2008/8/22 北京五輪男子マラソン2日前 
      男子マラソン3選手が会見 
      尾方、大崎は“粘り”の走りを強調 
 
      「(女子のレースを見て)世界は甘くないと思いました。給水とか参考になりました」(大崎) 
      「持ち味はスピードだと思っています」(佐藤) 
Q.2日後のレースに向けての抱負をお願いします。 
尾方 やることはやったので、とにかく自分の走りができるよう、しっかりと走ります。 
大崎 自分自身の走りをしっかりとします。 
佐藤 スタートラインに立てることを自信として、やってきたことを100%発揮したい。 
Q.昨年の世界選手権と逆で女子のレースを見てから走ることができますが、何か気づいたこと、対策を立てたことなどがありますか。 
尾方 天候が予想とまったく違って寒そうだったので、自分たちが走るときにそれがどうなっているかが気になりました。あとは、甘くないな、と思いました。 
大崎 やはり、世界は甘くないという思いと、あとは、給水とか見ていて、後から走る立場としては参考になりました。 
佐藤 北京大学以降にレースが動くかな、と思っていましたが、それよりも前に動く選手が出ました。(男子も)どこで動くかわからないな、という感想を持ちました。 
Q.自分の走り、持ち味はどういうところにあるのか。それと、3人ともそれぞれキャリアをお持ちですが、北京オリンピックがどういう位置づけになるのかをうかがいたいと思います。 
尾方 昨年の大阪(世界選手権)同様粘り強く、最後まであきらめずにしっかり走りたいです。位置づけはまあ、結果次第ですけど、通過点になればいいと思っています。 
大崎 やはり最後まで粘ることができるのが持ち味だと思います。最後まであきらめずに走ることで、結果がついてくると思っています。あと、オリンピックの位置づけですが、一番高い目標としていた大会ですので、これが終わってから次の目標が自然と見えてくるのではないかと思っています。 
佐藤 持ち味はスピードだと思っています。位置づけは、通過点と思えるようになればいいですね。 
 
      「マラソンは1回1回が勝負ですから、(練習が)過去と比べてどうとは言えません」(坂口コーチ) 
      「スタートラインに立つまでは、良い状態で立てるように頑張っていきたい」(清水コーチ) 
Q.コーチ2人にお聞きします。コンディションや調整具合、練習全体、これまでとくらべてどんな仕上がり方でしょうか。 
坂口泰コーチ 今までと比べてどうかということですが、マラソンは1回1回が勝負ですから、過去と比べてどうとは言えません。そのときの調整というのもありますし。ただ、そのときそのときのベストを尽くしてきたとは言えると思います。 
清水康次コーチ 100%仕上がったと言えればいいのですが、まだ明日もあります。何があるかはわかりません。スタートラインに立つまでは、良い状態で立てるように頑張っていきたい。 
Q.甘くない、というお話しですが、具体的にいうとどういうところをそう感じたのでしょうか。 
尾方 マスコミの皆さんは絶対にメダルと言っていましたが、取れませんでした。準備が完全にできないと、マラソンは結果がついて来ません。そういう面で、4年に1回ですし、甘くないな、と。 
大崎 優勝候補の人、伏兵の人といましたが、個人的にはルーマニアの選手は意外でした。誰が出てくるかわかりません。当日にぴったり合わせられる選手が強いわけで、誰にもチャンスがあるのがマラソンだなと。 
佐藤 転倒して骨折して棄権した選手もいたと聞きました。レース中にも何が起こるかわかりませんし、スタートラインに立つ前にアクシデントがあって力を発揮できない選手もいました。本当に甘くないな、というのが感想です。 
 
      「1km毎でも上げ下げがあります。最初から気の抜けないレースになる」(尾方) 
      「本当の勝負所までは体力を温存して、そこでスパッとついていけるかどうか」(大崎) 
Q.コースを下見されたと思いますが、その印象は? 
尾方 涼しければタイムが出るコースだな、と思いました。 
大崎 平坦で、涼しければスピードレースになり、記録も十分に狙えるコースです。 
佐藤 スピードの出やすいコース。スピードのある選手が逃げるんじゃないかな、と思いました。 
Q.天候次第という部分もあると思いますが、勝負のポイントはどこだと思っていますか。 
尾方 天候次第でレース展開は変わってくると思いますが、男子はずっとスローで行くことはまずありません。1km毎でも上げ下げがあります。最初から気の抜けないレースになると思います。 
大崎 揺さぶりは前半から色々とあると思いますが、本当に大切なポイントが1つあると思います。そこまでは体力を温存して、本当の勝負所でスパッとついていけるかどうか。そこが一番のポイントになると思っています。 
佐藤女子は20kmあたりで動きました。その辺になるかもしれないし、その前になるかもしれません。どこでも対応できるように走りたいと思います。 
 
       
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