2009/5/16 東日本実業団
女子5000mWで川崎が日本新
20分49秒70
1km4分00〜4分15秒のスピード養成の成果

レース後のコメントを整理して紹介
●レース展開について
「20分50秒なら男子選手をペースメーカーにできる」
川崎 (男女混合レースに)違和感はありましたが、ちょうど良いペースの選手がいてくれてやりやすかったです。混合レースは昨年の東日本実業団、ホクレンで2回の計3回経験しています。21分40秒とかの記録でしたが、それだと同じレベルの男子選手がいません。20分50秒で歩けば、男子選手をペースメーカーに見立てることも可能になりましたね。
 前回ここ(NDソフトスタジアム山形)で歩いたのが昨年の全日本実業団でしたが、そのときは3000m付近で2ジャッジもらっています。今回は3000mで1ジャッジでしたから、成長しているのかもしれませんね。あと10秒くらいは縮められそうです。
 大利(久美)さんとは一緒に日本記録を出したいと思っていました。同じ練習ができていますし、彼女の方が順調でした。一緒に行って、ラストで競り合えればと思っていました。力的には縮まってきていますね。
●世界選手権の女子競歩代表に3人が選ばれたことについて
「女子でも必ず1人は入賞したい」
川崎 (世界選手権代表の3人の中では)年齢的に5つ、6つ違うことになります。元々姉御肌ですし、チームをリードして行けたらと思っています。3人ともレベルが上がっていて、戦うレベルになっています。女子でも必ず1人は入賞したい。選んだ側の気持ちを考えたら、それに応えるための最低限の成績だと思います。
 渕瀬(真寿美・大塚製薬)さんは練習量が多いですね。走りと競歩を両方やって、脚力や体力があります。ただ、経験値では私が勝っているはず。私が力を上げることで、彼女に勝つというよりも、世界でどうか、ということになります。自分と同じ力の選手が5人いたら(世界に挑みやすい)、と思っていました。渕瀬さんに対しては、次に勝てばいい、という考え方をしています。
●今村コーチへの師事による変化
「フォーム重視の4分00秒のスピード」
川崎 今村(文男)コーチに師事するようになって、違うパターンでやるようになりました。1km4分00秒のスピードのなかで、どれだけフォームを維持できるか、という考え方です。女子はそれ以上速くやる必要はないのかな、という判断です。以前はがむしゃらにタイムを求めていましたが、今はフォーム重視です。3分50秒まで上げてしまうと、フォームを無視する歩きになってしまいます。
 4分00秒で今は、2.5kmまで押していくことができます。そのあたりで呼吸がもたなくなりますね。世界のトップは4分15秒イーヴンで歩いていて、最後は4分10秒にまで上げて、それをどう維持するか、が勝負になります。


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