2007/1/26 大阪国際女子マラソン
前々日共同会見

「40km走を今回は1回もやっていなくて、30km、35kmを中心にやって来ました」(渋井)
Q.<代表質問>トレーニングの中身と今のコンディションは?
渋井 練習は…40km走を今回は1回もやっていなくて、30km、35kmを中心にやって来ました。調子は…………まあ、まあ。まあまあまあ、な感じです。
小崎 マラソン練習というか、距離走としては30kmが1回、40kmが1回しかやれていません。調子もいいとはいえませんが、マラソンは長い時間を走るので、調子の良し悪しにかかわらず、しっかり走りたいと思います。
 中国で合宿をしまして、40kmと30kmを中心に距離を踏みました。調子は、日本に帰ってからノロウィルスにもかからず、順調です。
森本 実業団駅伝後にアメリカで合宿をしましたが、故障もあって練習はあまりできませんでした。30kmを1回だけ。調子は悪くありませんが、マラソンに対しての練習があまりできず、距離に対しての不安があります。
坂田 原先輩と一緒に中国で合宿をしました。途中で腰を痛めてしまい、スピード練習があまりできていません。距離はしっかり踏めたので大丈夫です。調子は普通です。
加納 全日本実業団女子駅伝のあとアルバカーキで3週間、合宿をしました。最初の2日間くらい、雪の影響で練習ができませんでした。マラソンは初めてなので、どういうものか、走ってみないとわからないです。練習は普通にやってこられたと思います。調子もいつも通りという感じです。特に悪いところはありません。

「目標タイムは最低でも2時間26分を切ること」(原)
Q.<代表質問>大阪は高速コースと言われていますが、目標タイムと、ライバルは誰と考えているかを、教えてください。
渋井 タイムは決めていません。行けると思ったら、どんどん行きます。皆さん速いので、皆さんを意識していますが、一番は自分に負けないことです。
小崎 できれば自己記録を更新したいです。自分のことさえどうこう言えない状態。ライバルというよりも、自分のレースをしっかりすることに集中したい。
 目標タイムは最低でも(世界選手権代表内定条件の1つである)2時間26分を切ること。ライバル選手は特にいませんが、苦しくなってからの自分が一番のライバルです。
森本 2時間26分を切れたらいいな、と思っています。ライバルは特に意識していません。
坂田 目標タイムは2時間26分を切ること。ライバルは、私も特には意識していません。自分の走りをしたい。
加納 初マラソンなのでタイムとか、走ってみないとわかりませんが、後半のきつくなったところでしっかり、前向きに走れるように頑張りたい。

「マラソンで世界の大会に出ることが昔からの夢でした」(坂田)
Q.<代表質問>世界選手権選考会でもありますが、世界選手権代表を大阪で取ることへの意気込み、抱負などをお願いします。
渋井 ……わかりません。(質問を繰り返してもらった後)頑張ります。
小崎 とくに世界選手権ということではなく、世界選手権もこのレース、42.195kmをちゃんと走り切らないと見えてきません。先のことを考える余裕もないので、まずは明後日のレースをしっかり走るだけです。
 世界選手権は出たいです。その大会への意気込みはまだ、出場が決まっていないので。この大会に集中して、良い結果を残せるように頑張りたい。
森本 世界選手権は出られたらすごく嬉しいな、と思っています。
坂田 マラソンで世界の大会に出ることが昔からの夢でした。出たい気持ちはあります。この大会で選んでもらえるようなタイムを出したり、走りができるように頑張りたい。
加納 世界選手権のことは明後日、マラソンを走ってみないとなんとも言えません。そうなるように、頑張って走りたい。

「(最初の5kmは)監督には16分40秒くらいと言われています」(渋井)
Q.最初の5kmの入りは、どのくらいのタイムが理想ですか。
渋井 私は速い方がリズムをとりやすいので、速い方がいいです。監督には16分40秒くらいと言われています。ホントはもっと行っちゃいたいのですが、抑えて行きます。
小崎 私はできれば、17分くらいの方がいいかな。まあ、レースの流れでそうも言っていられないかもしれませんが。
特に考えていません。走っていて判断します。去年のレースのように、5kmの中で上がったり下がったりがなければいいな、と思っています。
森本 17分くらいのペースで通して行ければいいと思っています。
坂田 タイムはあまり考えていませんが、同じペースで、イーヴンで押して行けたらいいと思っています。
加納 私は17分前後のペースがいいですね。それをレースの流れで、自分でコントロールして行ければいい。

