2007/7/7 札幌国際ハーフマラソン
前日会見から明日のレースへの抱負を抜粋
自信を見せる藤田。五輪への思いを胸に坂本が本格復帰
●世界選手権代表選手
尾方剛(中国電力)
「一番疲れている状態で、どれだけ集団のなかで楽に走れるか」
「5月のニュージーランド、6月の士別とメニューは順調にこなしてきました。今大会はスピード練習の一環の意味合いが強いです。一番疲れている状態で、どれだけ集団のなかで楽に走れるか」
小崎まり(ノーリツ)
「夏のレースの感じをつかみたい」
「5月からアメリカで時間走的なことを重点的にやってきました。今の状態がどうというより、これから2カ月で体調を整え、スピードも少しずつ上げていきます。ハーフという長めの距離で、夏のレースがどういう感じかつかむのが一番の目的です」
嶋原清子(セカンドウィンドAC)
「粘るレースを」
「5月から6週間、アルバカーキとボルダーで練習をしてきました。まだ、それほど質は上げていません。今回は練習の一環で順位は考えていなくて、粘るレースをしたい。ここで自分の状態を把握して、その結果で練習を決めて大阪につなげていきたいと思います」
マーラ山内(セカンドウィンドAC)
「去年の5位よりも上の順位を」
「4月のロンドン・マラソンのあとは2〜3週間ゆっくりして、5月9日から6月24日までボルダーで高地トレーニングをしました。札幌ハーフは去年が5位でしたから、それよりも上の順位が目標。野口(みずき・シスメックス)選手をはじめ、速い選手との差を縮めたいです。自己記録も更新したい。楽しみです」
デレバ(ケニア)
「野口さんと競うことは嬉しい」
「大阪世界選手権に向けてかなりトレーニングを積んでいます。札幌ハーフはトレーニングの一環で、スピードをつけるのが狙いです。野口さんは尊敬する選手。一緒に競うことができて嬉しく思っています。(昨年、野口に破られた)大会記録にトライできるかもしれませんが、仮に破れなくてもそれを気にすることはありません」
●男子招待選手
油谷繁(中国電力)
「今年はトラックの流れで出るのでハイペースでも」
「トラックが終わり、この大会を走って夏の合宿、冬のマラソンにつなげて行きたい。近年は外国勢に上位を占められているので、1つでも1つでも上に食い込めるようにしたい。今まではマラソン練習の中のハーフでしたが、今回はトラックのレースの流れで出るので、スピードも保てています。ハイペースでもついて行けますが、モグス選手が最初からぶっ飛ばしたらどうしようかと思っています」
藤田敦史(富士通)
「外国勢の一角を崩したい」
「札幌は前半の一番大きな目標にしてきた大会。6月に菅平で走り込んで、体はできています。近年、上位を外国勢に独占されているので、その一角を崩せるように積極的に走りたい」
佐藤敦之(中国電力)
「スピードを生かしてハーフまで」
「今年はもう一度スピードを戻そうとトラックをやって、5000mで自己2番目の記録が出ました。明日はそのスピードを生かして、ハーフまで走りきれるようにしたい。最近は外人選手たちが飛ばして、日本人はスローという流れができているので、外国選手についていって勝負をしたい」
●女子招待選手
大南博美(トヨタ車体)
「最低でも去年くらいで」
「ロッテルダム・マラソン(優勝)のあと、トラックには出ていないので、5月中旬からのボルダーは、主にスタミナ練習でした。日本に帰国して調子は上向いています。去年は15kmで離れたので、今年は粘って積極的な走りをしたい。今年は練習で調子がつかめていませんが、調整で上がってきました。タイムの設定はできませんが、最低でも去年くらいでは走りたいと思います」
加納由理(セカンドウィンドAC)
「自己記録に近いタイムでは」
「4月に環境が変わったこともあって調子が良くなりませんでしたが、5月のボルダー合宿で自分の走りを取り戻せたと思います。2週間前に脚を痛めて日本選手権は欠場しましたが、すぐに良くなりました。今は、調子は悪くありません。これからのマラソンつながる走りをしたいと思います。このコースは走ったことがないので具体的には考えられませんが、自己記録に近いタイムでは走りたいと思っています」
野口みずき(シスメックス)
「1時間8分台で」
「宮崎(ハーフマラソン)のあと故障もしてしまいましたが、復活してハーフとトラックを走り、2つともまあまあいいレースでした。そのあとの練習も順調です。明日はいつも通りの自分のレースをして、リズム良く走れたらいいですね。結果が良くても悪くても、秋のマラソンにいいステップにしたい。明日の気象にもよりますが、1時間8分台で走れたらいいかな、と思います」
坂本直子(天満屋)
「もう一度、オリンピックに」
「1年半から2年半、故障をしていてずっとレースに出られませんでした。やっと今年に入って、練習を継続できるようになりました。今回、本当は勝負をしたいところですが、まだ、そこまで持ってこられていません。スタートラインに立ち、完走することが目標です。そして、今後につなげていきたい。アテネ五輪のあと、何度もやめようと思いましたが、やめられませんでした。アテネが納得の行く結果ではなかったので、もう一度、オリンピックという舞台に立ちたいと思いました。アテネは勢いで走った感じで、それで良くなかったので、オリンピックに対するこだわりが出てきました。もっと勝負に絡んでいきたい。そう思ったのが、やめられなかった理由です」
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