2007/2/11 千葉国際クロスカントリー
ジュニア女子は1年生の伏兵・松村
「日本代表になるために5位以内に入れれば、と思っていました」


 ジュニア女子は終盤3選手の争いに。福岡・戸畑商高が2人、群馬・常磐高が1人。戸畑商高は今田麻里絵と友枝美里の2年生コンビ。大阪インターハイ出場コンビで、友枝が8位に入賞している。常磐高は国体少年共通3000m3位、全国高校駅伝1区でも6位だった萩原彩香だろうと思ってナンバーを確認すると、萩原ではなく松村厚子という選手だった。優勝したのはその松村。
「最後の周回に入るときに、行けるかな、と感じました。いつもより余裕があって、1周目も気持ちよく入れたし、最後も力まずに走れました」

 プログラムに学年記載がないので全国高校駅伝のリザルツを見ると1年生と判明。3区で区間4位の選手だった。優勝記録は16分09秒。昨年の小林祐梨子(須磨学園高)のVタイムに2秒と迫ったのだから驚きである。
「優勝は考えていませんでしたが、日本代表になるために5位以内に入れれば、と思っていました。(小林の記録に迫ったことは)自分でもビックリしています」

 しかし、3000mのベストは9分46秒だという。中学3年時の全日中も1500mで予選落ち。そのレベルの選手が「日本代表に」と考える根拠は何だったのだろう。
「9分46秒は夏頃に出した記録。(萩原とは)夏から秋頃に、同じ設定タイムで練習するようになりました。競ったりするような練習はしませんけど、最後まで一緒に走れています」
 レースでも、1月の群馬県高校新人駅伝1区で区間新。区間記録を持っていたのは田村久美。群女短大附高が全国高校駅伝で優勝したとき(1990年)の主力だった選手である。

「日本代表になれたら、挑戦者として頑張ります。3000mは9分10秒を切るくらいで走れたらいいですね」
 インターハイ優勝候補は全国高校駅伝1区区間賞の絹川愛(仙台育英高)で変わりはないが、今大会2・3位の戸畑商高コンビや、インターハイ800 m2位の広田愛子(須磨学園高)も2年生。2007年の高校女子中・長距離界も賑やかになりそうだ。


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