2006/5/3 静岡国際
女子400 mHは強風のため記録は58秒台
1台目で歩数が狂った久保倉が優勝


 女子400 mHは3レーンに吉田真希子(ナチュリル)、4レーンに久保倉里美(新潟アルビレックスRC)、5レーンに桜井里佳(福岡大)、6レーンに青木沙弥佳(福島大)と注目選手が並んだ。日本記録保持者で復調を期す吉田、昨年の日本選手権優勝者で前半を15歩で行く桜井、出雲で100 mに11秒79を出した久保倉、そして昨年急成長を見せ400 mでは国体優勝の青木。
 前半は15歩で行く桜井に、16歩だがスピードのついた久保倉がどう挑むかが注目された。久保倉は序盤からどこかもたついたハードリング。地元静岡県出身の桜井が1〜2mのリードでバックストレートをダイナミックに駆けた。
 しかし、7台目で久保倉が並ぶと、8台目以降は差を広げていく。吉田も3〜4コーナーで桜井との差を縮め、9台目では前に出ていた。
 後半型の青木だが、結局、桜井にも届かなかった。

 久保倉の優勝記録は58秒22。2位の吉田が58秒57、桜井と青木の学生2選手は59秒台と、記録は全体的に低調。後で話を聞くと、久保倉は1台目が逆脚になってしまったという。その後は16歩でなく17歩となり、6〜7台目まで全て逆脚で越えていった。
 しかし、その久保倉が優勝している。川本和久コーチは次のように分析した。
「1台目を無理をして跳んだ吉田は、リズムを崩して加速できなかった。逆に、逆脚になったけど、久保倉の方が加速ができた。どちらが良かったのか」


春季サーキット&国際グランプリ大阪2006
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