2008/12/21 全国高校駅伝
男子は佐久長聖が高校最高記録で優勝
2時間02分18秒
女子は創部3年目の
豊川が初制覇
1時間07分37秒


男子優勝・佐久長聖 両角速監督コメント
「1人1人が100点の走りをしてくれた。松下の計算以上の走りが村澤を後押しした」

「夢のようです。2区の松下が3区の村澤につないだ時点で、勝ちの流れが来たな、と思いました。同タイムで負けた昨年のことよりも、創部してから14年間の思いが込み上げてきました。2時間02分30秒という目標をクリアしたので、100点満点の走りだった。1人1人が100点の走りをしてくれた。
 村澤の3区起用をキャプテンに話したときは『サプライズですね』と言われましたが、その起用の意味を1人1人が理解して、そのためにどういう走りをすべきかを考えてくれた。留学生が3区に来ることを想定して村澤を3区にして、1区はスローになると思ったが、千葉がしっかりと乗ってくれて、狙い通りに粘ってくれました。区間配置を考え始めたのは2カ月前ですが、生徒たちに言ったのは2週間前。
 2区だけが不安でしたが、予定よりも10秒よかった。松下が計算以上の走りをしてくれました。それが村澤を後押ししたのだと思います。
 西脇工が区間毎に離れていくのを見て、勝機が近づいてきたと感じはしましたが、そこを意識したということはありません。1人1人がきちんと力を出してほしいと思って見ていました。
 本当に力のあるチームなので、故障や風邪などの病気に気をつけました。慎重に慎重にやって、大会が近づいてくるにしたがって、チームの状態が上がってきました。残念だったのは昨年6区区間賞の佐々木健太が故障で使えなかったこと。そのマイナスを松下が、見事に埋めてくれました」
佐久長聖写真

女子優勝・豊川 森安彦監督コメント
「6人、7人で戦えるようなチームで伝統校に勝ちたいと思っていました」

「優勝できてホッとしています。今年は優勝を目指した練習をして、レース展開も今日のような流れをイメージしていました。ひやひやしたところもありましたが、思った通りのイメージで勝ててホッとしました。
 ひやひやしたのは1区で少しと、4区の最初がスローで入りすぎたところです。5区でも後ろが思ったほど離れませんでしたが、トラックに入ってバックストレートで離れたので、やっと大丈夫だと思うことができました。
 昨日のミーティングで選手たちが提出してきた個々の目標タイムをトータルすると、1時間06分13秒になりました。今日は暑さも予想されていましたし、ちょっと無理かなとと思いましたが、選手たちの気持ちですから、そのタイムを目指して頑張りなさいと言いました。
 1時間6分台を出したかったですけど、それは来年への課題とします。選手たちにちょっと緊張があったように見えますが、区間賞も2人が取れて、よく走れたと思っています。
 5区間を平均して高いレベルで走る選手を育てることで、伝統校に勝とうと考えました。この1年間で、誰がどこの区間を走ってもいいチームができました。実際、4区の下村がアンカーを走っても問題はありませんでした。5人だけでなく、6人、7人で戦えるようなチームを目指してきました」


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