2008/3/26 北京五輪マラソン代表会見
本番前にマラソン代表6選手が揃う最後の機会
男女合同研修の感想、今後の予定、練習のテーマなどをコメント
「チームJAPANとして一丸となり、オリンピックに向けて頑張りたい」(野口)
「各専門分野の方々が北京オリンピックにすごく対策を練ってくれている」(佐藤)
Q.今回集まったことで決意を新たにした部分、本番への抱負などを。
中村 この2日間初めて研修に参加しましたが、暑いマラソンでの水分の摂り方など、これからのレースに向け、とても参考になる話で、こういう経験ができて良かったと思っています。初めて代表メンバーになって、皆さん経験のあるベテランの方たちばかりで、すごく安心して臨めそうです。レースに向けてしっかり体調を合わせて頑張りたい。
大崎 研修は男子は毎年やっていますが、内容は毎回、濃くなっています。今回一番勉強になったのは、北京に向けての給水など暑さ対策。今回初めてケニア選手の動きの勉強会もあって、そこを目指すのは難しいかなというのもありますが、動かし方の参考にはなりました。こういうメンバーで、男子と女子が集まって交流できたことも良かったと思います。みんなから刺激をもらうことができ、気持ちが高ぶってきています。まずはしっかり、じっくりと練習をしてスタートラインに立てるよう、準備をしていきたいと思います。
野口 メディカルチェックや研修で慌ただしい2日間でしたが、中身の濃い研修を受けさせていただきました。研修は初めてでしたが、暑い北京に向けて給水の摂り方とか、長距離に大切な腎機能のこととか、しっかり勉強してきました。マラソンのメンバーと会えるのもこの後は、レース何日か前くらいしかありません。みんなで頑張りたい気持ちがすごくわいてきました。みんなで一丸となり、チームJAPANとして、オリンピックに向けて頑張りたい。
尾方 男子では以前から研修をやっていましたが、今回女子も一緒にやることで刺激を受けました。色々な話をできて、自分のためになりました。ドーピングや給水も含めた暑さ対策など、改めて勉強でき、参考になりました。北京に活かしていきたい。オリンピックの抱負としては、やはり練習が完璧にでき、調子が完全でないと結果を残せません。まずは、そういう状態を作っていけるようにやっていきたい。
土佐 研修は初めてです。たまには頭を使わないといけないな、と感じました。暑さ対策で一番は、スポンジを使って体を冷やすことだとわかったのが収穫です。日本代表の皆さんとこうやって、走っているときとは違う和んだ感じで話ができ、リラックスができました。
佐藤 各専門分野の方々が北京オリンピックにすごく対策を練ってくれていることがわかりました。自分も選手としてやっていきますが、チームJAPANとしてみんなで全力投球していけそうです。そのことに感謝の気持ちをもって、北京に対して取り組んでいきたいです。
「4月、5月はスピード強化をメインにやって、6月から北海道を中心にマラソン練習に入ります」(大崎)
「今日、アルバカーキに移動します。(帰国後は)兵庫リレーカーニバルに出ます」(中村)
Q.今後の大まかな予定を教えてください。直近の試合や、合宿の場所などを。
中村 今日、この後アルバカーキに移動して、3週間の合宿を行います。帰国して兵庫リレーカーニバル(1万m)に出るところまでは決まっています。
大崎 3月中はゆっくりさせてもらって、4月にチームに合流します。4月、5月はスピード強化をメインにやって、6月くらいから北海道を中心にマラソン練習に入ります。予定では兵庫リレーカーニバルの1万mなどで、スピード強化をやっていきます。
野口 4月に熊本で合宿して、そのあと5月に、3月の全日本実業団ハーフができなかったので、仙台ハーフを走る予定です。その後はまだ、わかりません。
尾方 4月20日にプレ五輪に出る予定です。その後、4月27日の兵庫リレーカーニバル、29日の織田記念と出られたら、出たい。合宿は未定ですが、6〜7月にたぶん、北海道でやる予定です。
土佐 プレ五輪に出て、5月はボルダーで合宿し、その後は昆明で本番まで練習します。3週くらいずつにして、日本に2回帰ってきます。試合の予定はありません。
佐藤 4月は広島あたりでのんびりして、プレ五輪を走って、5月に地元の福島で軽く練習して、そこから本格的にマラソン練習に取り組んでいきます。6〜7月は(合宿など)特に決めていません。
「いかに楽に走れるか。それをテーマにしてやっていきたい」(尾方)
「監督が出してくれたメニューを全て、故障をしないでしっかりとこなしていきたい」(土佐)
Q.練習スタイルを大きく変える選手がいたら、どう変えるかを、そうでない選手も、北京五輪に向けた練習のテーマがあると思うので、そのあたりを教えてください。
中村 私は2回目なので、今まで通りの感じで練習をやっていきます。テーマを挙げるとすれば自分の持ち味であるスピードを、そこがちょっと落ちている部分もあるので、トラックなど試合に出て、戻していって、試合で活かせるようにしたいと思います。
大崎 特にスタイルを変えるつもりはありませんが、練習が順調に行くとは限りません。臨機応変に対応して試合に合わせたい。テーマとしては、世界選手権を経験してゆさぶりに反応できるかどうかで、メダルとか入賞の中の位置が変わってきます。勝負所でしっかり反応できるよう、切り換えに対応できるスピードを強化することが自身のテーマです。
