになるかもしれません。(三井住友海上は4区区間賞を過去に多く取っているが)区間賞云々より、良い流れになってくれたらいいですね
 5区の大平(大平美樹)はずっと同じ調子です。東日本大会、横浜国際女子マラソンと。6区の大崎(大崎千聖)は東日本大会の前は練習ができませんでしたが、それ以降は継続して練習ができて、力がついています。
 5、6区は逆も考えましたが、大平の練習が一番良かったので。マラソンの前も後も同じ流れでできるくらいでした。あまり(逆転のきっかけをつくった)去年のことを言うと固まってしまうので。
 (インターナショナル区間の2区は)勝ってこようと思うと難しくなるので、順位より流れをつくってくれたらいいと思っています。先頭から離されない位置でつないで。
 去年は『勝つぞ』と言っていましたが、今年は言っていません。渋井がどんな走りをするか読めないこともありますし。でも、面白いレースになると思いますよ。激戦になるでしょうね」


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