2008/3/1 びわ湖マラソン
前日会見
大崎、佐藤、瀬戸が五輪代表に意欲
高橋はベルリン世界選手権を意識
久保田は不調を表明
「1月初めに故障をして2週間走れませんでしたが、その後の6週間で集中して勝負できるところまで仕上げられた」(大崎)
「すごく波のある練習期間がありました。今はあまり、調子は良くないというのが現状」(久保田)
Q.(代表質問)ここまでこんな点を意識してトレーニングやってきたというのがあれば。その仕上がりはどうですか?
大崎 特に変わったことはしていません。1月初めに故障をして2週間走れない時期がありましたが、その後の6週間で集中して勝負できるところまで仕上げられた感じがあります。
佐藤 最初は東京を予定していましたが、元旦(ニューイヤー駅伝)に嘔吐下痢症にかかってしまいました。3〜4日寝込みましたが、そのあとはスムーズに練習に戻ることができ、順調にトレーニングを消化できました。今回のマラソンに向け、スケジュールの変更はなく、今まで通りのスケジュールでやってきました。
高橋 2月頭に駅伝があったので、1月はスピード練習が中心でした。駅伝のあとに40km走を2本行いましたし、ロングインターバルなどもやって調整してきました。調子は良くもなく、悪くもなく、という感じです。距離はしっかり踏めているので、最後までしっかり戦いたいと思います。
瀬戸 特別な練習はしてないのですが、誤算は正月(ニューイヤー駅伝)にふくらはぎを痛めたことです。1週間くらい普通に歩けませんでしたが、1月中旬から距離走やインターバルをじっくりやって、この大会に向けて調子が上がってきました。体も元気な状態です。明日は優勝に絡むレースをしたい。
久保田 佐藤さんと同じメニューをこなしてきましたが、3カ月のマラソン練習期間の中で、調子が上がったり落ちたり、すごく波のある練習期間がありました。今はあまり、調子は良くないというのが現状です。
「タイムは意識していません。やるからには優勝を、最低でも日本人トップを」(大崎)
「2時間8分から8分30秒を出さないと北京への道は厳しいと思っていましたが、明日は少し風が出そうなので、とりあえず優勝できるよう走りたい」(瀬戸)
Q.(代表質問)タイム、順位の具体的な目標をお教えください。
大崎 タイムは特に意識していません。やるからには優勝を、最低でも日本人トップが目標です。
佐藤 タイムはまったく考えていません。最後まで先頭に食らいついていき、優勝を目指します。
高橋 タイムは2時間10分は切りたい、と思っています。順位は…うーん、考えていません。
瀬戸 東京マラソンが終わった時点で2時間8分から8分30秒を出さないと、北京への道は厳しいかなと思ったのですけど。明日は少し風が出そうですが、とりあえず優勝できるよう走って、しっかり選考の対象になりたいと思います。
久保田 目標タイムは自己ベスト更新で、優勝を目指して頑張りたいと思います。
「シャミ選手は必ずどこかで仕掛けてくる。いかに余裕を持って対処できるか」(大崎)
Q.大崎選手はアジア大会、世界選手権とシャミ選手と一緒に走って、強さはどんなところだと感じましたか。ここが上手く行けば勝てるというところはありますか? 世界選手権上位の強いメンバーの中で、勝つためのポイントなどは考えていますか。
大崎 アジア大会で思ったのは、まさかのスパートをかけられて、1回落ちてくると思っていたのにそのままの勢いで行かれてしまって(シャミが2時間12分44秒で優勝。大崎は2時間15分36秒で3位=2位と同タイム)、すごく強いなと肌で感じました。その後のパリであれだけの結果(2時間07分19秒で優勝)を出して、それだけ力がある、実力通りだったのだと感じました。世界選手権は最後シャミ選手が失速して間が詰まりましたが、金メダルを取るために積極的に仕掛けて最後にバテた銀メダルで、自分たちみたいになんとか追いかけてメダルを取るという走りではありません。レベル的には上だと感じました。勝つためにはスピード面が重要なってくると感じました。夏のマラソンでも予想以上に切り換え、スピードの上げ下げが激しかった。それに楽に対応するには絶対的なスピードが必要だと感じました。最後の先頭集団につけなかったのも、1回の切り換えにつけなかったかたら。それで入賞争いの集団になってしまいました。そのための対策はやはり、絶対的なスピード必要です。明日のレースとしては、シャミ選手は必ずどこかで仕掛けてくると思います。それにいかに余裕を持って対処できるかだと思うので、いかに体力を温存できるかがカギになると思います。
「気持ちは自分が一番強い」(大崎)
「オリンピックに出るために旭化成に入社した」(佐藤)
Q.北京五輪の最後の選考会ですが、選考に向けての意欲、意気込みは?
大崎 びわ湖に出るのは北京の切符を獲得することが一番の目的です。気持ちとして、(前回選考に漏れた自分が)一番強いものを持っていると思うので、是非とも、獲得できる結果をしっかり出したいと思います。
佐藤 オリンピックに出たくて旭化成に入社しました。それに向けて、しっかりと準備もできています。しっかりチャンスをつかみたい。
高橋 選考会は福岡に続いて2回目で、福岡のときは日本人4番で、代表になるには今回、このメンバーで優勝しなければならないという状況です。僕個人としては次の世界選手権の代表になるための1つの経験にするため、今回はしっかりと勝負したいという気持ちで行きたいと思います。
瀬戸 もちろん勝ちに行きたいですし、オリンピックでも結果を出したいと思っています。集団でしっかりと周りの選手の状況を把握して、行くところ引くところ、しっかり見極めてレースをしたいと思います。
久保田 選考レースに出るからには、オリンピックを意識するのが義務じゃないかと思っています。当然、意識はしていますが、あまりそういうことは考えずに、無欲で今回は臨みたいと思っています。
「記録ばかり追うと逆にレースに集中できない」(大崎)
「このメンバーでしっかり勝ってアピールしたい」(佐藤)
Q.大崎選手と佐藤選手はタイムは意識されないという話でしたが、東京で藤原新選手が2時間08分40秒で日本人トップになっています。代表にアピールするにはどういう走りが必要だと考えていますか。
大崎 記録も出るに越したことはありませんが、あまり記録ばかり追うと、逆にそっちばかり、ペースメーカーのペースばかり気になって集中できないと思います。アピールするには優勝することが一番の近道だと思うので、優勝するんだと思って、強い外国人選手と勝負をしてアピールしたいと思っています。
佐藤 東京マラソンの藤原君の記録が基準みたいになっていますが、明日のレースできちんと結果を出さないことには選ばれません。明日の状況の中でしっかりと、優勝を目指して頑張っていきたいと思います。世界選手権では13位、日本人4位という結果だったので、負けている世界の強豪たちとか、大崎さんも出ているので、このメンバーでしっかり勝って、自分が強いことをしっかりとアピールしていきたい。
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