2008/2/15 東京マラソン前々日共同会見
諏訪は自身の力を出し切ること、
入船はオリンピックを強く、
梅木は国内レースでしっかり走ることを意識


「北京オリンピックに行きたい」(入船)
Q.東京マラソン2008出場への意気込みを。
諏訪 普段からこの東京で練習しています。その慣れた地で、自分の今ある力を精一杯、出し切るレースをしたいと思います。
入船 北京オリンピックに行きたいと思っていますので、優勝を目標に頑張っていきたい。
梅木 東京は3回目なんですけど、コースは変わってから初めてというレース。北京オリンピックの代表選考レースなので、その辺を意識してしっかり走りたいと思います。

「世界陸上後は駅伝のために短い距離を走れる練習を」(諏訪)
Q.前のレースからこの大会まで、どのように練習をされてきたか、練習場所など含めて教えてください。
諏訪 夏の世界陸上が終わってから、駅伝のためにスピードと言いますか、短い距離を走れる練習をしてきまして、年が明けてから(駅伝が終わってから)この1カ月半、マラソンのために練習をしてきました。場所は、年が明けてからずっと、奄美大島でやってきました。
入船 前回は2007年のベルリンでした。その後は元旦まで駅伝の練習を、チームと一緒にやってきました。年が明けて40km走など、距離を増やした練習をここまでやってきました。場所はおもに、山口県でやってきました。
梅木 私も入船選手と一緒で昨年のベルリン・マラソンを走りました。その後は駅伝を目指しつつ、チームのみんなと一緒にやってきました。その間、11月の名古屋ハーフ、元旦のニューイヤー駅伝、1月の中国山口駅伝に出場しながら、この大会にもってきました。場所は、12月は主に山口県の周防大島で、1月は沖縄の石垣島でやってきました。最後は、中国の昆明で2月頭までいました。

「35km以降の細かいアップダウンが影響するかもしれませんが、力がないだけと考えることも」(入船)
Q.(コースに関する質問)
諏訪 フルマラソンを走る限り、距離が変わるわけではありません。そんなに意識はしていません。それに、普段から東京を走っています。銀座までは行っているのですが、その先の雷門とかビッグサイトまでは行けません。どんなコースかな、と思いながら走りたい。
入船 昨年走ってみて、路面は広くて綺麗で、走りやすい印象があります。35km以降の細かいアップダウンが影響するかもしれませんが、力がないだけと考えることもできます。後半で自分から仕掛けられたらいいな、と思っています。
梅木 前半は以前のコースと似ていますし、学生の時に駅伝で走っているのでわかります。築地を過ぎて見たことのないコースになるので若干不安もあります。市民ランナーに解放された大会は海外で経験があるので、そういうところを生かしたいです。

「質の高い練習は夏にしていますし、駅伝2本とハーフ1本をやっているので、ゆっくり長くを意識して持ってきました」(梅木)
Q.準備段階で今までのマラソンとの違いや、強化ポイントなどがあれば。そして、現状は?
諏訪 今回の練習は今まで出てきたマラソンと比べ、まったく違います。調整段階は同じですが。十分に走り込みができていない分、駅伝でスピードに乗った走りができています。それがどの程度維持できるか。これがいい方に出ればと思っています。
入船 ここ数年、8〜9月に1本、2月に1本というパターンを繰り返しています。ほぼ同じ流れでやってきましたし、今回は脚を痛めたり、練習をスライドさせたりがないので、良かったと感じています。
梅木 2007年のびわ湖で初めて途中棄権をしてしまい、それまでの練習で足りないと思った質の高い40km走などをベルリン前にやりました。夏ということで疲労が残ってしまい、ベルリンは調整不足の状態、疲労のある状態でスタートラインについてしまったんです。ベルリンは2時間16分で、良い状態でスタートラインに立たないとダメだとわかりました。今回、質の高い練習は夏にしていますし、駅伝2本とハーフ1本をやっているので、ゆっくり長くを意識して持ってきました。

「とにかく今は、明後日のレースに集中します」(諏訪)
Q.どんな思いで北京五輪の選考レースに臨みますか。
諏訪 とにかく今は、明後日のレースに集中します。
入船 優勝するしか、北京オリンピックはないと思って臨みます。
梅木 オリンピック選考を意識しないということはありませんが、自分は国内のレースでこれまで実績を残せていません。どちらかというと、国内でしっかり走ることがテーマです。後半などレースを走っている中で、オリンピックへの意識が強くなるのではないかと思っています。


寺田的陸上競技WEBトップ