2006/10/22 実業団・学生対抗
石野が13秒08の日本歴代3位&B標準突破
レース後のコメント
「13秒20は切れても、13秒11はどうかなと思っていました」

「B標準が出ているとは思いませんでした」
「B標準が出ているとは思いませんでした。狙ってはいたんです、今季はここと、浜松(中日カーニバル)しか残っていなかったので。とりあえずは13秒1台が出ればいいと思っていましたから、ビックリです。(13秒2台が続いていて)そこが出せる力はついたと思っていましたが、B標準の13秒11は、風やコンディションに恵まれないと出ないと思っていました。13秒20は切れても13秒11はどうかな、と」

「1台1台、0.01〜0.02秒の細かい違いが重なってこのタイムになった」
「いつもはサブトラでハードルを跳ぶ時間があるのですが、今日はここに入ってすぐにレースでした。やり過ぎず、ポイントを絞って、焦って跳びすぎなかったのがよかったのかもしれません。(レース中に記録の手応えは)1台1台、0.01〜0.02秒の細かい違いが重なってこのタイムになったのだと思うので、自分ではなんともわかりませんでした。本当にゴールして、記録を見るまでわからなかったですね」

「アジア大会がダメだったから気持ちが切れることはありませんでした」
「連戦による疲れはありません。招待してもらって、試合に出させてもらっている。それで疲れがあるとは言いたくありません。試合が続いてもしっかりコンディショニングをして臨めています。コツというのはありませんが、気持ちは切らしません。1試合1試合、狙っていくつもりで出場しています。(アジア大会代表に選ばれなかったが)指定された期間に13秒20(派遣標準記録)を切れなかった。そこまでの実力がなかったということです。そのときから来年に向けて切り換えました。アジア大会がダメだったから気持ちが切れることはありませんでした」

「A標準を切って世界選手権に行かないと戦えません。でも…」
「ここでB標準を切れたことは来年につながります。今年は4月の織田記念で自己新が出ましたが、狙った記録まで行きませんでした。来年は春先からタイムを出せるようにしたいですね。秋に出しても遅いですから。やっぱり、A標準(12秒96)を切って世界選手権に行かないと戦えません。でも、(記録にこだわるより)今持っているものをしっかり試合で出すことが大事だと思います。それができない選手もいます。今日は、そこが上手くいきました。記録が出せたからと、日本記録とかA標準とか、変に意識しないようにします」

「どんなときにでも行けるのが池田さんの強さ」
「(国体など)あれだけ競ったなかで池田さんは前に出ることができる。それが池田さんの強さだと思います。どんなときでも行ける強さ。今はまだ、私にはそこまでの力がない。(最近はスタートでつけられる差が少なくなり)結果的に並んで走れているので、ちょっと進歩したのかな、とは思います。でも、スタートの反応は元々よくないし、今も(ビデオを)スローで見ると少し遅れています。1台目の入りを良くしたというよりも、全体の流れが重要で、全体的にアップしながらスタートも、という感じだと思います。来年、どういう形で池田さんとレースができるのかわかりませんが、誰がどうだというのでなく、自分がさらにベストに近づけるよう、最善を尽くしていきます」

「ブレーキを少しずつなくすようなさばきを目指してやっています」
「今日のレースが自分の中ではまだわからないというか、実際、感覚的には記録が出たのかわかりませんでした。どこが悪かったというのはレース毎に必ずあるので、ビデオでレースを見てから、浜松まで2週間、少しでも修正していきたいと思います。少しでも上がるように、流れをつくっていくのが次の試合への流れです。この冬のこととなるとまた、別のことになるのですが。100 mは以前よりも速くなっているのかな。実際のタイムはわかりませんが、以前よりもいいのはわかります。走りでもハードリングでも、どれだけブレーキをかけずに走りきれるか、という部分を意識しています。ブレーキを少しずつなくすようなさばきを目指してやっています」


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