2006/12/17 全日本実業団対抗女子駅伝
資生堂、悲願の初V
レース後の共同会見から抜粋


※川越監督、1区・藤永佳子、2区・尾崎朱美までは会見に間に合わず、3区・佐藤由美のところから会見に出席。
3区・佐藤由美
 今回は終わって悔いの残らないようにという気持ちで頑張りました。悲願の優勝でした。それを実現できて、喜び合えて良かった。
4区・平田裕美
 東日本予選が終わってみんな、反省の言葉が多くて、そこに向けて頑張ろうという気持ちが強くなりました。昆明合宿を一生懸命やって、今日の結果が出たことが嬉しいです。(弘山)晴美さんをはじめ尊敬する先輩たちと、タスキをつなぐことができたのが嬉しいです。この結果を自信に、資生堂を盛り上げていきたい。
6区・弘山晴美
 今日は本当に嬉しいです。みんな、よく粘って走ったと思います。毎年、優勝すると言いながら、レースが近づいて後輩たちを見ると、心配することが多かったのですが、今回は信頼できました。私が6区なら大丈夫かな、って。こういう形で優勝できたのが嬉しいです。これをステップに、みんなトラックやマラソンでも、大きな試合で結果を出してくれたら嬉しいです。

 ここから質疑応答に。

「持つかどうか、少し心配でした」
Q.アンカー勝負で一気に行かなかったのは?
弘山 追いついて自分のペースで行って、向こうが離れてくれたら良かったのですが、三井の選手も結構粘って、思ったように広がってくれませんでした。これはもう、ラスト勝負で確実に行こうと。目標は優勝することですから、その方がいいと判断しました。でも、5km過ぎで1回きつくなってしまいました。そこは粘って、最後にトラックでと思いました。でも、持つかどうか、少し心配でした。
Q.東日本が終わって、具体的にどう反省が出ていて、今回のレースにどんな課題を持って臨んだのか。弘山選手は、競った相手が19歳と38歳だったことをどう思っているか。
川越監督 ウチの選手の能力は高いのですが、駅伝となるともう少しとなってしまいます。どうしたらいいのか考えましたが、選手たちから悔しいという声が出てきました。私が変に声を掛けるより、(合宿などに)いる人間(選手?)で頑張ったのがよかったかもしれません。
藤永 私はすぐ故障をして試合に出られないことが多いのですが、東日本は運よく選ばれて(短い)2区を走りましたが、全日本は必ず走るんだという気持ちで、そのためにはとにかく練習を継続しよう、ただ継続しよう、と考えました。
尾崎 東日本が終わって反省会をして、みんなで自分ができることをひと言ずつ話しました。私は東京(国際女子マラソン)で頑張ることで、チームに勢いをつけられたら、と考えました。あとは優勝するんだという強い気持ちを持てたら、優勝できるのではないかと思いました。
佐藤 みんなで発表したときは、私は時間に遅れないようにする、というとても初歩的なことを言いました(この件については、どこかで記事にして詳しく触れられるかも)。1人1人の気持ちが強く、絶対に優勝するんだという方向で、気持ちがまとまっていくことを心掛けました。
平田 トラックのタイムなどから、先輩たちの力があることは、他のチームもわかっていたと思います。私の役割は、つなぎの区間でもチームの底上げができていること、選手層が厚いことを見せつけることだと思いました。

「全日本で優勝するためには思いきった練習を」
弘山 東日本のあと、全日本で優勝するためには思いきった練習をしていかないといけない。そう考えて、昆明の練習はかなりきついものを行なって、正直、私も途中できつかったのですが、それを言うとダメなので、いつも元気なように振る舞っていました。それと年齢のことですが、38歳の私でもやることができれば、みんなも頑張れると思いました。19歳と38歳ということですが、普段は加納ちゃんと同じ28歳くらいのつもりでいて、あまり気にしていません。タスキをもらって走り出して、三井の選手の後ろ姿を見て、私の方が体の軸がしっかりしていると思ったので、これは行けるという感触がありました。まあ、年齢のことは気にしているような、していないような感じです。
Q.去年までチームに足りなかったこととは?
弘山 優勝したいと言ってはいましたが、それが練習とか、(本気の)言葉として出ることがあまりなかったような。雰囲気的にもうちょっとという感じで、上手く説明できないところなんですけど。でも、東日本が終わってこの1カ月、みんな優勝したいんだという目標を、今年は1人1人がしっかり持って取り組んできました。全然違うというほどでもないんですが。
Q.(質問不詳)
佐藤 去年とか「優勝したいの?」と晴美さんに質されて、「優勝したいです」と返事しましたが、それが周りに上手く伝わらないというか。今年は目標として、ぶれずにしっかりとやって来られたと思います。ちょっと揺らいだときもありましたが、上手く集中してやって来られた。
Q.(質問不詳)
佐藤 やっぱり私は、晴美さんに優勝テープを切って欲しかったんです。もしも区間は違ってきても、優勝は味わって欲しかった。その思いがありました。

後略


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