2007/10/13 神戸女子選抜長距離
嶋原、小崎は世界選手権後初レース
マラソン五輪選考レース出場は……
1万mでは清家が31分台&北京五輪B標準突破

 女子5000mには嶋原清子(セカンドウィンドAC)と小崎まり(ノーリツ)が出場。ともに、世界選手権マラソン出場(嶋原6位、小崎14位)後の初レースに臨んだ。「練習に入っていくため、今の状態をチェックすることが目的」と異口同音に話し、記録も小崎が16分06秒94、嶋原が16分07秒72と近い結果だった。


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 しかし、この冬のマラソン出場については異なる。
 嶋原は2大会を予定している。
「11月25日の上海マラソンに出場します。よほどのことがない限り、全力で走りますよ。選考会は名古屋に行きます。残り2枠に入るには最低でも名古屋の優勝が必要ですが、簡単ではないと思っています」
 一方の小崎は白紙状態。
「練習を始められていないので、何に出るとか、出たいとかは現時点ではありません。元気な状態になったら、それを無駄にはしたくありませんが、みんなほど執着はありません」

 共通しているのは、どちらも自身のスタイルで走ろうと考えている点。「オリンピック選考だから無理矢理行こうとは思いません」と話す小崎はもちろんのこと、途中棄権のロンドンも含めるとマラソンを1年に4本も走る嶋原も、それが自分のスタイルだと考えている。オリンピック選考シーズンだからと、特別なことをしようという力みは感じられない。

女子1万m2位の清家が北京五輪B標準を突破 女子5000mは木崎良子(佛教大・右)が15分44秒15で日本人トップの2位。浦田佳小里(天満屋)が0.06秒差の3位

 女子1万mは清家愛(シスメックス)が優勝したモンビ(アルゼ)に食い下がり、日本人トップの2位。自身初の31分台となる31分57秒50を記録するのと同時に、北京五輪B標準の32分20秒00を破った。
「ハイペースで突っ込まなかったので、ラストまでもちました。初めて1万mを走ったときのトラウマがありましたが、今回で自信をつかめました。もう少し上を目指していきたい」


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