Q.渋井さんは「まあまあ」の調子ということですが、ベルリンで日本記録(2004年)を出したときよりも、見た感じはいいように思えますが、練習経過などはどうですか。
渋井 40km走をやっていないので距離への不安がないとは言い切れませんが、調整に入ってからのポイント練習が、楽に良いタイムを出せています。そういうところで、落ち着いていられます。ベルリン前よりも不安はありません。

Q.原さんはヘルシンキの後の故障をしている間は、葛藤があったり、気持ち的に切らさないようにしていたのでは?
走れないことがとにかく嫌で、イライラしていた時期もありました。やめたいと考えたこともあります。でも、目標をまだ達成できていませんし、周りの人のことを考えたら、やめるわけにはいきません。周りの支えがあって今の自分があるのですから。

Q.16分40秒で行くという話も出ましたが、原さんはついていきますか?
 監督と相談して決めますが、自分だったらたぶん付いて行くかな、と思います。

「特徴はピッチ走法です。改善点は、きつくなると腕が横振りになるので…」(加納)
Q.ご自分のランニング・フォームの特徴は、どこだと思っていますか。良いところと、改善したいところと。それと、苦しくなったときのリフレッシュ法は何ですか?
渋井 (下を向いて)えーっと、前傾…前傾です。前傾と、前傾が売りです。苦しくなったらさらに前傾。そんな感じです。
小崎 人からはストライドが大きいと言われていて、それでずっと走ってきたので、それが私の走り方だと思います。マラソンは最初からずっと苦しいのですが、その中で色んなものを見たり、バイクリポートの人が何を言っているのかを聞いたり(質問したのがバイクリポート担当の千葉真子さんで、宇治高の後輩)、周りの人の言っていることを聞きながら走っています。
 苦しくないときでも、苦しそうだとよく言われるのですが、苦しくなったらとにかくリラックスを心掛けます。走りに集中することです。
森本 自分で良いと思っているところはありませんが、苦しくなると頭が後ろに行って、いつも注意されています。上体に力が入るのが悪いクセで、苦しくなったときになるべく、悪いところを直そうと意識していますが、でも苦しくなるとどうにもできず、そのまま走ってしまいます。
坂田 ピッチです。背が低いので、ストライドというよりもピッチで走っています。いつもピッチを意識しています。苦しくなってからは、今までしてきた練習のことを思い出したり、応援してくれる人のことを考えて乗り越えています。
加納 特徴はピッチ走法です。改善点は、きつくなると腕が横振りになるので、そうならないように気を付けています。

「(先輩の五輪選手である山口と坂本の)走る量とか人間性とか、すごいなと思っていました」(森本)
Q.森本選手はチームの先輩にオリンピック選手が2人いらっしゃいますが、その存在が自分のマラソンにプラスになっていますか。また、2度目のマラソンで海外での優勝を達成した点を自分でどう評価していますか。
森本 山口(衛里)先輩と坂本(直子)先輩がオリンピックに出て、その姿を見て学んできました。走る量とか人間性とか、すごいなと思っていました。その中で練習することが自分にも刺激になりました。自分のプラスになっていると思います。ウィーン・マラソンの優勝は、マラソンの優勝というのはあまりできることではありませんし、海外も初めてでしたから、色んな面ですごく勉強になりました。

Q.加納さんはトラックやハーフマラソンでは実績を残していますが、初マラソンがこの時期になったことは、早かったと思っているのか、遅かったと思っているのか。
加納 自分の中でマラソンは、競技生活の最終目標という感じのものでした。トラックとハーフでは最近、安定した走りができるようになったので、そろそろやろうかな、という感じです。時期的にはちょうど良かったのでは、と思っています。
Q.やはり同じチームに弘山晴美さんや嶋原清子さんがいらして、プラスになった点、得られたものがありますか。
加納 一緒のチームで、一緒に練習をやってきた選手が、マラソンで活躍してくれている。活躍していなかったら、私も自信を持てなかった。同じチームの自分も頑張れるとかな、と思っています。


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