2007/2/3 別大マラソン
招待日本人4選手の前日記者会見
「追い込みすぎないことが今回のテーマでした」(藤田)
Q.<代表質問>現在のコンディションと調整具合、明日の目標を教えてください。
藤田敦史 12月に福岡を走って、そこで思うような結果が出ず、その数日後には2カ月後の別大を走ることを決めました。今回はこれまでとはスタイルを変え、あまり追い込んだ練習をしていません。追い込みすぎないことがテーマでした。今の状態は、過去のマラソンと比べ疲労度は少ないです。良い状態でスタートラインに着くことはできます。大阪の世界選手権選考ということよりも、まずはこのマラソンをしっかり走りたい。明日のレースに集中したいと思っています。
佐藤敦之 マラソン練習は11月あたりから、40km走とか長い距離を中心に、途中に駅伝をはさみながらやってきました。今回はニューイヤー駅伝後の疲労もそれほどなく、順調に来ています。いい調整ができました。やるからには優勝が目標。後半になるほど力強い足どりで走れるようにしたい。
渡辺共則 旭化成の基本的なマラソン練習を、予定通りにこなせています。体調的にもまずまず。明日のレースはしっかり食らいついて、思う存分苦しみたい。
家谷和男 11月の関西実業団駅伝のあと昆明で10日間合宿し、年明けにも10日間、昆明に行きました。その間、駅伝やロードレースもあり、マラソンにべったりはできませんでしたが、順調に来ています。招待してもらったからには、最低でも自己記録(2時間12分37秒)は更新したい。
「8月25日は、僕の30歳の誕生日。走ることができたら最高ですが…」(家谷)
Q.<代表質問>大阪世界選手権、北京五輪へ向け、どういうビジョンを考えていますか。
藤田 世界選手権は自分の中ではあまり考えていないというか、特にコメントはありませんが、北京は最後のオリンピックのチャンスになる。一度もオリンピックには出ていないので、それに合わせていくが、今回もそうですが1つ1つのマラソンをステップにして北京に向かって行きたい。
佐藤 最終的には北京ということになりますが、先を見すぎてもいけません。まずは明日のレースで良い結果を残したい。
渡辺 大阪の世界選手権に出たいという気持ちで練習をしてきましたが、あまり考えすぎず、明日のレースに集中したい。
家谷 世界選手権のマラソンが行われる8月25日は、僕の30歳の誕生日です。三十路に入る記念すべき日に、日本代表として世界一を目指して走ることができたら最高ですが、まずは明日です。逆転満塁ホームランは狙わず、確実にヒットを打ちたい。
「カーブでは傾斜がついています。そのあたりは注意する必要がある」(佐藤)
Q.コースの印象は?
藤田 コース全部を下見してはいませんが、海沿いは風が吹いたら結構きついかな、と思いました。でも、日頃から風が強いなかで練習をしてきています。吹いて当たり前、吹かなかったらラッキーという気持ちで臨みます。アップダウンが少なくて記録が出やすいコースですが、帰りの風の状態に左右される。帰りが追い風になれば、記録は出ると思います。
佐藤 私も全部を見てはいませんが、海岸線が綺麗なコースという印象ですが、そこで風がどう影響するか。それと、海岸沿いで車が走りやすいように、カーブでは傾斜がついています。そのあたりは注意する必要があります。
渡辺 フラットな直線のコース。目標物がありませんが、集団について、その力を借りて走りたいと思います。
家谷 風と、フラットなコースのイメージ。25kmの折り返しから大分市内までを車で下見しましたが、自分の脚だと長いのかな、と思いました。
「同じ名前で同じ福島出身ですから、意識しないと言えば嘘になる」(藤田)
Q.“アツシ対決”ということで注目されていますが、お互いのライバル意識はどのくらいあるのですか。
藤田 同じ名前で同じ福島出身ですから、意識しないと言えば嘘になります。僕も彼の力を認めていますし、おそらく彼も、僕の力を認めてくれている。お互いに刺激し合って、高いところに行ければいいのですが、あまり意識しすぎるのも、どうかと思っています。
佐藤 同郷の偉大な先輩です。2時間6分台とマラソンの優勝を経験している実力者ですから、胸を借りるつもりでレースに臨みたい。
寺田的陸上競技WEBトップ