2009/6/21 近畿インターハイ
最終日速報
男子三段跳の高2歴代3位、女子3000mの高1歴代2位など好記録続出
ディーン円盤投51m99&投てき3冠
110 mHは三田が14秒37、東大阪大柏原が1〜3位独占
東大阪大敬愛の4×400 mRは地区大会過去最高
心配された雨もなく、上々のコンディションの中で行われた大会最終日も好記録に沸いた。男子円盤投では、ディーン元気(市尼崎3年・兵庫)が2投目に51m99の大会新を投げ3冠を達成。自己ベスト52m19&高校記録の更新はならなかったが、まずまずの出来にホッと胸をなでおろす。2年連続での投擲3冠は偉大な記録としてこれからも歴史に刻まれることとなる。
男女の800mもハイレベル。男子は昨年の大分国体2位の阪本大樹(橋本3年・和歌山)が1分52秒33で2連覇。400mと合わせ2冠に輝いた。1周55秒のラップを3、4番手で追走、残り150mで仕掛け後続を2秒近く引き離す圧勝で、IH制覇へ弾みをつけた。
女子は400mを制している新宮美歩(東大阪大敬愛3年)が粘る菊池里江(和歌山北3年)を残り80mでかわし2分07秒58の自己新で2冠、2位の菊池、3位の高橋満里(東大阪大敬愛2年)も2分08秒34&37と好タイムだった。
女子3000mは500m付近で先頭に出た双子のスーパールーキー・久馬姉妹の妹・萌(綾部1年・京都)が3分03秒、6分08秒の快調なペースで独走。最後まで後続の追撃を許さず9分09秒75の高1歴代2位の好タイムで立命館宇治、須磨学園の名門勢を抑えた。姉の悠は左足の痛みのため出場しなかった。
男子110mHは、この日唯一の向かい風(−1.2)となったものの後半鋭いハードリングで抜け出した三田恭平(東大阪大柏原3年)が14秒37のセカンドベストタイ連覇。2,3位にも東大阪大柏原勢が続き今大会唯一の表彰台独占となった。
三段跳びは洛南(京都)の2年生・米澤宏明が6回目に15m58(+1.3)の高2歴代3位の好記録でV。5回目にも15m47をマークするなど安定度の高さも示した。2位にも2年生の岡田直之(太成学院・大阪)が15m24(+0.3)の自己新で続くなどハイレベルな戦いだった。
女子100mHは、中村梨穂(八幡商3年・滋賀)が13秒71(+1.0)の自己新でV、2位には山本遥(京教大附2年)が13秒88で続いた。中学記録保持者の上田繭(大阪1年)は決勝8位で全国へは進めなかった。
大会のラストを飾ったマイルリレーは敬愛が3分42秒07で4連覇。地区大会としては破格のタイムで存在感を示した。
※本記事は現地の知り合いの記者からの報告
3日目速報
東大阪敬愛のポイントゲッターに取りこぼし
山田がセカンド記録の24秒37で100 mの雪辱
ディーンはやり投を65m50で制し2冠目
3日目は、終日「春の嵐」のような時折突風を伴う強風に見舞われ、2日目のような爆発的な好記録は誕生しなかったものの、IH切符争いは熾烈を極めた。
400mで7位とIH行きを逃していた東大阪大敬愛(大阪)の筬島愛(3年)が、200mでも7位に惜敗。個人でのIH出場を逃したのをはじめ、800mで昨年のIH5位、国体覇者である横瀬彩也香(3年)が準決勝で姿を消す波乱。春先から足裏を痛めており、それが影響したものと思われる。本大会で史上初の総合100点の大台を目指している敬愛にとっては、痛い取りこぼしとなった。
3年生が相次いでIH出場権を逃した敬愛だが、200mで正垣知保里が4位、400mHで不破夏美が6位と2年生が活躍。400mHではエース・三木汐莉(3年)が今季自己最高の59秒77でV。舞う風に苦しめられながらも59秒台をマークするあたりはさすが。この種目は昨年同様、今年も4位までが60秒4以内とハイレベルな戦いとなった。三木は、200mでも24秒79で切符を確保し安堵の表情をのぞかせる。
その200mは100mで3位だった山田朱莉(西城陽2年・京都)が前半から切れのある走りを見せ24秒37のセカンドベストで圧勝。表示以上に風が強くコンマ5前後は時計がかかるコンディションだったことを考えれば記録的にも立派。100mを制している1年生の木村茜(京都橘)は疲れから腰の痛みなどもあり24秒64の2位で近畿IHを無事走り終えた。
3000mWは1000m過ぎから独歩状態となった前田浩唯(立命館宇治3年・京都)が13分17秒41の高校歴代9位でV。走り幅跳びは1回目に5m86(+2.9)を跳んだ100m2位の中尾優里(和歌山北2年)が逃げ切りV。
男子注目のやり投げはディーン元気(市尼崎3年・兵庫)が65m50を投げ63m71の真里谷健司(花園3年・京都)を抑え2冠目。200mは、100m2位の竹井尚也(龍谷大平安3年・京都)が21秒83で6位までが0.1秒以内にひしめく接戦をものにした。3000mSCは入りの1000mを2分57秒で飛ばした妹尾大(報徳3年・兵庫)が独走で9分06秒07で優勝。バックストレートではあおられるほどの強風の中での記録なだけに8分台も目前。名門・報徳勢としては意外にも3年ぶりの全国IH切符獲得となった。
※本記事は現地の知り合いの記者からの報告
2日目速報
男女100 mで好タイム
女子の木村は11秒71の高1最高!!
