2006/11/2 淡路島女子駅伝前日
区間エントリー発表
京セラ、天満屋、スズキ、ワコールが4強
原が復帰、3区で福士とワゴイが激突


 明日の淡路島女子駅伝の監督会議、開会式が南あわじ市の南淡公民館で行われ、区間エントリーが発表された。
  1区 2区 3区 4区 5区 6区
  6.52km 3.395km 11.97km 5.50km 9.56km 5.25km
京セラ 杉森 小川清美 小川美智子 原 裕美子 渡邊
天満屋 重友 中村 森本 山岸 坂藤
ワコール 野田頭 湯田 福士 西山 風間 新田
デンソー 加藤 丸毛 ワンガリ 田辺 若松 宗正
ノーリツ 大山 稲田 小崎 池田 岡本 内田
スズキ 松岡範子 松岡裕子 ワゴイ 高橋 八木 赤川

 昨年優勝(一昨年の加古川大会を含めると2連勝中)の京セラは、阿蘇品照美、石井智子、吉野恵、吉田佳菜といった実績ある選手を起用してこなかった。それでも、2区以降は杉森、小川姉妹、原と強力布陣。長く故障に苦しんできた原が久しぶりにメンバー入り。復調ぶりが注目される。
「昨年は2つ(淡路と全日本)とも走れず、みんなに迷惑をかけてしまいました。今回もまだ万全ではありませんが、明日はどのくら走れるのかを知るチャンス。全日本でしっかり走るためのステップになるレースです」
 この原と、それ以上に1区の牧、6区の渡邊と2人が起用された新人が鍵を握る。

 ワコールは野田頭を1区、2区にスピードが武器の湯田、3区にエースの福士と、前半で攻める布陣。全日本実業団5000mで15分31秒27を出した野田頭の復調が大きい。3年前の優勝時の鈴木亜弥子のように、後半でも踏ん張る選手が現れるかどうか。全国優勝が目標だけに、ここで新たなヒロインが誕生すると勢いに乗れる。

 スズキも1区に松岡姉、3区にワゴイと前半にスピードランナー2人を投入。松岡姉が全日本実業団1万mで31分49秒89と自己新を出すなど好調で、昨年世界ハーフ代表の5区の八木も、故障から復帰し今は上り調子。「1区からリードをし、3区でさらに広げたい」と小沢欽一監督。
 昨年、2区から3区へのタスキ中継でミスがあり、失格となった大会。悪いイメージを、一気に払拭するタスキリレーをしたいところだろう。

 そして、昨年全国2位の天満屋は、故障の坂本直子こそ間に合わなかったが、若手3人が今季大きく成長し、全体的に分厚い陣容になっている。3年目の中村は5000mで世界選手権B標準を破り、世界ロードでは7位入賞。同期の山岸は1万mで31分50秒93の天満屋最高記録。そして4年目の泉は、中国実業団をはじめ2人に何度か勝っている。
「全国で2時間13分台を出すには、ここで大会新では走りたい」と武冨監督。ウィーン・マラソン優勝の森本友も好調で、「どの区間でも行ける」(同監督)状態だ。

 ノーリツも1区の大山と3区の小崎でリードするかもしれないが、池田が全盛時の状態には戻っていないという。恐らく、京セラ、ワコール、スズキ、天満屋の4チームの優勝争いになりそうだ。3区で福士とワゴイの先頭争いが前半の見せ場。そこでリードした方が逃げ切るのか、後半で京セラ、天満屋が逆転するのか。相当な激戦が予想される。


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