2010/1/1 ニューイヤー駅伝
初Vの日清食品グループ
レース後の共同会見
「自分のせいでヒヤヒヤするレースになってしまいました」(北村)
Q.今のお気持ちは?
白水昭興監督 本当にホッとしたというのが本音。ずっと優勝、優勝と声を掛けながら、ここまで勝てませんでした。今日も途中でヤバイのかなと思いましたが、選手たちがよく走ってくれました。若いチームですので、これが産みの苦しみなら、これからは気が楽に臨めると思うので、選手たちはさらに飛躍してくれると思います。
1区・座間紅祢 欲をいえば区間賞を取りたかったですけど、最低限の仕事はできたかなと思います。(優勝は?)すごく嬉しいです。最高です。
2区・ゲディオン (足首を痛めたが今日は)今日も痛かったが我慢して最後まで走りきれました。優勝できてすごく嬉しい。
3区・佐藤悠基 今日の走りとしては、思ったよりも動きませんでした。(10kmでスパートしたが)あそこで行くしかないと思って、思いきり行きました。コーチからは「北村さんを楽に走らせてやれ」と言われていて、1秒でも多く貯金を作って渡したかった。結果的に少ない貯金しかできませんでした。もう少し作って渡したかった。でも、入社1年目でこうして優勝でき、本当に嬉しいです。
4区・北村聡 自分のせいでヒヤヒヤするレースになってしまいました。小野がゴールするまで申し訳ない気持ちでいましたが、最後に優勝して笑い話にできたらいいな、と願っていました。キャプテンであり、大学の先輩でもある保科さんが尻拭いをしてくれました。
5区・保科光作 キャプテンという立場で優勝でき、チームメイトに感謝しています。最初突っ込もうとしましたが、なかなか詰めることができず、中盤でタメて最後3kmでスパートしました。後ろが思った以上に迫ってきていて、6区と7区に迷惑をかけてしまいました。
6区・徳本一善 このメンバーで自分が一番調子が悪かったんです。自分と小野で30秒ずつ貯金を使いたかったのですが、こういう展開になったときは2年分の失敗を帳消しにしたい思いが強く、調子の良し悪しは言っていられませんでした。最初から勝負に出ました。
7区・小野裕幸 初の(実業団)駅伝でこの秒差でしたから、とんでもないことをしてくれたと思っていましたが、心強いメンバーに囲まれてプレッシャーはなく、落ち着いて走ることができました。入社してケガ続きで悔しい思いをしてきましたが、それが一気に消し飛んで、喜びに変わりました。
「5km過ぎから3〜4kmは苦しかったのですが、10kmから思いきって行くことができました」(佐藤)
Q.佐藤選手は前半行けていませんでしたが?
佐藤 行っているつもりでしたが、思ったよりもペースが上がりませんでした。後ろで走って動きを良くしてから、後半で動ければいいと思いましたが、中盤は苦しくて離れかけました。5km過ぎから3〜4kmは苦しかった。そこから回復して、10kmから思いきって行くことができました。
Q.北村選手は調子が悪かった?
北村 悪くなかったので4区に起用してもらえたのですが…。
Q.終盤に動きがおかしかったのは?
北村 痙攣してしまいました、手と脚が。
Q.小野選手と佐藤選手は、今日の風をどう感じましたか。
佐藤 ほとんど追っていたと思います。強く吹いてくれれば良いと思いましたが、冷たい風だったのでやっかいかな、と。
小野 高校まで群馬でしたから、風が得意ということはありませんが、経験したことがない風ではありません。想定の範囲内で対応できました。
「苦しい競技生活だったので、結果を出せたことで感極まって…」(小野)
Q.(白水監督に)今までチャンスがあったのに勝てませんでしたが、今回勝てたのはどういった部分が良かったからですか。
白水監督 総合的に戦力アップしたことです。課題は長いところで区間賞を取れる選手を育てること。マラソン選手を育てないといけないと、痛切に感じました。
Q.3・4区の配置はどういう理由で?
白水監督 とにかくリードして、長い区間の北村を楽に走らせようという狙いです。しかし、ゲディオンが動かなかったし、悠基も期待ほど動かなかったのが1つの誤算。長いところに負担がかかってしまいました。ゲディオンは元々やっていた足首を、2週間前に捻挫して悪くしてしまいました。
Q.キャプテンとして、プレッシャーにうち勝てた要因は何だったと思いますか。
保科 今日は小野の好走が大きかったと思います。コニカミノルタに追いかけられたなか、予想以上に粘ったと思います。本人はゆっくり入ったと言っていましたが、しっかりと走っていた。
Q.小野選手は後ろが気になりましたか。
小野 20回くらい後ろを見たと思います。
Q.(質問不詳)
徳本 10kmまで捕まえられなかったら勝てると思っていました。
Q.ラストには自信があった?
小野 ラストはちょっと。
Q.(質問不詳)
白水監督 小野は3週間前の甲佐10マイルで、主力と変わらない走りをしてくれて、回復していることを見せてくれた。自信を持ってアンカーに送り込みました。
Q.小野選手のケガはどこでしたか。
小野 座骨神経痛や腸けい靱帯で夏はボロボロでした。10月に入ってからポイント練習をこなせるようになり、11月の終わりに入社後初めての試合に出場しました。5000mでしたがこれならできると手応えを感じました。
Q.胴上げの後に見られた涙の理由は?
小野 ここまで苦しい競技生活だったので、ここで結果を出せたことで感極まって…。
※一部省略しています
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