男子の九鬼は10秒34の高2歴代4位
好天&絶好の追い風に恵まれた大会2日目。男女の100mで好記録が誕生した。
女子は予選から11秒88(+1.2)、準決勝11秒75(+1.4)と11秒台を連発し好調な昨年の全日中2冠・木村茜(京都橘1年・京都)が、決勝でもさらに自己記録を短縮する11秒71(+1.0)の高1歴代最高&高校歴代6位タイの好タイムでV。準決勝で追い風参考(+2.3)ながら11秒88で走っていた中尾優里(和歌山北2年・和歌山)も山田朱莉(西城陽2年・京都)の猛追をしのぎきり11秒87で2位、200mが得意な山田も11秒92と3人が11秒台をマーク。本番の地で本番さながらの名勝負を繰り広げた。
女子の好走に触発され男子も大爆発。中尾の同僚で2年生の九鬼巧が10秒34(+1.9)=高2歴代4位をマークしV。2位の竹井尚也(龍谷大平安3年・京都)も10秒43で続き6位が1年生の塚本和也(平城・奈良)で10秒66というハイレベルな戦いだった。
女子の400mRは東大阪大敬愛(大阪)が貫録を見せ46秒40でV。2、3位には、木村が2走を務めた京都橘、地元・奈良の添上が46秒75&86で続き、6位の近大附(大阪)までが47秒3台(38)とこちらも100m同様大激戦だった。
男子砲丸投はディーン・元気(市尼崎3年・兵庫)が5投目に15m96の自己新を投げ圧勝し、まずは1冠。
1位から6位までが1秒45差にひしめく大混戦となった男子1500mは、ラスト10mで前を行く石若大武(西脇工3年・兵庫)を100分の7秒差でかわした洛南(京都)の廣瀬大貴(3年)が、3分51秒40で制覇。60秒3、2分04秒11で前半を引っ張った西池和人(須磨学園2年・兵庫)が3分52秒85で6位だった。
1分11秒、2分27秒と淡々と流れた女子1500mは、1200m過ぎに集団を抜け出した薮下明音(須磨学園3年)が4分26秒73で粘る後輩の池田睦美(2年)を振り切りV。伊藤紋(立命館宇治3年・京都)、中新井美波(須磨学園3年)の実力者が3,4位に続いた。
※本記事は現地の知り合いの記者からの報告
2009/6/18 近畿インターハイ
1日目速報
新宮貫禄Vも強風のため55秒30
吉見が復調、50m51
注目種目の予選・準決勝も紹介
男子400mは、昨秋の大分国体少年共通800m2位の阪本大樹(橋本3年・和歌山)が48秒22で優勝。準決勝では47秒98の自己新。ハンマー投げは植原久貴(松陽3年・兵庫)、橋尾伊武季(海南3年・和歌山)の2人が58m越え。
女子400mは突風が吹き荒れる中、新宮美歩(東大阪大敬愛3年・大阪)が55秒30で貫録勝ち。チームメイトの三木汐莉は56秒70で5位で通過も、昨年のIH6位の筬島愛は7位でIH切符を逃す波乱。
やり投げは、高1歴代7位の記録を持つ吉見明日香(薫英女3年・大阪)が腰の骨折から復調し50m51でV。敬愛の佐藤友佳(2年)が49m21の自己新で2位、4位の渡辺茜までが47m台のハイレベルな戦いだった。
準決勝まで行われた400mRは、男子の洛南(京都)が40秒90の好タイムをマーク、女子もスーパー1年・木村茜が加入した京都橘(京都)が予選で46秒89、敬愛が46秒98で順当に決勝へ駒を進めたが、故障でエースを欠いた男子の名門・大阪(大阪)は、準決勝9番目の記録で決勝へ進めぬ波乱。女子は47秒70の園田(兵庫)が準決勝敗退とハイレベルだった。
※本記事は現地の知り合いの記者からの報告
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