野口 北京は暑さもそうですが、出場選手も強豪揃い。対策もあると思いますが、まだ藤田監督や廣瀬コーチとそこまで話していません。たぶん、監督たちの頭の中にはプランがあると思います。どういうトレーニングになるか楽しみにして、マラソントレーニングに臨んでいきたい。また、今年も変なものを見られたら大丈夫かな、と(笑)。レース展開などは、今まで通り積極的に行って、レースの流れを見て、自分で判断していきたい。
尾方 昨年、大阪(世界選手権)を経験しているので、同じようにやって行ければと思っています。テーマとしては、いかに楽に走れるか。それをテーマにしてやっていきたい。
土佐 特に変わったことはしないで、監督が出してくれたメニューを全て、故障をしないでしっかりとこなし、無事にスタートラインに立てたらいいと思っています。あとはホント、転ばないようにしたいですね。
佐藤 特にテーマというのはありませんが、最後の最後まで残るイメージを抱きながら、トレーニングに励んでいきたい。あとは状況、状況を見て判断し、練習していきたい。
代表6選手&補欠2選手のマラソン全成績
尾方 剛
1 1999 12.05 福岡 24 2.15.22. 2 2000 4.16 ロッテルダム 16 2.11.43. 3 2001 2.18 東京国際 dnf dnf 4 2001 9.30 ベルリン 4 2.10.06. 5 2002 4.14 ロンドン 34 2.25.03. 6 2002 12.01 福岡 2 2.09.15. 7 2003 8.30 世界選手権パリ 12 2.10.39. 8 2003 12.07 福岡 6 2.08.37. 9 2004 12.05 福岡 1 2.09.10. 10 2005 8.13 世界選手権ヘルシンキ 3 2.11.16. 11 2006 4.23 ロンドン 26 2.19.17. 12 2006 12.03 福岡 6 2.10.48. 13 2007 8.25 世界選手権大阪 5 2.17.42.
佐藤敦之
1 2000 3.05 びわ湖 4 2.09.50. 2 2001 12.02 福岡 11 2.14.41. 3 2003 3.02 びわ湖 5 2.08.50. 4 2003 8.30 世界選手権パリ 10 2.10.38. 5 2004 3.07 びわ湖 4 2.08.36. 6 2005 10.09 シカゴ 16 2.19.44. 7 2006 3.05 びわ湖 dnf dnf 8 2007 2.04 別大 2 2.11.16. 9 2007 12.02 福岡 3 2.07.13.
大崎悟史
1 2000 3.05 びわ湖 14 2.13.49. 2 2000 12.17 防府 10 2.21.39. 3 2001 4.15 長野 10 2.18.25. 4 2001 12.02 福岡 13 2.16.08. 5 2002 2.14 香港 5 2.16.46. 6 2002 12.15 防府 2 2.09.38. 7 2003 9.28 ベルリン 12 2.12.08. 8 2004 2.08 東京国際 2 2.08.46. 9 2004 12.05 福岡 2 2.10.56. 10 2006 3.05 びわ湖 3 2.10.49. 11 2006 12.10 アジア大会ドーハ 3 2.15.36 12 2007 8.25 世界選手権大阪 6 2.18.06. 13 2008 3.02 びわ湖 3 2.08.36.
藤原 新(補欠)
1 2007 3.04 びわ湖 85 2.38.37. 2 2008 2.17 東京 2 2.08.40.
土佐礼子
1 1998 2.22 愛媛 1 2.54.47. 2 2000 3.12 名古屋 2 2.24.36. 3 2000 11.19 東京女子 2 2.24.47. 4 2001 8.12 世界選手権エドモントン 2 2.26.06. 5 2002 4.14 ロンドン 4 2.22.46. 6 2004 3.14 名古屋女子 1 2.23.57. 7 2004 8.22 アテネ五輪 5 2.28.44. 非公認記録 8 2006 4.17 ボストン 3 2.24.11. 非公認記録 9 2006 11.19 東京女子 1 2.26.15. 10 2007 9.02 世界選手権大阪 3 2.30.55.
野口みずき
1 2002 3.10 名古屋女子 1 2.25.35. 2 2003 1.26 大阪女子 1 2.21.18. 3 2003 8.31 世界選手権パリ 2 2.24.14. 4 2004 8.22 アテネ五輪 1 2.26.20. 非公認記録 5 2005 9.25 ベルリン 1 2.19.12. 道路日本記録 6 2007 11.18 東京女子 1 2.21.37.
中村友梨香
1 2008 3.09 名古屋女子 1 2.25.51.
森本 友(補欠)
1 2006 1.29 大阪女子 5 2.27.46. 2 2006 5.07 ウィーン 1 2.24.33. 3 2007 1.28 大阪女子 12 2.38.24. 4 2008 1.27 大阪女子 2 2.25.34.
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