2006/5/3 静岡国際
学生4選手が5位以内、3選手がセカンド記録
優勝は
高平「大阪で自己新を出す感触が欲しかったが…」

 男子200 mは外国勢が本調子ではなく、20秒06を持つブライアン・ルイス(米)が予選落ち。400 m45秒95のジェームズ・デービス(米)の200 mの力はわからなかったが、決勝は7位と沈んだ。
 好調だったのは学生勢。優勝した高平慎士(順大4年)の評価は、高平自身のコメントを参照していただくとして、2位に長谷川充(筑波大4年)、4位に塚原直貴(東海大3年)、5位に野田浩之(早大4年)と、4選手が5位以内に入った。
 長谷川は予選1組で1位。向かい風2.0mでの21秒09は自己のセカンド記録で、昨年マークした21秒02の自己記録を実質的に上回ったと言っていいだろう。その記録を出した六大学対校のときも、向かい風1.1mだったのだが。
 4位の塚原は予選2組2位の際に21秒05(+0.4)。高校時代の自己ベスト、20秒93(03年)に次ぐセカンド記録だ。5位の野田は予選2組では塚原を抑えて1位通過。そのときの20秒88(+0.4)は、大学1年時の20秒86(03年)に次いでセカンド記録である。

高平コメント
「予選が向かい風2mで、決勝が追い風3m(正確には予選は−2.0mで21秒09、決勝は+2.8mで20秒71)。それを考えれば、風に対応できたと言えるかもしれません」
「まだ手探り状態です。四大学で去年のワースト記録よりも低いタイム(21秒56・−2.3=1位)で、織田記念の100 mではまあまあ(10秒41・+1.0=4位)。大阪で自己新を出す感触を得ることが目的だったので、織田とここで、四大学の悪さから戻してきたのは目的通り。でも、物足りなさも感じました。2週連続で行われる関東インカレも視野に入れています。確かに、マウントサックに行かず、シーズンインを遅らせた面もあります。それでも、気持ちが入らずに走ってしまった四大学が、引っかかってはいたんです」
「あとはテンションの問題がありました。去年、200 mで負けたのは、末續さんに負けたこの大会だけでした。それが、安堵感になってしまっていたところもあります。緊張感が足りないのが悪い部分。アメリカ人もいて、それなりの雰囲気ではあったのですが、オリンピック・イヤーの日本選手権のような、駆り立てられるものがありません」


春季サーキット&国際グランプリ大阪2006
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