2008/8/15 女子マラソン2日前会見
土佐陣営は外反母趾の影響も考慮して悪条件を希望
中村陣営は順調なトレーニングをアピール
「今も痛み止めを飲んでいます。でも、不安はいつもあります」(土佐)
「予定された練習はできたと思います。ずっと元気に走ってこられました」(中村)
Q.レースに向けた抱負は?
土佐 今までやってきた自分の全てをこの大会で出せるような走りをして、最後までしっかり粘ってゴールをしたいです。
中村 自分の全部を出せるよう、最後まで頑張りたいです。
Q.戦略的に明かせないかもしれませんが、ポイントとなる地点は? 30〜35kmでコースが狭くなりますが、気になるところなどありますか。
土佐 プレ五輪で一度走っているので、一応のイメージはありますが、レースは始まってみないとわかりません。状況を見て走りたい。
中村 スタートしてすぐにガチガチにならないようにするのが、自分の中でのポイントです。
Q.空気の状態とか暑さとかの印象や、その影響などをどう思っていますか。
中村 昨日、雨が降ったからなのか気になりません。暑さも日本の方が暑いですから気になりません。
土佐 北京入りしてちょっと困ったな、と思いました。もう少し悪条件になってもらいたいです。
Q.体調や練習の流れはどうですか。土佐さんは外反母趾を痛めたと聞きましたが、それがどうなのでしょう。中村さんは2回目のマラソンの不安などを、天満屋の練習の中でどう克服されてきたのでしょう。
土佐 ボルダー、昆明と合宿して来ましたが、最後に少し外反母趾に痛みが出てしまい、少し不安があります。今も痛み止めを飲んでいます。でも、不安はいつもありますし、あるくらいがいいのかもしれません。レースには影響ないです。
中村 練習の中で故障とかはなく、予定された練習はできたと思います。ずっと元気に走ってこられたので良かったと思います。
「野口さんが出られなくなったことでのプレッシャーはなく、いつも通りの心境です」(土佐)
「今回も初めてくらいの気持ちでいます。練習量は、名古屋の前より走れました」(中村)
Q.土佐さんは昨年の世界選手権と、中村さんは名古屋と比較して、精神面でも良いのですが向上したところ、足りないところなどあったら教えてください。
土佐 特に自分では変わりはないと思っています。ただ、オリンピックという大会ですから、気持ちは高ぶっています。
中村 名古屋が初めてのマラソンでしたが、今回も初めてくらいの気持ちでいます。練習量は、名古屋の前よりしっかり走れました。
Q.ご主人が今回もサポートで来ていらっしゃいますが、レースのことで何かアドバイスがありましたか。
土佐 レースのことについては特に話していません。無事にゴールできたらいいね、と話すくらいです。(アドバイスは)あまりないですね。
Q.野口さんの欠場は、プレッシャーが大きくなった面、メダルのチャンスが大きくなった面とあると思いますが、その点はどうお思いですか。
土佐 野口さんが出られなくなったことでのプレッシャーはなく、いつも通りの心境です。
中村 野口さんの気持ちになるとすごく残念だったと思います。(私も)元気に走って、野口さんも元気に走れるようになったらいいと思っています。
Q.5km付近の天壇公園でコースが狭くなりますし、石畳で走りにくくなりますが、どう対処されますか。
土佐 走りにくいと聞いていますが、みんな走るところは一緒。コケないように気をつけます。
中村 まだ集団だと思うので、接触して転ばないようにしたいです。
Q.北京だからこういう練習をした、というものが特にありますか。
土佐 北京だからというのはないですね。いつもと変わりありません。(世界選手権と変わった点は)特にありません。
中村 私も特別な練習はしていなくて、いつもと同じです。
Q.中村さんは暑さの中のマラソンは初めてですが、どんな対策をしてきましたか。
中村 北京のことを考えて、暑さの中で練習をしてきました。暑さに不安はありません。
Q.中村さんは北京に入ってからコースを下見されるということでしたが、どのくらいコースを走ったのでしょうか。
中村 昨日の午後と今日の朝とで、スタートの方とゴールの方を確認してきました。実際に走りました。
「緊張感はあるが、良い方向に回ってくれれば」(武冨監督)
「気温が上がれば土佐の持ち味が生きる」(鈴木監督)
Q.監督のお2人から見て、今回の状態はどうだとお思いになりますか。
武冨監督 2回目のマラソンということであまり比較になりませんが、練習は順調にやってこれています。ですが、舞台が舞台だけに、多少の緊張はあるのかな、と感じています。それが良い方に回ってくれたらいいのですが。
鈴木監督 外反母趾にちょっと不安はありますが、色々経験してきているから大丈夫だと思う。昨日、北京に入って涼しくて、今朝から暖かくなった。17日までに気温がどんどん上がれば、土佐の持ち味がより生きる。カバーできるようになる。そっちの方の助けも欲しいかな。
Q.海外の選手で、ライバルとして意識する選手は?
中村 特に周りの選手が誰という感じでなく、自分の力を出せるレースをしたい。
土佐 私も、自分との戦いになると思っています。
Q.他の競技の選手の戦いぶりを見て、気になった選手はいますか。
土佐 北島康介選手の有言実行は素晴らしいな、と思いました。
中村 体操の女子の選手など、自分より若い選手が頑張って入賞しています。私も頑張らないと。
Q.土佐さんはオリンピック独特の緊張感とか気持ちの高ぶりがありますか。アテネを思い出してこうしよう、というものなどは?
土佐 アテネを経験して北京に出たい気持ちが芽生えました。思い入れはありますね。あとは、特にありません。
Q.天満屋はシドニー五輪の山口(衛里)さん、アテネ五輪の坂本(直子)さんと代表の先輩がいらっしゃいますが、何か直前にアドバイスはありましたか。
中村 楽しんで頑張ってこい、という感じでした。
Q.オリンピックをご自身の陸上人生の中で、どういう位置づけにしたいですか。
土佐 良い区切りかな、という思いでいます。
中村 初めての大きな舞台、ここからがスタートという思いです。ここで良い経験をして、やっていきたいと思っています。
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