2009/12/4 福岡国際マラソン前々日
招待4選手が会見
前回優勝のケベデが2時間5分台の国内最高タイムに意欲
佐藤は「大幅な自己記録更新」が目標


Q.どのようなゴール・シーンをイメージしていますか。
ツェガエ・ケベデ 誰もがそうだと思いますが、勝つためにここに来ています。そうなれば私にとって喜びを感じることになると思います。
ドミトロ・バラノフスキー とにかく良いゴールを切ることが私の望みです。どのように切れるかは、明後日のゴールを見ていただければわかると思います。
佐藤智之 3カ月間、良い練習ができてきています。自分の力を出し切る走りをして、自己記録の更新を目指したいなと思います。
メクボ・モグス 初めてマラソンを走ります。ちょっと緊張しています。でも、どこまでも頑張りたいと思います。

Q.日本国内のマラソン最高記録は昨年のこの大会でケベデ選手の出した2時間06分10秒です。2時間5分台を出せると思いますか?
ケベデ ご指摘のように昨年は2時間6分台で、5分台は出せませんでした。今後はそういったタイムが必要になってきます。今回もできるなら、そのタイムで走ることを願っています。

Q.バラノフスキー選手は福岡には2回出場して1回優勝、もう1回もゲブルセラシエ選手(エチオピア)とデッドヒートをするなど素晴らしい走りをしていますが、他の大会では2時間10分を切っていません。どちらが本当の力なのでしょうか。
バラノフスキー 福岡の開催される12月初めの時期は、トレーニングやレース前の調整を考えたとき、気候などが私に合っているからです。出場した2回はレースでも、私が好きな寒いコンディションでした。記録の出やすい高速コースですし、運営の皆さんも非常によくしてくれるので、気持ちよく走ることができます。

Q.佐藤選手は旭化成のキャプテンで、宗猛監督はつねづね、実力を出し切っていないと話されていますが、佐藤選手ご自身はどう思っていますか。
佐藤 自分でも良い練習はできているのに、試合ではそれが発揮できないことが続いていると思っています。毎回言っていますが、練習通りの力を発揮すれば自己記録更新、大幅な更新も可能だと思います。積極的なレースをして、記録を更新したい。

Q.2月にケニアで交通事故に遭って、一時は競技をどうするか考えた時期もあったそうですが、それをどう乗り越えてきましたか。
モグス 練習ができなかったりした時期もありましたが、4月からトラック練習も始められ、3カ月くらい、ケガなく良い練習ができました。良い練習を始めてから(福岡で)良い勝負ができるのではないかと考え始めました。2時間7分台を出したい。できれば切りたいと思っています。

Q.佐藤選手はどのような違いを、今回のトレーニングではつけましたか。小さな違いでいいのでお教えください。
佐藤 3カ月間のスケジュールで改善したところはありません。9月に20日間くらい、陸連のボルダー合宿に参加したくらいです。それ以外に変化はつけていません。自分の気持ちの中では変えたことがあります。今までは3カ月間、ずっと気を張りつめてやってきた気がしますが、今回は気持ちに余裕を持つように、自分の中では気をつけていました。
Q.旭化成記録は20年以上前に出た2時間07分35秒ですが、それを更新したい気持ちは?
佐藤 旭化成記録もしっかりと頭に入れてレースに臨みたい。今回の外国人選手は力のある選手がたくさんいます。チャレンジャーとして積極的なレースをして、記録はどうなるかわかりませんが、積極的なレースをして良い記録を目指していきたいと思います。

Q.ケベデ選手はどのくらいのペースを考えていますか。
ケベデ もちろん私は良いトレーニングを積んできました。去年はご指摘の通り、中間点が64分02秒の通過と速くありませんでしたが、その後の頑張りで2時間6分台を出すことができました。今回もペースが大きく記録を左右すると思います。前半を62分30秒くらいで通過し、なおかつ気象条件が良ければ2時間5分台を出せると思います。

Q.佐藤選手はアジア大会の選考レースである点をどう考えていますか。それと、尾方剛選手が欠場して、招待選手の日本人が1人になってしまったことをどうとらえていますか。
佐藤 アジア大会に関しては、それを目標にこの大会に臨んでいます。良い結果を出し、アジア大会に選ばれたいと。招待選手の日本人が1人になったわけですが、周りがほとんど外国人選手になるなかで、どのくいらい自分ができるかを(元から)楽しみにしていました。しっかり挑戦していきたいと思います。

 なお、招待選手の尾方剛(中国電力)が、気管支炎のため欠場することが発表された。


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