2009/5/16 東日本実業団
男子5000mWで杉本が日本新
18分56秒70
自身も“予想外”の19分突破


1000m 3分52秒
2000m 7分44秒(3分52秒)
3000m 11分32秒(3分48秒)
4000m 15分17秒(3分45秒)
5000m 18分56秒70(3分39秒7)


レース後のコメント
「日本新はどの種目でも初めてですが、実感がありません。18分台を“出してしまった”という感じです。朝、起きたときも左の太ももに痛みがあり、19分台が出れば、という気持ちでした。森岡(紘一朗・富士通)君と2人で、上手いリズムで行けたからだと思います。
(2800mで森岡が前に出たところは)行ってくれと合図をしたら、前に出てくれました。でも、彼もきつかったようでペースが戻ってしまった(ので、2周くらいで再度、杉本が前に出た)。自分としてはそれほど上げた感じではありませんでしたが、4000mまでが3分45秒にまで上がっています。最後の1000mも3分45秒なら19分02秒(日本記録は藤澤勇=山梨学大=が4月に出した19分03秒92)。(4000m手前で1人になっていて)維持するのはどうかな、と思いましたし、そこから注意もちょろちょろ受けてしまいました。しかし、ラスト1周の通過が17分33秒。1分30秒でも日本記録でしたから、突っ込んで行きました。
 昨年のこの大会は日本記録を狙った森岡君が3分45秒で入って、一緒に行ってラストで潰れてしまいました。今日は抑え気味に入ってイーブンで行ければと思っていました。実際、最初の1000mが3分52秒で、今日は記録は出ないと思ったのですが…。2人で歩いていたら良いペースになってきて、気づいたら…という感じです。
 世界選手権の代表は、神戸(日本選手権)の失格でもうないと思っていました。3月の能美(全日本競歩能美大会日本人5位)は転倒した影響で、練習ができていませんでした。神戸がダメ、能美がダメで、あり得ないと。その点、藤澤君は評価されて当然だと思います。そこからは目標を切り換えて、来月のヨーロッパ遠征の20kmWに合わせていました。ですから、5000mWの記録は考えていませんでしたし、そこまでのスピード練習はしていません。
 (長期的な目標は?)短期的に見ないとダメなんです。北京五輪がだめ、ベルリン世界選手権がだめでは、いつ首が飛んでも不思議ではありません。来年の日本選手権で結果を出さないと。日本新記録も1つの評価基準ですが、やはり日本代表にならないと。北京五輪の男子代表はもう、みんな年下の世代。どこかで盛り返さないといけません」


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