2007/3/10 名古屋国際女子マラソン
前日会見
「38歳で挑戦できるものがあるというのは嬉しいこと」
(弘山)
「脚の痛みがなく走るのは4年ぶり」
(大南敬)
「5年連続の名古屋ですが手応えのあるレースはできていません」
(橋本)
「ロシア南部の高地とフロリダでトレーニングをしてきました」
(デニソワ)

Q.(代表質問)弘山さんは9月2日の誕生日に世界選手権女子マラソンが行われることが、名古屋出場の理由だと聞きましたが、ここまでの練習の流れや、現在の調子、明日のレースを控えた心境などをお願いします。
弘山 1月に奄美大島で走り込み、2月に丸亀ハーフマラソンに出て、その後また奄美で走り込みました。それから昆明で2週間ほど高地トレーニングをして、1週間前に帰ってきました。トレーニングは予定通り、順調にこなせました。ケガや病気もなく、いい体調で明日のレースに臨めそうです。9月2日(に世界選手権の女子マラソンがある)というのは、ものすごく大きなことです。それがなければ明日の挑戦もなかったと思います。それをいい方向に考えたい。いつも38歳と年齢のことを言われますが、38歳で挑戦できるものがあるというのは嬉しいこと。結果はどうあっても、良かったというレースができればいいと思います。
Q.(代表質問)大南さんは2年ぶり7回目の名古屋で、優勝した03年からは4年になりますが、ここまでの練習や、その出来具合、久しぶりのマラソンでの目標などはいかがですか。
大南敬 合宿は12月の終わりから3月4日まで、昆明で行いました。順調にこなすことができ、すごくいい状態でレースを迎えられそうです。2年ぶりのマラソンですが、脚の痛みがなく走るのは4年ぶり。その喜びを感じながら明日は走りたい。2時間26分を切って日本人1位になり、世界選手権代表になることが目標です。
Q.(代表質問)橋本さんは5年連続の名古屋になりますが、今までよりもいい状態だと聞いています。練習のこなし具合や今回に懸ける思いなどをお聞かせください。
橋本 春先に故障をしてしまい、本格的な練習に入ったのは10月後半から。年末年始はホームグランドである千葉で走り込み、2月に丸亀ハーフに出て、3週間昆明に行き、10日前に帰国しました。5年連続の名古屋ということで顔なじみと言われることは嬉しいのですが、優勝や手応えのあるレースはできていません。明日は手応えのあるレースをして、世界選手権切符を取れるレースをしたい。
Q.(代表質問)デニソワさんは昨年12月のホノルル優勝の後、どんな練習をされてきましたか。そして明日は、どんなレースをしたいと考えていますか。
デニソワ 1月にロシア南部の高地で3週間、その後は2月いっぱい、フロリダでトレーニングを行なってきました。他の皆さんのように中国には行っていません。明日のペース設定がまだ聞かされていませんが、まずは集団で走ることになると思います。行けると思ったらできるだけ、集団でに入って行きたい。

Q.皆さんにお聞きしたいのですが、今回の(練習の流れで)苦しかったこと、つらかったことは?
弘山 この1カ月半のトレーニングが一番きつかったですね。奄美、昆明と天候が安定しませんでした。風が強かったり、急に暑くなったり。そういうところで1人でトレーニングをしてきました。普通に練習をするよりも、自然環境が相手の練習がきつかった1カ月半でした。
大南敬 マラソン練習に入って思うような走りができず、体重もなかなか落とすことができず、毎日の練習がとても苦しかったです。
橋本 陸上選手全般にいえる苦しさをのぞけば、ホームページで(質問者の)加藤さんの写真の上に私の写真が掲載されていて、アップがきつかったことです。
デニソワ 雨や強い風など、天候面がつらいこととして印象に残っています。私は平坦なコースよりも起伏のあるコースの方が向いています。平坦なマラソンはさびしくさえ思えます。明日は起伏も少しあるので、楽しみにしています。
Q.弘山さんは9月2日の世界選手権を最後にしようということなのか、明日、スタートラインに着くのが最後になってもいい、という決意なのか。
弘山 決意は特にありません。明日が終わってみないと**のことはわかりません。走ることをすぐにやめたりはしませんが。明日のレースの後も、色々と予定はありますし。
Q.明日のレースは何に気をつけて走るつもりですか。また、勝負所はどこだと考えていますか。
弘山 前半はリラックスして、早めに自分のリズムをつかみたい。注意していることは去年もそうでしたが、できるだけリラックスをして腕振りをすることです。勝負所は明日の天候次第というところも出てくると思いますが、走りながら、自分の体と相談しながら判断していきます。


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