2006/1/21選抜女子駅伝北九州大会前日
区間エントリー決定
アンカーに福士、扇、宮内洋、そしてワゴイ
高校は3強対決
須磨学園が1区に小林、諫早も1・2区に主力
興譲館は新谷・重友抜きの布陣


一般の部(全チーム)
チーム 1区4.2km 2区5.9km 3区5.1km 4区5.9km 5区11.7km
沖電気 野呂 山田 宮内宏 牟田崎 宮内洋
サニックス 小林 佐藤 児玉 樋口 キムエイ
ワコール 西山 野田頭 松元 湯田 福士
十八銀行 安東 藤田 若杉
天満屋 坂藤 山岸 高尾 浦田
TOTO 白石 ワイリム 藤堂 高井 越智
スズキ 吉田 松岡範 高橋 八木 ワゴイ
九電工 奥永 ワングル 松尾 森川 西尾
北九州市選抜 磨井 竹内 稲垣 松本 佐藤
京産大 山本真 脇本 友田 山本博 伊藤
名城大 川井 佐藤 相川 三宅

高校の部(3強)
チーム 1区4.2km 2区5.9km 3区5.1km 4区5.9km 5区4.9km 6区6.8km
須磨学園 小林 高吉 宮下 永田 柴原 駒井
諫早 高田 太田 桐谷 古川 村岡 吉川
興譲館 福永 高島 片岡 生島 山根 前田

 一般の部は各チームとも、最長区間の5区(アンカー)にエースを置いてきた。ワコールが福士加代子、十八銀行が扇まどか。全日本実業団対抗女子駅伝の3区日本人トップと、5区区間賞選手がぶつかる。5区区間4位で、沖電気の3位に貢献した宮内洋子、そしてワゴイ(スズキ)とキムエイ(サニックス)も加わり、レベルの高い戦いとなりそうだ。

 チームとしては、淡路島女子駅伝で失格となり、全日本実業団対抗女子駅伝に出られなかったスズキが注目されている。2年目の1区・吉田真由美でこの1年で大きく成長した選手。2区の松岡範子のところで、上位にはつけているだろう。4区の八木洋子は宮崎女子ロードでも5位と好走。宮内洋には2秒後れをとったが、扇には5秒先着した。そして5区がワゴイと、ベストオーダーを組んできた。
 ワコールも4区の湯田友美が絶好調。宮崎女子ロードの5kmの部では15分45秒で3位。この距離にも対応してきている。永山忠幸監督によれば、2・3区が完全な調子ではないというが、4区で浮上しておけばアンカーの福士加代子が楽になる。ただ、全日本実業団対抗女子駅伝後も宮崎女子ロード(5km優勝)、全国都道府県対抗女子駅伝(9区区間賞)と試合が続いている。コンディションとしては、この大会に合わせてきたワゴイに分がある。

 沖電気は全日本実業団対抗女子駅伝3位のメンバーから、3区の平良茜と4区区間3位の山元愛を欠いた。「後ろを走ることになるでしょう」と、谷口浩美監督は控えめ。ただ、全日本実業団対抗女子駅伝の結果については「自分の設定タイムと1秒しか違わなかった。想定外の結果ではありません」と、予想以上の結果という評価に反論していた。
 全日本実業団対抗女子駅伝2位の天満屋は、1区区間3位(日本人トップ)だった中村友梨香を温存。故障ではなく、12月の記録会、駅伝、山陽女子ロード、そして全国都道府県対抗女子駅伝と続いたことによる疲れを考慮したという。山崎智恵子、北山由美子らも温存し、坂本直子もまだ復帰していない。優勝争いは厳しそう……と全日本実業団対抗女子駅伝のときも予想していたら、2位と好走した。侮れないチームではある。

 しかし、なんといってもアンカーの占める割合が大きい駅伝。全長32.8kmで5区が11.7kmと、実業団駅伝と比べたら一目瞭然だ。前回は資生堂が1区からずっと1位をキープしたが、今回はそこまで、序盤で決定的なリードを奪えそうなチームは見当たらない。沖電気、スズキ、ワコール、九電工あたりが大差なく最終区までつなげば、面白いアンカー決戦が見られそうだ。

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