2007/5/26 ゴールデンゲームズinのべおか
三津谷が13分18秒32の日本歴代2位
日本人2人目の13分10秒台、国内日本人最高、世界選手権A標準突破

レース後の一問一答
●レース展開について
「B標準の予定でしたが、A標準も狙おうかな、という気持ちも内心ありました」
「B標準(13分28秒00)の予定でしたが、A標準(13分21秒50)も狙おうかな、という気持ちも内心ありました。3000mを8分00秒という絶好のタイムで通過できたので、せっかくだから出したいと思って残り2000mを走りました。(3000mでは)きついながらも余裕があったので。
 3000mから4000mは以前だったら、ラストに備えてタメようとしたと思いますが、今日はタメるのでなくガンガン行きました。行けるところまで攻められた。2年前のホクレン(27分41秒10の日本歴代3位、国内日本人最高)ではタメないとやばいと思ってタメましたが、今日はどこも落としませんでした(※)。そのためには練習の裏付けがあって、その意気込みを持つことも必要ですが、精神的に強くなれたからでもあると思います
 コンディションは風もなく、乾燥もしていなくて良かった。汗は出ましたが、喉が渇く感じはなかったですし。
 ラストは(ワンジルにも競り負け)ちょっと納得していませんが、春先よりもキレは戻ってきました。(ラスト1周が59秒1は)九州実業団の1500mよりはいいですね。あれが終わって吹っ切れました。
 ヘルシンキ世界選手権の頃はまだ、外国人選手と壁があると思っていました。あれだけペースの上げ下げをされ、(違いを)見せられるとそうなりますね。今日、5000mで自己新を出せたことで、1万mでもゆとりをもって入ることができますから、1万mにもプラスになります」
※下の表からもわかるように、2年前の1万mのときは6000〜8000mでペースを落として8000m以降をペースアップした。今大会は3000mまでと4000mまでが同じ2分43秒台

●故障からの復帰過程について
「今はきついのは当たり前で、走れることが楽しいと思えるようになりました」
「(昨年のニューイヤー駅伝を最後にレースから遠ざかったのは)左アキレス腱、左ヒザ、右足底と、故障を繰り返したから。治ったと思って練習を再開すると、違うところが痛くなって。正直、試合を見に行きたくない時期もありました。でも、そうしているなかでも陸上が好きだと気づきました。
(故障の間に)治療もしましたし、補強もしました。最近は体幹のトレーニングを、これはチームみんなでやっています。
 練習はまだ無理をしていません。リズムだけですね。九州実業団のあと比婆で合宿をして、サムエル(・ワンジル)と練習をしていい手応えがありました。クロカンが多いのですがトラックもできたので、3000m+2000m+1000mと400 m×12本をやって、いい感じの練習ができたんです。
(2年前に27分台を連発していた頃の練習と比べて)流れができていませんし、距離的な基礎もできていません。だから焦らずにやっているところで、夏を越えないと体はできてこないでしょう。今回は疲労が出る前に上手く走れたという感じです。ですから、種目も1万mではなく5000mなんです。ポイント練習は2月に始めたばかりでまだ3カ月。1万mも走れるかもしれませんが、また故障に結びつく可能性もあります。
(故障前と比べ)今の方が集中できています。故障をしないようにしっかりケアもしていますし、心の余裕が出てきた。昔はきついのが嫌だという気持ちもありましたが、今はきついのは当たり前で、走れることが楽しいと思えるようになりました」

●A標準突破と日本記録について
「今日も勝っていたら日本記録が出ていました。勝つことを狙って自然と記録も上がるのがいい」
「あまり考えていませんでしたが、これで****と思う。外国人に負けると思って走るのは大嫌いなのですが、こうして(何人かには)勝てる。壁をなくして、日本人も戦えることを、みんなにもわかってもらいたい。名前負けしないようにしたい。(世界選手権出場は予定していなかったが)出たくなるのかもしれません。日本選手権は5000mだけ。そこは本当に勝ちたい。
 歴代2位よりも1位の方がいいですけど、そこはまあ、いいです。日本記録は手元に引き寄せた感覚はあります。次は記録を狙って出すのでなく、自然と出せているのがいいですね。今日も、もし勝っていたら、日本記録が出ていました。勝つことを狙って自然と記録も上がるのがいいパターンです。
(2種目の国内日本人最高記録保持者となったが)そこは意識していませんが、国内のレースでも記録を出せることを認識してもらい、機会が増えたらみんな出せると思う。海外でしか出せないとは考えてほしくない」

先頭通過タイム
距離 通過 スプリット
400 01:01 01:01.
800 02:04 01:03.
1200 03:06 01:02.
1600 04:10 01:04.
2000 05:14 01:04.
2400 06:19 01:05.
2800 07:27 01:08.
3200 08:32.1 01:05.
3600 09:37.9 01:05.8
4000 10:42.3 01:04.4
4400 11:46.2 01:03.9
4800    
5000 13:18.32  

4000m以降三津谷
4000 10:43.1  
4200 11:15.2 00:32.1
4400 11:47.5 00:32.3
4600 12:19.2 00:31.7
4800 12:49.5 00:30.3
5000 13:18.32 00:28.8
寺田計測

三津谷1000m毎
距離 通過 スプリット
1000 02:36.0 02:36.0
2000 05:16.2 02:40.2
3000 07:59.9 02:43.7
4000 10:43.1 02:43.2
5000 13:18.32 02:35.22
3000mまでは石本コーチ計測、4000mは寺田

2005ホクレンLD深川大会
距離 通過 スプリット
1000 02:48 02:48
2000 05:35 02:47
3000 08:22 02:47
4000 11:08 02:46
5000 13:54 02:46
6000 16:39 02:45
7000 19:27 02:48
8000 22:16 02:49
9000 25:00 02:44
10000 27:39.34 02:39.3
先頭(主催者計時)

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