2007/2/4 別大マラソン
“ダブルあつし”のレース後会見から抜粋
A佐藤敦之
「以前はスタミナ切れで頭が真っ白になった。今回はただ、脚が行かないだけ」
Q.率直な感想は?
佐藤 やっぱり悔しいです。藤田さんに完敗となって。
Q.15分10秒の設定でしたが、実際のペースは遅くなってしまいました。
佐藤 ********。30kmを過ぎて人数も絞られましたが、向かい風でしたし、まだ3〜4人いました(からスパートしづらかった)。39km以降で勝負をすればいい、と考えてしまった。******。
Q.あの地点のスパートは予想していなかった?
佐藤 予想はしていましたが、予想以上に自分が固まってしまった。藤田さんがそれに勘付いて、さらにペースを上げられてしまったんです。
Q.お互いの様子を探っていた?
佐藤 スピードには自信があるので、トラック勝負に持ち込んでも勝てると思っていました。先に仕掛けて疲れるのも嫌でした。********。もう、タイムが出ないのはわかっていましたし。
Q.前半、ペースメーカーの小さなスピード変化に対応しすぎた?
佐藤 それは1回シカゴ・マラソンに出てるんで…(ここで脚がつりかける)海外ではあんな感じのリズムで進んで行くのは普通ですから、あまり気にしませんでした。
Q.スパートされたとき、気持ちに余裕は?
佐藤 気持ちの余裕もあったんですが、つこうとしたら一気にバチンと固まりました。しかし、以前の遅れるときはスタミナ切れで、頭が真っ白になることが多かった。今回はただ、脚が行かないだけでした。
Q.序盤に力みがあった?
佐藤 力みは特になかったと思います。
Q.力まないフォームで走る試みが上手くいった?
佐藤 あまり力んでいなかったと思います。コース取りとかも冷静にできていました。
「今日は若干、詰まっていた。何度か、前の選手と脚がぶつかりました。」
Q.収穫は?
佐藤 ****************。1回つかんでしまえば、その次は自信を持って行けると思うんです。今までと違うものが今回はありました。
Q.(質問不詳)
佐藤 スパートに対応できませんでした。その前の段階の問題です。
Q.(質問不詳)
佐藤 逆手にとって、出られたらついて、また出られたらついて、トラック勝負になってもいいと思っていました。外国選手が1回スパートしたとき、呼吸で藤田さんがきついようにも感じたのですが。
Q.前半ペースが遅く、脚がつまってロスをした?
佐藤 今日は若干、詰まっていた気がします。何度か、前の選手と脚がぶつかりました。タラレバですが、行っていればな、という思いはあります。
Q.スタート前やレーズ前半は、駅伝で良い動きと走りができたことで、自信は持てていた?
佐藤 もう、35kmまでは遊びだ、という気持ちで、勝負は39km以降だと。本当になんで、38kmであんなに固まったのか…。人のペースで走って、脚を使っていたのかもしれません。駅伝なら自分のペースで行けますから。マラソンでもハーフでもなんでも、集団で走ってそこから抜け出すようなレースを、経験しておかきたい。場数を踏むという意味で。トラックではちょっと違うんです。
Q.次に対戦するときはついて行かない?
佐藤 それはわかりません。ついて行っても余力があればいいわけで、どちらのレースもできるようにしておけばいいわけですから。
「数をこなしながらやっていった方がいいこともあるのかな」
Q.藤田選手が参戦してきてやりづらかった?
佐藤 正直、そういう気持ちはありました。
Q.世界選手権はどう意識していた?
佐藤 タイムも要求されていましたがまず、ここで優勝することだと思っていました。今日で世界選手権はなくなったと思うので、あとは北京五輪の選考会に向けてやって行きます。課題(克服)も見えてきました。
Q.ダメージも、過去のマラソンと比べて少ない?
佐藤 そうですね。藤田さんも言ってらしたように、自分もマラソンに神経質になりすぎていたのかもしれません。尾方(剛・中国電力)さんがパリ世界選手権のあと、(3カ月ちょっとで)福岡に出ています。あんな感じでやっていくこともできる。数をこなしながらやっていった方がいいこともあるのかな、と思っています。
Q.3位から2位に上がったところは?
佐藤 力まずに追って行ったら、相手が止まってくれていた。じゃあ、抜こうという感じです。
Q.(質問不詳)
佐藤 自分も止まっていましたが、最低限の走りはできていたのかな。速いペースでできていたのかどうかは、わかりません。
Q.どのくらい余力を残せたと言えますか。
佐藤 実際、脚には来ているんです。でも、8割5分くらい。パリの選考会だったびわ湖のときと、似た感じです。
Q.ニューイヤー駅伝の疲れは?
佐藤 それはなかったです。みんな、駅伝も走ってマラソンにも出ています。
Q.北京の選考会は駅伝の前か後か?
佐藤 それは、わからないです。
Q.昨年のびわ湖の後、4カ月走れなかったわけですが、ここまで戻せたのは新しい走りが上手くできてきているから?
佐藤 それができたから、今回良い状態で走れたのだと思います。
Q.(質問不詳)
佐藤 今までみたいにダメージが残らないでマラソンができたので、その流れでロードや、場合によってはマラソンに出てみたい。藤田さんの言葉を借りるなら、神経質になり過ぎず、海外の選手みたいにたくましくやって行きたい。
Q.今回の借りはどこで返したい?
佐藤 …オリンピックで返したいですね。
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