2006/12/24 全国高校駅伝
須磨学園、歴史的な逆転勝利
1区で過去最大タイム差の1分03秒
2区・小林は
ごぼう抜き最多記録の20人!

 須磨学園が歴史的な逆転勝利を飾った。1区でトップから1分03秒遅れながら、2区の小林祐梨子の20人抜きで3位に浮上。2・3・4区と連続区間賞を獲得し、4区終了時には仙台育英に3秒先着。5区の永田幸栄が仙台育英を3km手前で振り切って3年ぶり2度目の優勝を飾った。

 以下の表は1区で、過去の優勝チームがトップから何秒離されたのかを一覧にしたもの。最大差は95年の埼玉栄で38秒。30秒以上は過去3回しかなく、平均すると16.44秒。今回の逆転劇がいかにすごかったのかがわかる。

回数 優勝校 1区での秒差 1区区間順位
第1回 1989 市船橋 7 5
第2回 1990 群女短大附 13 4
第3回 1991 筑紫女 0 1
第4回 1992 市船橋 7 5
第5回 1993 仙台育英 0 1
第6回 1994 仙台育英 0 1
第7回 1995 埼玉栄 38 12
第8回 1996 埼玉栄 28 6
第9回 1997 埼玉栄 0 1
第10回 1998 田村 19 3
第11回 1999 筑紫女 19 2
第12回 2000 立命館宇治 7 2
第13回 2001 諫早 14 2
第14回 2002 筑紫女 35 2
第15回 2003 須磨学園 11 4
第16回 2004 諫早 35 6
第17回 2005 興譲館 0 1
第18回 2006 須磨学園 63 23

 また、2区の小林は23位でタスキを受け、20人抜きで3位に浮上。過去10人以上を抜いたケースをまとめたのが下記の表である。過去最多は、千葉真子が93年に記録した17人。2番目に多いのは13人で、5回あった。
 その多くが女子駅伝の歴史が浅い時期であったり、記念大会で参加校数が58校と多かったときのもの。ここでも、小林の記録がいかにすごかったかがわかる。

回数 抜いた人数 学校 区間 受けた順位 渡した順位 選手
第1回 1989 13 信愛女 2区 25 12  
 〃 1989 13 壱岐商 2区 26 13  
第5回 1993 17 宇治 2区 32 15 千葉真子
 〃 1993 11 豊見城南 5区 31 20  
第7回 1995 10 筑紫女 2区 32 22 市丸 愛
第9回 1997 12 近大福山 2区 33 21  
 〃 1997 10 青森山田 2区 34 24  
第10回 1998 13 松山商 2区 30 17 西山貴美
 〃 1998 11 白石 2区 32 21  
 〃 1998 13 九州国大附 2区 46 33  
 〃 1998 10 豊川工 2区 55 45  
第11回 1999 11 立命館宇治 2区 18 7  
 〃 1999 13 田村 2区 30 17 田鍋久美
第15回 2003 10 信愛女 2区 36 26  
 〃 2003 10 順天 2区 46 36  
第16回 2004 11 山田 2区 27 16  
第17回 2005 12 仙台育英 2区 19 7 絹川 愛
 〃 2005 12 如水館 2区 41 29  
第18回 2006 20 須磨学園 2区 23 3 小林祐梨子
 〃 2006 11 立命館宇治 2区 16 5  
※データ調べには万全を期していますが、万が一間違い、チェック漏れなどがあった場合はお知らせください。


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