2008/7/5 南部記念前日会見
高平、澤野は自身の課題に重点
丹野、福島はA標準狙いをあらためて強調
「日本選手権の疲労は抜けています。A標準を切って代表入りするのが目標」(丹野)
Q.日本選手権以降の調子や、この大会の位置づけ、目標などは?
澤野大地 日本選手権の後は疲れを抜くことに重点を置いた練習をしてきました。日本選手権で良い動きができましたし、今日の練習でも継続して良い動きができています。明日は気持ちよく跳べたらと思います。
高平慎士 日本選手権は100 mに出場できませんでした。200 mが終わって精神的にも肉体的にも、疲労が重なっていると判断しました。その分、ここの100 mで良い記録を出したいですね。日本選手権後は精神的な疲れ方が大きいと感じたので、休むというよりリラックスしてきた感じです。
丹野麻美 日本選手権は400 mだけに絞ったのですが、なかなか疲労が抜けず、それを抜くことを中心に練習してきました。精神的にもありましたが、肉体的なところはアスタビータ・スポルトで(笑)抜いてきました。今日、走った感じでは疲労は抜けています。明日はA標準を切って代表入りするのが目標。リラックスもできていますので、明日はしっかりと記録を出したいです。
福島千里 日本選手権までは連戦で、少し体調を崩してしまいましたが、日本選手権が終わって十分休みが取れました。体調は回復してきました。予選、決勝ともA標準(11秒32)を狙って走っていきます。
「人生初の10秒台を出したところなんです。走りやすいイメージが残っています」(高平)
Q.函館の競技場の印象は?
澤野 先ほどの練習で初めて行きました。風が良いという噂を聞いていましたが、今日も良い追い風が吹いていましたね。日本選手権が風が良くなかった分、明日はいい風を期待しています。
高平 僕は高1のインターハイ北海道予選がここの競技場で、人生初の10秒台を出したところなんです。走りやすいイメージが残っていますし、ゲンが良いというか、相性が良いというか。そういう意味での期待に加えて、自分がやれることもしっかりとやって、印象の良い競技場として今後も走り続けたいですね。
丹野 今日の練習で初めて行きましたが、福島にある競技場と同じ感覚で走ることができました。馴染みの競技場に近いというか、福島で走っている感じで走れると思いました。
福島 私も高校の頃にここの競技場で走っています。気持ちよく風を受けて走りたいと思っています。
「今回のポイントはスタートの前傾をもう少し保ってから加速に乗ること」(福島)
Q.丹野さんと福島さんはオリンピック代表の可能性が残っています。日本選手権よりもどういう点を良くして、記録を出したいと考えていますか。
丹野 日本選手権はそれほど調子は悪くありませんでしたが、レース構成が上手くいきませんでした。スタートからの出だしで積極的に行かないといけないのですが、そこがいつもより遅めで、加速に時間がかかりすぎてしまい、そのままズルズル行ってしまった感じです。今年はそこが積極的に行けていません。明日はブロックから積極的に出て、加速を気持ちよくできれば記録に結びつくと思います。
福島 日本選手権は、悪いところは特になかったと思います。今回のポイントはスタートの前傾をもう少し保ってから加速に乗ること。風にも乗って記録を出したいと思います。
「織田記念の走りをもう少しまとめて、自分で組み立てた上で記録を出したい」(高平)
Q.高平選手は、明日の100 mの位置づけと狙いは何でしょうか。
高平 春先に一度、100 mで自己新を出しています(織田記念の予選で10秒29)。織田記念の決勝はしっかり踏み込めてはいましたが、パトリック・ジョンソン(豪州)選手がいて、自分のレースという感じではありませんでした(10秒20<+2.7>で2位)。それをもう少しまとめて、自分で組み立てた上で記録を出したい。来週の北海道選手権で200 mに出ます。日本選手権は、100 mから遠ざかっていた流れでの200 mでしたが、来週は100 mのスピードが上がった段階で、200 mの突っ込みを試したい。
Q.100 mではA標準の五輪代表が2人しかいませんが、A標準(10秒21)を切って北京で100 mもということは?
高平 それができればいいとは思いますが、100 mに出たいとはあまり思いません。
Q.澤野選手は久しぶりの連戦ですが、その辺もテーマでしょうか。
澤野 この試合は連戦に慣れるということより、こなしている試合数が絶対的に少ないので、できる試合には出ていこうということです。試合のモチベーションでしか出てこない動きもあります。試合は最大の練習と考えての出場です。
「目の前の高さ、バーを気持ちよくクリアするだけ」(澤野)
Q.澤野選手と高平選手は、どのくらいが記録的な目標ですか。丹野選手と福島選手は、課題を克服できたらどのくらいの記録が出せると思っていますか。
澤野 記録は気にしていません。目の前の高さ、バーを気持ちよくクリアするだけです。
高平 自己新が出ればB標準(10秒28)は行くことになり、その先に見えてくるのはA標準ということになりますが、澤野さんと同じで、記録はそれほど気にしていません。その方が記録も出ますし。100 mの中でどういう走りができるかが課題で、その後に記録が付いてくるものだと思います。
丹野 一番はA標準です。自己記録が51秒75なので、思い描いたレース構成ができれば、A標準の51秒55も出せると思っています。
福島 課題を克服して、A標準(11秒32)が破れたらと思います。
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