2009/5/24 関東インカレ最終日
コメント集@
先行策を取った横田
課題のスタートに成功した高橋
復調の兆しの齋藤


横田真人(慶大4年)1部800 m2位・1分48秒61
「ハーフマラソンをやっている選手に負けたことを重く受け止めたい」
 最初から先頭を引っ張り400 mを53秒5で通過。しかし、残り300 mからダニエル(日大)に先行された。ホームストレートで横田が追い上げ態勢に入ったかに見えたが、残り30mほどで力尽きた。
「調子が良く、1分46〜47秒台前半の勝負ができると思ったのですが、タイムも勝負もついてきませんでした。ラスト300 mで出られるのは想定内。楽についてラスト勝負と思ったのですが…。余力はあったのに、硬くなったみたいです。調子がいいとわかっていながら、思い通りに走れなかったのは久しぶり。でも、良い刺激になりました。大阪GPで負けても、“相手は世界のトップだから”という気持ちがなかったといったらウソになります。ハーフマラソンをやっている選手に負けたことを重く受け止めて、プラスに働かせたい。もう1回自分の中で、革新的なことをやるきっかけにできそうです。
 日本選手権の戦術は延岡(ゴールデンゲームズinのべおか)次第ですね。延岡でB標準(1分46秒60)を切れたら勝負に徹するかもしれませんが、もしも切れなかったら、どうですかね。もう2回勝っていますから、勝つだけでは意味がないようにも思いますし。去年は硬くなって失敗しましたが、(かつて得意とした)先行スタイルを取り戻せたら、自分でレースを作ることも考えられます。それで1分46秒台を出せたら面白いですよね」

高橋萌木子(平成国際大3年)女子200 m優勝・23秒78(−0.1)
「自分としては、課題のスタートがよくできたと思います」
 課題とするスタートからの加速がスムーズに行き、序盤でトップに立つと2位以下に大差をつけた。
「記録も狙っていましたが、この条件のなかで23秒7台が出せたのは、まずまずです。この大会は順位とかは狙わず、自分の課題に対してどう走るかを意識していました。(昨日の予選もそうですが)今日も、自分としてはよくできたと思います。あとは先生の意見を聞いてみて、ですね。ただ、福島(千里)さんがいたら、もっと前にいたと思います。日本選手権の200 mでは優勝とA標準を目標にしています」

齋藤仁志(筑波大4年)1部200 m2位・20秒73(+0.8)
「会心ですね。20秒台が出るとは思っていませんでした」
 カーブでは後輩の安孫子充裕(筑波大3年)に先行されたが、ホームストレートの後半で差を縮めて2位に。前日の4×100 mRでは痙攣気味の走りでチームに貢献できなかったが、200 mでは筑波大3人入賞で総合Vを決定づけた。
「会心ですね。20秒台が出るとは思っていませんでした。この1カ月を知らない人は“僕が負けた”という印象でしょうが、筑波の連中は“よく走った”と言うと思います。谷川(聡)先生には、“20秒9くらいでいい”と言われていました。(後半追い上げられたのは)ハムストリングに不安があったので、前半を抑えめに行ったから。展開としては予定通りです。ただ、日本選手権では前半から行く走りをしたいですね。冬期を通じてまったくケガなしでできましたし、この1カ月のケガの間に、安孫子がA標準を切るし、高平(慎士・富士通)さんも好調で、悔しい思いをしてきました。そこで、メンタル的にも強くなれたのかもしれません。リレメンに入るというのもありますが、日本選手権は高平さんを倒したい。去年のオリンピックではお世話になったし、(補欠だった自分を)気遣ったりしてくれました。恩返しは自分が速くなることですから」


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