2008/2/17 東京マラソン
ロスリンが大会新&コース新の2時間07分23秒
日本選手1位はマラソン2回目の
藤原新
大幅自己新の
2時間08分40秒
サブテン・ニューフェイスは05年びわ湖以来3年ぶり


レース後の共同会見から
Q.レースを振り返ると?
藤原 気候も良くハイペースになると思ったので、行けるところまで行こうと思っていました。
Q.この結果を想像していましたか。
藤原 少しだけ、していました。
Q.自分では何が良かったからだと?
藤原 ラッキーだったのだと思います。
Q.ここまで、どんな練習を。練習環境は?
藤原 12月いっぱいは駅伝のための練習で、マラソン練習は年が明けてから。
Q.練習での手応えは?
藤原 手応えというほどのものはありませんが、もしかしたら行けるかもしれないと。
Q.40km走など距離走はどのくらい?
藤原 40km走を1回と45km走を1回。距離としてはそこまで順調にできたわけではありませんが、試合前の調子はうまく上げられました。
Q.この1年間、成長をどこに感じていましたか?
藤原 去年の上半期はまだ安定しませんでしたが、夏を過ぎてコンスタントに結果を残せるようになって、ちょっと。
Q.考え方が大きく変わったようなことは?
藤原 色んな練習を試してみました。そういうことをやり始めて、何が自分に良いのか悪いのか、わかるようになってきました。
Q.脚がもつれたときは?
藤原 あれは痙攣です。脚がつりましたが瞬間的なもので、すぐに治りましたし、そこまでペースを落とさずにすみました。ストライドを狭めて、ペースを落とせば持ちそうだったので、淡々とでもリズムを刻んでいこうと。初めての経験でビックリしましたが、冷静に対処できたと思います。
Q.レースが動いていたところですが?
藤原 脚がつったときは後ろがすごく怖かったです。
Q.北京五輪の有力候補になりましたが、オリンピックに対してはどう?
藤原 まだ決定ではないので。びわ湖も残っていますし。選ばれたら嬉しいですけど。そうなったら頑張りたいと思います。
Q.35km過ぎで後ろの何を確認していたのですか。
藤原 確認したというより、怖くなって見てしまった感じです。
Q.日本人が気になった?
藤原 後ろの選手たちです。
Q.初マラソンのびわ湖の反省点は?
藤原 腹痛とマメで(27km付近で)後れ、グリコーゲンが枯渇する35kmより前に戦線離脱をしてしまいました。今回はそれがないように調整をしました。
Q.東京を選んだ理由は?
藤原 短期間に集中してやった方が良いタイプですし、私も都民なので、馴染みがあるので。
Q.諏訪選手や入船選手らの招待選手に比べ、北京五輪へ負けない気持ちは?
藤原 逆に、挑戦者の立場で思い切って臨めたのがよかったかもしれません。
Q.どういうレース展開をしたいと考えていましたか。そして、集団の時は何を考えていましたか?
藤原 ハイペースを予想していて、とにかく着いていこうと。30km過ぎは実質初めての経験でしたが、どういうものか試してみようと。
Q.どこかで仕掛けようとは?
藤原 イメージとしては35km手前の佃大橋で仕掛けようと思っていましたが、逆にそこで離されてしまいました。仕掛ける体力が残っていませんでした。戦略として、反省点が残ります。
Q.市民ランナーと一緒のレースはどう感じましたか。
藤原 参加人数が多い方がレースは盛り上がります。その盛り上がりが、僕らのレースの緊張感にもつながると思います。
Q.銀座や浅草の光景は楽しめましたか。
藤原 試走したときはスゴイと思いましたが、走っているときはそれどころではなくて、せっかくの風景も何も入って来ませんでした。

藤原 新(ふじわら・あらた)
●生年月日・血液型
1981年9月12日生まれ O型
●身長・体重
167cm 54kg
●出身校
諫早高(長崎)→拓大→JR東日本
●自己記録
5000m13分41秒35、1万m28分52秒84、ハーフ1時間02分17秒
●箱根駅伝
1年時1区10位 3年時4区4位
●ニューイヤー駅伝
05年1区19位 07年2区15位 08年2区8位
●2007年主要大会成績
2月:丸亀ハーフ 17位・1時間02分29秒
3月:びわ湖マラソン 85位・2時間38分37秒
4月:兵庫リレーカーニバル1万m 21位・28分57秒28
5月:東日本実業団1500m2組 3位・3分52秒42
6月:ディスタンスチャレンジ網走5000mA組 13位・13分49秒70
   :ディスタンスチャレンジ北見5000mA組 7位・14分07秒57
9月:全日本実業団5000m 10位・13分56秒26
10月:新潟ビッグ陸上フェスタ1万m 1位・28分52秒84



寺田的陸上競技WEBトップ