2009/1/1 ニューイヤー駅伝
富士通が9年ぶりの栄冠
Vメンバー&監督コメント

「今回のコース変更は富士通に有利になると思っていました」
(福嶋監督)
「僕が思っている以上の走りを、僕以外の選手がしてくれた」
(藤田)

福嶋正監督
「コニカミノルタ、Honda、日清食品グループが優勝候補と言われていましたが、私の中ではワンチャンスがあると思っていました。2000年に優勝したときと、遜色のない練習ができていましたし、4区に絶対的なエースの藤田を置けました。今回のコース変更は、3・4・5区の日本選手の力が重要になりますから、富士通に有利になると思っていました。4区に力のある藤田を置けて、3区にスピードのある福井がいました。5区の太田は昨年も区間6位ですし、競ったときは心配要らないと思っていました。岩水の脚がおかしくなって1枚足りないかな、と思ったので、早め早めに対応しようという狙いで、調子の良い阿久津を距離の長い7区ではなく6区に起用しました。3年前の3位のときも、藤田を6区に使ってチームの順位を左右しましたから。7区は松下と山口祥太で最後まで悩みましたが、松下の経験と意気込みに懸けました。5・6・7区がしっかり持ちこたえてくれれば、チャンスはあると思っていました」

1区:鈴木良則 区間8位・35分58秒
「優勝できて嬉しいです。4年連続1区でしたが、初めて日本選手だけの争いとなって、最低でもトップと15秒以内の差でつなぐことを念頭に走りました。結局、19秒差となってしまいましたが、まあ、まずまずなのかどうか…。今回、優勝したことで、良い流れを作れたことにはなるのかな、と思っています」

2区:チャールズ・カマシ 区間7位・22分59秒
「短めの区間だったのでスピード勝負になると思っていました。私の役割は、差を広げられないようにすることでした。後ろの区間には良い選手がいるので、とにかく、差を開けられなければ大丈夫だと思っていました」

3区:福井 誠 区間2位・38分46秒
「いまだに信じられない気持ちです。すごく嬉しい。区間の感想としては、目標となるチームを前に見る位置でもらったので、走りやすかった。後半区間に強い先輩もいらっしゃいます。経験したことのないような速いペースで入る走りができました。そのなかで順位を上げることができてよかったです」

4区:藤田敦史 区間3位・1時間03分26秒
「このメンバーで優勝できたことが素直に嬉しく感じています。客観的にこのチームを見たとき、まだ優勝するには早いかな、と感じていました。2000年の優勝を知っているのは僕だけですし、そのときのチームの雰囲気や個人個人の強さを見たら、そこまで行っていないかな、と。でも、監督が言ったようにワンチャンスはあるとも感じていました。今まで最長区間の2区が1区の流れのまま団子で進んでいましたが、区間が変更されて、最長区間の4区が1人で走る能力が問われるようになりました。そこを僕が走ることで、他のメンバーの持ち味を引き立たせることができる。トントン拍子にレースが進んで、僕が思っている以上の走りを僕以外の選手がしてくれて優勝ができました。僕自身の走りは途中で牽制し合ったりして納得のいかない走りでしたが、他のメンバーが頑張ってくれた。メンバーに感謝していますし、このメンバーに出会えて良かったと思います」

5区:太田貴之 区間3位・47分42秒
「一緒に練習しているメンバーと、尊敬できるメンバーと優勝することができ、ただ嬉しく思います。自分の走りは、タスキを受け取ってから後ろをずっと走って、思い切ったレースができたか疑問が残りますが、最後に良い形で阿久津につなぐこと、それだけを考えて走りました。このメンバーで優勝できて、本当に嬉しいです」

6区:阿久津尚二 区間2位・35分16秒
「ホント、優勝できて嬉しいです。先輩方が9年間優勝できない期間があったのに、僕が入って早々に優勝を経験させていただきました。こういうことは、できるときに経験しておかないと、できるものではありません。来年も、再来年もこういう、良い思いをしたいので、練習をしっかりして頑張っていきたいです」

7区:松下龍治 区間3位・47分48秒
「チームとしては、優勝できてすごく嬉しいです。僕の役割は順位をキープすることでした。優勝テープを切れてよかったです。個人的には日頃から監督に、我慢だ我慢だと言われ続けてきました。今日は我慢のレースになり、最後に、日頃心掛けてきたことを発揮できてよかったです。2000年に勝ったときのチームに、藤田さんの理想とするチームに近づけるように頑張っていきたい」
「12km過ぎに一度前に出たのですが、様子を見るためで、そこから逃げてしまおうという考えではありませんでした。一度出た後に後ろに下がって、ラストスパートに備えて心の準備をしました。走りながらシミュレーションをして、上手く立て直せたと思います。自信はありましたが、大西さんのスピードが予想以上でした。本当は早めに追いついて前に出たかったのですが、実際に前に出られたのはゴール直前でした」


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