2008/10/4 チャレンジ! おおいた国体2日目
久保倉が55秒46の日本新&A標準突破!
「勝つことを優先した今回、A標準が出たのでビックリしています」
「オリンピック後は記録よりも中身を安定させようと思っていました」
Q.(質問不詳)
久保倉 オリンピックから帰った後、練習ができず、不安の方が大きかった。ここまで来たら少年たちに良いところを見せたいと気持ちだけで走りました。今季はA標準、A標準とやってきて全然出なかったのに、勝つことを優先した今回出たのでビックリしています。体調は悪くて、最後はまとめようということで頑張りました。
Q.嬉しかったのA標準? 日本記録?
久保倉 A標準の55秒60は春先からすごく意識して、練習も生活もそのために集中していたのですが出すことができず、もどかしい思いをしていました。オリンピック後は記録よりも中身を安定させようと思っていて、今回はA標準を意識しませんでした。時計のミスじゃないかと思ったくらいで、ホント、A標準は嬉しいです。
Q.中身というのは具体的に?
久保倉 世界の人たちと戦っていく中で、走力的にはかなわないんじゃないか、というのが見えてきました。でも、400 mHという種目なら、走力に頼らずどうにかできるんじゃないか、中身でなんとかできるんじゃないかと。これだけは自分の武器というものが身につけられれば、世界と戦えるのでは、と。来年は新潟国体で目の前に迫っているので、今回はそのリハーサルも兼ねていました。
Q.武器として何か得られそうな手応えは?
久保倉 まだ、これだというものはないのですが、ここだけは武器だというものを自分で考えて、コーチと相談して見つけていきたいです。
Q.新潟国体ではどんな走りを?
久保倉 今日みたいに記録を狙って、陸上を知らない人たちにも感動と夢を与えられるようになりたいです。
「後半勝負に備えてレースパターンをいつもと変えました」
Q.今回は何が良かったのでしょう?
久保倉 今日は、ここが良かったというのは、あまりありません。(強いて言えば)後半勝負に備えてレースパターンをいつもと変えたことが挙げられます。今日は記録を狙っていなかったので、後半にすごく上げられました。
Q.1台目が少し詰まったように見えましたが。
久保倉 本当は23歩で入りたかったんですが、今日は24歩で行きました。6台目まで16歩で行ってしまうと後半が心配だったので、5台目までしっかりと16歩で行くためです。後半をしっかりと走ろうという狙いです。
Q.3台目までは青木さんが前にいて、直線に入る手前でも少し青木さんに迫られたように見えましたが。
久保倉 いるのは、わかっていました。
Q.このレースで一番のモチベーションは?
久保倉 高校生、中学生と一緒の試合なので、いいところを見せたい、成年として恥ずかしくないレースをしたいということでした。チームに勢いをつけるためにも、優勝は外せないと思っていました。
Q.トラックは走りやすかった?
久保倉 何年か前に全日本実業団で1回走っていて、そのときもすごく走りやすく感じていました。外は風があっても、中はそれほど風がありません。
Q.地面が走りにくいという選手もいますが。
久保倉 私はサーフェスよりも風の方が気になる方なので。できれば、サブトラックと同じサーフェスだと走りやすいのですが。
「オリンピックを経験することで54秒台を出したい気持ちがすごく強くなりました」
Q.北京五輪の後の練習は?
久保倉 しばらく挨拶回りで、新潟、福島、北海道と忙しくて体調も整えられませんでした。練習を積めないまま秋シーズンに入って、タメがない状態です。オリンピック前に作った貯金もなくなって、借金をしているような状態。個人の試合でなく、チームとして戦えたことが心強かったです。高校生、中学生に、良いところを見せたいと思って試合ができたのが良かった。
Q.本調子でないというのは?
久保倉 オリンピック組はみんなそうだと思いますが、オリンピックを通して勉強したことで、こうしたいという気持ちはあるのに、体にタメがない。そういうもどかしさがあると思います。
(中略)
久保倉 ******私みたいに身長が低くても勝負ができます。男子にも色々と聞いて、細かい戦術的なところで勝負をしていきたい。
Q.(質問不詳)
久保倉 今日は1台目が詰まってしまいましたが、これからはそういうのをなくして、1/100秒単位でタイムを縮めていかないと。オリンピックを経験することで54秒台を出したい気持ちがすごく強くなりました。以前はほど遠い記録だと感じていましたが、もう少しレベルを上げれば届かない数字じゃないと思えてきました。来年、54秒台に挑戦したいと思います。
Q.(質問不詳)
久保倉 今日は偶然がいくつか重なっての記録で、前半は良くありませんでした。前半を速くして今日の後半の走りができればと思っています。
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